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Learning Management Systemの比較

以前よりもオンライン学習が一般的になってきました。

以前はスクールに通って学んでいたようなことも
現在は自宅に居ながらオンラインで学習できる
コースや教材も増えてきています。

ただ、一言でオンライン学習と言っても
さまざまな受講スタイルがあります。

動画教材でもっとも簡単な仕組みは、
・講座主催側が動画のURLの記載されたメールを送る。
・受講者はメールに記載されたURLから動画を視聴する
というものではないでしょうか。

シリーズものであれば、これを何回か繰り返すというもの。

ただ、これだと受講管理ができないのが難点です。

動画を確認したのか?
確認した結果理解できたのか?

といったことが教材提供側で把握することができないのです。

もちろん、受講の感想を送ってもらったり
問題を記載したメールを送って、それに回答を記載し
送り返してもらうという方法もないではありません。

しかし、この方法だとかなりの手間が発生します。

・受講者から答案が届いているかの確認
・届いたメールの中身を確認し採点
・採点した結果によって、次のコースの案内/再試験の案内
といったことを手作業でやらなければなりません。

人数が少ないうちは、回答を見るのも
楽しみの一つかもしれませんが、
数十人、数百人となれば、やりきれなくなってくるでしょう。

なによりも、採点ミスという、避けなければならない
インシデントを誘発する原因にもなります。


これ、Webシステムを使って自動化できるのです。

しかも、無料で使えるシステムがあります。

Learning Management System、LMSです。

今日はこのLMSをいくつか調べましたので、
それについて書いていこうと思います。


今回調べたLMSの条件は、
・無料でも使えること
です。

有料のものまで範囲を広げると
良いものはたくさんあると思うのですが
ありすぎてきりがなくなると思い
無料のものに限定して調査しました。

調査し見つけた無料のLMSは、以下の4つです。
・Moodle
・Sakai
・Iroha Board
・CANVAS LMS

おすすめのLMSは?と聞かれそうなので
先にお答えすると、おススメは「Moodle」です。

その理由は
・情報が多い
・日本語化されている
という点です。


では個別のLMSについて書いていこうと思います。


Moodle

〇受講者のための機能
 ・教材閲覧機能
 ・試験受講機能
 ・課題提出機能
 ・アンケート機能
 ・投票機能
 ・用語集機能
〇指導者向け機能
 ・試験の受験状況確認確認
 ・提出物確認機能
 ・評価、フィードバック機能
 ・フォーラム機能
 ・チャット機能
 ・Wiki機能
〇管理者向け機能
 ・コース管理機能
 ・ユーザ管理機能
 ・コンテンツ管理機能
 ・教材作成支援機能
 ・教材掲載機能
 ・試験問題作成機能
 ・課題作成機能

これだけそろっていれば、オンライン学習に必要な
すべてがそろっていると言っても良いでしょう。

逆に機能が多すぎて、使いきれない部分が出てくると思います。

そんな時は、公式サイトで情報を確認し
必要な機能に限定して使用するのが良いでしょう。


Sakai

〇受講者向け機能
 ・教材閲覧機能
 ・試験受講機能
 ・課題提出機能
〇指導者向け機能
 ・試験結果確認機能
 ・ディスカッション管理機能
 ・課題管理機能
 ・試験結果確認管理
 ・成績管理機能
〇管理者向け機能
 ・学習成績管理機能
 ・掲示板機能
 ・チャット機能
 ・wiki機能
 ・メーリングリスト機能

日本人の名前のようだから日本製?と思ったあなた、
残念ながらアメリカ製です。

ですが、名前の由来は料理の鉄人の「坂井」さんから来ています。

米国の工学系大学のトップの一つ
マサチューセッツ工科大学でも導入されているようですので
「使える」システムのお墨付きと言えるのではないでしょうか。


Iroha Board

〇受講者向け機能
 ・教材閲覧機能
 ・受験機能
  (自動採点機能)
 ・学習履歴表示機能
 ・掲示板機能
〇指導者向け機能
 ・学習履歴閲覧機能
〇管理者向け機能
 ・お知らせ作成機能
 ・ユーザ管理機能
 ・グループ管理機能
 ・システム設定機能

機能はシンプルですが、その分扱いやすいともいえるかもしれません。

動作も軽快ですので、小規模なグループでの運用且つ
複雑な解析を求めないのであればこれがおすすめです。

商用の場合は、別途ライセンスフィーが発生しますのでご注意ください。


CANVAS LMS

受講者向け機能
 ・コース別ホームページ
 ・ナビゲーション
 ・試験受験機能
〇指導者向け機能
 ・成績管理機能
 ・受講管理機能
 ・履歴管理機能
 ・成績管理機能
〇管理者向け機能
 ・グループ管理機能
 ・掲示板機能
 ・カレンダー機能
 ・Web会議機能
 ・チャット機能

Web会議のシステムがあったり、カレンダー機能があったりと
グループウェア的な色彩の強いLMSです。

このため学校内など、コミュニケーションと学習とを
同時に進めたいというニーズには良いのではないでしょうか。


以上が無料LMSの特徴です。

先にも書いた通り、おススメのLMSはMoodleですが、
小規模・少人数ならIroha Boardも選択肢としてありだと思います。


構築が楽なWordpressで使えるLMSというのもいくつかありますが
こちらは有料のため未調査です。

・LearnDash
・LearnPress
・LifterLMS
・Edwiser Bridge
・MasterStudy LMS
・Namaste! LMS
・WP Courseware
・WPLMS

有料のほうが、サポートやセキュリティの面から
無料よりも安心いて使えるという意見もあるかもしれません。

LMSを選定する際には、
・使用用途(人数、ターゲット、期間等)
・予算
・管理者の技量
をまずは明確にすることが必要です。

蒸気が明確になったうえで
LMSのデモサイトで試してみて
自社サイトに導入することをお勧めします。


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