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緊急事態宣言は果たして意味があるのか?

こんばんは。アヒルです。仕事の関係で少し書く暇がなかったのですが、いよいよ緊急事態宣言発令ということで、これがなにを意味するのかを簡単に雑観してみようと思います。

緊急事態宣言だー!と大騒ぎしている雰囲気がありますが、この緊急事態宣言が感染抑止にどれだけ効果があるのかはいまいち疑問です。なぜかと言えば、諸外国のロックダウンと異なり、緊急事態宣言のメインとなる効果はアナウンスメント効果に過ぎないからです。

現在、緊急事態宣言の根拠法令である特措法の改正に向けて政府が動き出しており、新聞報道によると、要請に従わない飲食店への過料が予定されているそうです。その要請の内容は8時までに店じまいすること…いやいや、普通に営業できるのかよ…と既にツッコミどころがあります。もちろん8時までに店じまいということで、実質的に飲み屋での飲み会などはかなり抑制できるでしょう。しかしこれまで散々言ってきた家庭内感染についてこれではなんの手立てにもなりません。相変わらず昼間は外で飯を食い、満員電車に乗り、職場で同僚と喋る人が大半なのではないでしょうか。一体なにが緊急事態なのかさっぱりわかりません。

前回の緊急事態宣言の効果が出たのは、国民のコロナに対する警戒心が強く、コロナ警察に代表されるように、自粛への同調圧力が強かったからです。これに対して今回は、国民のコロナに対する警戒心が薄れている中での緊急事態宣言。国民の中でも意見は割れており、果たしてどこまで国民が従うかは疑問です。

加えて新しいコロナの変異種の存在も気になります。現在イギリスでは毎日数万人の感染者と千人近い死亡者が出ています。変異種の存在はこれまでのコロナ対策を早急に強めなければならないことを意味していますが、この変異種についてもいまいち政府や国民からの警戒心を感じません。

なんとなく全てが中途半端な気がします。経済を止めることもできず、対策を完全に国民の手に委ねることもできないため、間をとってとりあえずこれくらいはしておきましたという感が凄まじい緊急事態宣言です。これで国民の一人一人の意識が変わることがどこまで期待できるのでしょうか。日本人が従うのは命令ではなく社会規範です。そう簡単に中途半端な緊急事態宣言に従うとは思いません。

挙げ句の果てに緊急事態宣言の終了は1ヶ月後…いやいや冬真っ盛りじゃないですか。宣言終了後、速やかにGoToも再開しますということで、何が何やら分かりません。この政策の一貫性の無さは、正に日本の根回し、合意文化が産んだものといえます。誰も彼もメンツを立てないといけないせいで、リーダーシップらしきものがどこにも見当たりません。

相変わらずの対応に、おそらく政権の支持率も上がらずじまいではないかと思いますが、野党の支持率も凄まじいまでに低く、暫くは自民党の元で混迷の政治が続くのかなあと思っています。

話はそれますが、日本社会でリーダーでいることって凄まじく難しいと思います。和をとって尊しとなす文化、根回し文化といい、リーダーシップを発揮するには相当のカリスマ性と地盤が必要になります。菅総理にそれがあるのか疑問に思いつつ、自粛の準備を始めようと思います。自粛でメンタルに問題が出そうな人は気をつけましょう。アヒルでした。


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