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子育てと食べる

■ 3歳までの食べ方がその後の人生の食べ方を決める
■ いつも口をポカンと開け、虫歯はないが歯肉炎の子どもが増えている
 
医療費が42兆円を超え、1億2000万人総不健康時代を迎えました。昔だったら考えられないようなものが病気になったり、昔なら大人しかかからなかった病気に子どもがかかったりします。参観日に行くと子どもは猫背でポカンと口を開けているか、頬杖をついて体を支えている姿をよく目にします。


 なぜ多くの子どもの口が開き、姿勢を保てないのでしょうか?
 直接的な原因の一つとして舌の筋肉が衰えてしまって低舌位置になっていることがあげられます。舌が正しい位置にないと口が開き、頭が前にでます。頭が前に出ると体のバランスを保つために猫背になり、頬杖をして体を支えるようになるのです。

 いつも口が開いた状態でいると口の中が乾燥して菌が繁殖しやすい環境になります。最近は歯磨きに対する意識が高い親御さんが多いので虫歯の子ども自体は減っているのですが、菌が歯茎のところで繁殖し歯肉炎(歯周病の一歩手前)の子どもが増えています。


 人間が基本となる食べ方を習得するのは3歳くらいまで。この時期に獲得した舌の動かし方、飲み込み方はその後もずっと変わりません。裏を返せば3歳までに正しい舌の使い方・飲み込み方(咀嚼・嚥下)を身に付けさせれば一生涯自分のものとなり、病気にもなりにくいのです。


 後から改善するのは容易ではありませんが、できないわけでもありません。まず、舌の位置を正常な位置に戻すには「あいうべ」体操です。インターネットで検索するとすぐに出てきます。

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