ピザ窯入門
なぜピザ窯作りか
家の電気オーブンでピザを焼いていたのですが、どうにも温度が低いために(最高250℃)、一枚焼くのに15分かかってしまうんです。ピザストーンとか使っていたのですが、そんなに状況は変わらず。
家の近くにおいしいピザ屋があって、やっぱりちゃんと焼くとおいしいなと思い、やってみました。
ちなみに、私は東京都内に在住していますが、今回GWに実家に帰省した際に、試しに作ってみました。TIPSにまとめていますが、都内での実現にはいくつか課題がありそうです。
いざ準備
ホームセンターにて「耐火レンガ(耐火ブリックヤードレンガ)」を購入。なんか最近ピザ窯とかBBQコンロを作るのが流行っているみたいで、ふつうに置いてありました。一個150円くらいで今回は40個購入。重さは全部で120kg。
コンクリートブロックを3×2に6個並べて、その上に耐火レンガを積みます。写真の右下が窯口になるところで、奥を若干狭めています。今回特に隙間は埋めないで、積みっぱなしなのでこの段階でできるだけ隙間をなくした方がよいでしょう。
積み上がるとこんな感じです。この段階で34個のブロックを使っています。
今回悩んだのが天板。本格的に作るとアーチ型にしたりするのですが、そこまで手間をかけるつもりもないので、なにかいい石板とかないかなーと思ったのですが、ないですね。下手にそのへんの石を使って破裂されても怖いので、たまたまあった、BBQ用の鉄板を渡して、そこに耐火レンガを置きました。わりと適当な感じです。
着火と余熱
こんな感じで、30分もかからず、窯はできあがり。さっそく手近な角材やいらなくなった割り箸なんかで着火して、薪を燃やします。
この状態で1時間くらい薪を燃やします。さすがに内部は熱がたまっているみたいで、薪を投入するとすぐに燃え出します。
1時間くらいがんがんに燃やした後で、ちょっと火を周囲にどかしてピザスペースを作ります。
ピザ投入
用意していたピザを投入。ピザ生地にトマトソースを塗って、モッツァレラチーズとマッシュルームを置いただけのシンプルなものです。レンガに直接ピザを置いてもよいのですが、ちょっと怖かったのでアルミホイルに乗せて窯に投入。
すると、みるみるうちに生地が焼けていくのがわかります。この段階で電気オーブンとは大違い。焦げないように何度か角度を変えながら、生地が焼き上がるのを待ちます。だいたい2〜3分くらい。表面のトマトソースやマッシュルーム、チーズはみずみずしいままでピザのできあがり。
カットした写真は取り忘れましたが、生地がかりっとして、具はジューシーなおいしいピザになりました。
食べている間、追加の薪を投入して、窯を暖めておきます。
次なるピザはオリーブも加えました。余談ですが、ピザ生地の発酵は、晴れた日に車の中に置いておくとちょうどいい感じです。車の中がイースト菌くさくなりますが。
こんな感じで次々と焼いていきます。この日は大人9人、子供3人で食べましたが、十分な量を焼くことができました。
オーブンを使うと、一枚焼くのに最低15分はかかってしまうので、5枚も焼けば1時間以上かかってしまいます。ピザ窯だと、数分で焼けるので、5枚焼いても30分もかかりません。食べながら次の具を考えるとちょうどいいくらい。
ピザ屋さんでオーダーを受けてから生地を延ばしはじめていた意図がよくわかりました。
TIPS
・まず、煙がけっこうでます。窯のサイズや安全性の面からは都内でも可能だと思うのですが、この煙は近隣住民へのおすそわけなどで対応できるかどうかがポイントでしょう。
・今回窯へピザ生地を投入する際にアルミホイルを使いました。ピザを乗せられるへら?的なものがなければ、これは必須でしょう。ホイルはくっつかないタイプのものが便利でした。
・連続してピザを投入すると焼けるのが遅くなり、熱が下がっているのがわかります。間隔を開けられるようであれば、薪を投入して加熱した方がよいでしょう。
・灰かき棒?はすごく重宝しました。ふつうのBBQで使っている炭用トングと灰かき棒を駆使して、窯の中にスペースを作ります。
・と、ネガティブなことも書きましたが、1〜2時間あれば窯をセットアップできて、おいしいピザが食べられて、見た目にも楽しいので、キャンプに行ったときなどにやってみるといいかもしれません(キャンプ場の制約にもよりますが)。
・なにより、この生地がかりっとする感じはなかなかオーブンででは難しいので、ピザ好きな方であればやってみる価値はあります。
おまけ:さらなるバージョンアップ
レンガを並べただけの窯ですので、当然雨風には弱いのですが、ピザ窯を作った翌日、子供らを連れてドライブにでかけていたら、父親が屋根を作ってました。さらに、天板にもどっかからもってきた石板をうまいぐあいに乗せています。ちょっといい感じになりました。
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