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住みたい町、まなづる

ランチの後は遊覧船に乗った。

午前中に近くでみた三ツ石をさらに近くで見れるという。

所要時間30分の船旅、、なかなか興味深い。

真鶴漁港の側 魚座横 に乗り場はある。

大人:1200円

子ども:600円

基本的に10時から16時まで1時間に1本のペースで出ている。

00分発なのでとっても分かりやすい。

(※季節によって運航時間が異なるので、必ずHPにて確認を。)

船体に書かれた『センチュリー2』がいいかんじに昭和を醸してる。

最後のさいごまで窓口でかっぱえびせんを買おうか迷ってやめた。笑

まなづるの町と遊覧船がかっこいい。

この日は光がいいかんじだった。

出発すると、カモメが近づいてくる。

真鶴半島遊覧船のHPにもあるように、かっぱえびせんを買うと”カモメと遊べる。”

夢中になって遊んでいるとあっという間に三ツ石沖に到着する。

\   到 着   /

三ツ石を裏側から拝める。

なんだか得した気分(☚よくわからないw)

ルートは、真鶴漁港を出発して三ツ石沖で折り返すUターンコースだ。

座席もあるので椅子に座ってゆったり海を眺めるのもよし、デッキで潮風をあびて大きな海を感じるのもよし、お菓子を買ってカモメと遊ぶのもよし。

いろんな楽しみ方がある。

私の楽しみ方は、ワイドビューなデッキに腰かけて海を感じるスタイル。

(正しくは、なかなかピントが合わないカメラと戦っていたとも言う。)

魚つき保安林の全貌もばっちり見える。

夕日を浴びる時間に船に乗れば、港町が夕焼けに染まる絶景を見ることもできる。

せっかく真鶴に来たんなら是非とも乗ってほしい。センチュリー2

おすすめです。

お船の後は岩地区へ行って真鶴道路を見たり、石工先祖の碑をみたり、真鶴出版さんへおじゃましたりした。

岩地区から眺める真鶴道路は広かった。

夏には海水浴場で賑わうらしい。

いつのことか小田原から不意に有料道路へ突入してた記憶が蘇る。

すごいところに来てしまった感があったけど、ここだったんだな、と。

半島を横断できる道路って便利なんだろうな。

にしても、青色がなんとも美しい快晴。いい天気だ。

真鶴出版さんは、まなづるを訪れるなら行きたい私の気になるスポットだった。

突然現れる看板。

おしゃれでわかりやすい。

誰でもわかるピクトグラム最強だとおもう。

矢印のほうへ進むと、突然現れる真鶴出版さん。

移住してきた若いお二人が出版と宿とショップをやっている。

落ち着いている雰囲気で、おしゃれなんだけどどこか懐かしくて安心する。

お店の中には、出版した本や地域に関連したフリーペーパーがある。

調度品 ひとつひとつが美しい。

店内を見学させてもらっているとお姉さんが話かけてくれた。

人との距離が近い素敵な方。

影響されやすい私は、一日まなづる散歩して自然と文化に惹かれ住みたくなっていた。(ちなみにこの日が初まなづるであるw)現実問題、住むと日々の買い物など大変じゃないのかなぁという懸念。

移住してきたお姉さんに質問してみた。

「会社員の方だとお店が夜まで空いてないので大変だと思いますが、今は子どもも小さいのでお昼に商店街へ買い物に行きます。商店街で世間話をするのが楽しくてついつい長居しちゃうんですよ。」と実に嬉しそうに教えてくれた。(※一部選択してる言葉に差異があるかもしれませんが、そんなようなこと。)

スーパーより大型ショッピングセンターより、日常使いは地元のお店を選びたい。わかっているけど、働き出すと時間がなくて1つ1つの店を回れなかったりする。お姉さんはお買い物自体を楽しんでいた。衝撃的だった。心に余裕をかんじた。

その土地での暮らしを楽しむ。まなづるでの暮らしは、「枠」に当てはめない暮らしができるのかもしれないと思った。

一緒に来ていた同期の真鶴町民が教えてくれた『美の基準』の話。

その本は、真鶴出版さんでも販売されていた。

真鶴町が1993年に制定し、翌年から施行された「まちづくり条例」。場所、格づけ、尺度、調和、材料、装飾と芸術、コミュニティ、眺めという8つの観点から、まちづくりを定義している。

当時町長だった三木さんは、”今まで真鶴の人が大切にしていた町を守る作法を忘れないように明文化して残しただけ”と言っている。

手に取りパラパラすると、本自体の装丁デザインも美しかった。

真鶴町の景観が美しい秘密はここにあった。

今から26年前に決められていたことが信じられない。

現代でも、会社のスローガンは社員の行動判断の指針になっている。

真鶴町民は「生活風景は美しい」ということが共通認識なのだ。

すごいことだと思った。

さらに驚くべきことに、この指針には数値が用いられていない。

しかし美の基準では数字を一切やめて言葉の基準にしたんです。定性的基準と私は呼んでいるのですが、具体的な例を出しますと、例えば「静かな背戸」という基準があります。真鶴では路地のことを「背戸道」と呼ぶのですが、これは車が通る表道路に対して、勝手口を繋いだ生活道路です。こういった路地にもし建築する場合、その空間が「息づく」ようにしてくださいと抽象的に書いてあるんですね。じゃあ息づくようにどうすればいいのか、それは絵や写真を見て、現場の状況を見ながら解決していきましょう、というのがこの定性的な基準のやり方です。

(引用:変えないことが価値をつくる、生活景がいきづくまちづくり 〜真鶴町「美の条例」 卜部直也さんインタビューより)

衝撃だった。

よりよいものが作られる過程そのものだと思った。

応援したくて、真鶴出版さんが発行した本を買いたかった。

わたしが購入した本。「やさしいひもの」

定価700円で、ひものももらえるお得な本だ。

※ひもの割引券がついている。

その日にお店に行ってひものをもらった。

・青貫水産

・魚伝

・高橋水産

のうちいずれか1店舗で引き換えしてもらえる。

私は近くの青貫水産さんへ行った。

包装紙のイラストがかわいい。店主自ら版画で作ったものだそう。

後日、、、はじめてひものを自分で焼いて食べた。

ただ魚焼きグリルで焼くだけど、パリパリでジューシーでおいしかった。

新たな発見であった。

ご飯のお供の選択肢が増えた。

夕焼けをお林展望公園で眺めて、一路帰路へ。

ブログにまとめるまで1年かかっちゃった。

去年の11月、1日まるまる楽しんだ「まなづる散歩」はとっても楽しかった。ありがとう、まなづる。ありがとう、同期のまなづるくん。

ブログまとめてたら、なんだか行きたくなった。

森林浴しに、また来月遊びにいこうかな~

お わ り 。

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