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バルブの組み込みとタペット調整

エピソード47

令和6年9月

まずは前もってバルブスプリングのバネレートを測定し、レートを揃えたバルブスプリングを組んで行きます

前回、コッターピンがしっかりハマって無かったと言う失敗をしていますので慎重に確実に行っていきます
(エピソード22参照)


次はタペット調整です
タペット調整は前回と同じくヘッドを乗せる前にやってしまいます



バルブの飛び出しを考え、木の台の上に乗せて行います
この時、カムは1本ずつです
皆さんもう分かってますよね、2本同時にやるとカムチェーンを掛けてないのでカム同士がぶつかり最悪は曲がってしまうからです
そしてカムホルダーで固定してからシムを馴染ます為にカムを何回転かさせてから行います


狙いのクリアランスにする為にシムを平面研磨機で削ります
マニュアルにはシムは絶対削らないで下さいと書いてますが、削らないと0.05mm刻みでしか設定されてないシムでは狙ったクリアランスにはなりません(笑)

この平面研磨機なら平行で正確に0.005mm単位で削る事ができます




タペットのクリアランスについてですが、クリアランスはなるべく狭い方がバルブの突き出し量も増え、開き始めと開き終わりが長くなるから良いと思うかも分かりませんが、広めの方が良いです
確かに机上の計算では少しでもバルブが多く長く開く方がパワーは出ますがタペットクリアランスは少し広めに取らないとダメです
私自身でクリアランスの違いを比べた訳ではなくチューニング界の常識みたいな物です

全てを鵜呑みにしてはいけませんが(特にネットの情報)信用も実績も有る人達から教えてもらった事は信用できるからです

会って喋った事もない私の事は信用できる人に値しないかもしれませんが、ZRX400で100馬力の実績は有ります(笑)


さぁこれでヘッドを乗せる準備はほぼ整いました


ヘッドガスケットの加工も有りますが、以前に紹介しているので割愛します
ごらんになりたい方はエピソード14をご覧になって下さい

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