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BBEdit 15 へアップグレード

Bare Bones の BBEdit をバージョン 15へアップグレードしました。

BBEdit は高機能なテキストエディタです。現在はというか、昔から高機能なテキストエディタは数多くあり、BBEdit のような商用プロダクトの他、OSS、フリーウェアも存在しています。

そのような中、当時、私が BBEdit を導入し、現在も最新版がリリースされる度に有償でのアップグレードを続けているのには理由があります。

  • 大量ファイル・大容量ファイルでの信頼性

  • フォルダ構造も含めたファイルの一括比較

  • macOSアプリらしい使い勝手

  • 最新OSでも確実動作するように開発体制とサポート体制が維持されている

  • 慣れ(体に馴染んでいる)

最近のバージョンアップで入った新機能などは使えれば便利という感覚でして、業務で使用しているので、信頼性と安全性に重きを置いています。

当初は Xcode (Project Builder) の外部エディタとして

BBEdit を使い始めた当初は、Project Builder や Xcode の外部エディタとして使い始めました。Project Builder は Xcode の前身の開発環境です。

大量ファイル・大容量ファイルの信頼性

自分が扱う中でも比較的、巨大なテキストベースのファイルの一つに翻訳データがあります。とある大きなアプリがあり、高機能なのと長年の運用により翻訳データが膨大になっています。翻訳データは複数の独自フォーマットのファイルになっており、多数の言語の翻訳データが格納されています。

文字列を追加するときは、直接、このファイルを編集します。このときに、BBEdit は多数の言語を同時に扱えますし、巨大なファイルの一部を編集する場合でもパフォーマンスが低下しません。

多数の言語を同時に扱えるという機能はUnicodeによるもので、現代のエディタでは BBEdit に限らず一般的に備えている機能となっています。しかし、私が BBEdit を使い始めた20年以上前のときには、アジア圏の一部の言語は BBEdit 以外は正しく扱えませんでした。

また、Shift-JIS の機種依存文字を Mac や Windows などを指定して扱えるというのは、現代のエディタでも少ないかもしれません。

一括ファイル比較

これも日常的に使用している機能の一つです。フォルダごと、サブフォルダも含めて、ディレクトリ構造を維持したまま同じ名前のファイルを同時に比較でき、変更されているファイルを見つけて、その差分を確認したり、マージできる機能です。

Git で管理されているファイルであれば、Git に任せますが、管理されていないファイルでマージが必要になったときに非常に便利です。また、Git で管理されている別々のリポジトリ内に一部共通のコードがあるときに、マージするときにも使用します。

フォルダ一括比較以外にも、2つのファイル間の比較や2つのウインドウ間のテキストの比較もあります。2つのウインドウ間のテキストの比較はバイナリエディタを併用して、バイナリエディタからバイナリダンプをコピーして、差分を取り、マージした後、バイナリエディタに戻すという使い方もしています。

本来であればできない、バイナリデータの差分を取ることができます。

macOS アプリらしい使い勝手

BBEdit は macOS 専用アプリで、クロスプラットフォーム対応はしていません。Linux やWindows では使用できないアプリです。その分、macOS に特化して macOS の使いやすい部分をしっかり取り入れてくれています。

例えば、コマンドラインツールをインストールすると、`bbedit file-path`というコマンドでターミナルからファイルを開けるようになります。このコマンドでスーパーユーザー以外が書き込みできないパスにあるファイル、例えば、/etc/hosts などを開き、BBEdit で編集して保存します。すると、管理者権限が必要なので、認証ダイアログを BBEdit が表示して、その場で認証して保存することができます。

一度認証すると、少しの間、再認証することなく保存できます。システムパスにあるファイルも普通の場所にあるファイルのように扱えます。

最新OSでも確実に動作する

最近のアプリだとフリーでも気にしないでも良くなっていますが、商用アプリということもあり、最新OSでも確実に動作するように開発体制が維持されており、最新版のOSがリリース直後でも安心して使用できます。

他のアプリも併用します

ここまで BBEdit の気に入っているポイントを挙げてきました、他のアプリを使わないで、BBEdit しか使わないということはありません。他のエディタもかなり使います。

自分が macOS で日常使いしているエディタを IDE も含めて列挙すると、次の通りです。

また、ドキュメント作成という意味では、Word もOneNote も使っています。

その時々、向いているアプリを使用しています。その中でも BBEdit は使用頻度が高い方だと思います。

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