見出し画像

未来の起業家のみなさんへ/学生ビジネスプランコンテストJUMPのご紹介。

みなさん、こんにちは。JAグループのAgVenture Lab(アグベンチャーラボ)です。
AgVenture Labは「スタートアップと共同して第一次産業・地域の課題を解決すること」を目的に活動しています。私たちの活動に参画するスタートアップを拡大するため、起業家の育成にも取り組んでいます。これまでご紹介したJAアクセラレータープログラムや起業家育成プログラムGROW&BLOOMがそのような役割を担っています。

将来の起業家を育成するといえば、学生ビジネスプランコンテスト「JUMP」もAgVenture Labが主催するプログラムのひとつで、名前の通り主に大学生、大学院生を対象としたビジネスプランコンテストを開催しており今期で4回目となります。今回は11月にプラン募集が開始する学生ビジネスプランコンテスト「JUMP」Vol.4について、開催背景と今期の概要についてご紹介します。


Made in 日本 4,288社の大学発ベンチャー

急に固い話になるのですが、ちょっとだけお時間ください。経済産業省が発表している資料によると、2023年10月末時点の大学発ベンチャーの数は4,288社あり、集計を始めて2014年以降は毎年増加傾向にあると言われています。
4,288社。この数が多いのか、少ないのかは人によって感じ方はちがうと思います。ただ、スタートアップの定義は違いますが、2021年末時点のアメリカで活動している大学発ベンチャーは6,144社というデータがあり、日本よりはるかに多いです。ちょっと小難しい内容ですが、2022年に内閣府が策定した「スタートアップ育成5か年計画」に基づく「スタートアップに関する基礎資料集」の中に、起業家精神を育成するには、場所(大学等)のカルチャーが重要だと、事例を参考に記載されています。一方で同じ資料に、起業家教育を実施している大学の割合はまだまだ少なく、改善の余地が大きいという結果も載っています。
書いてあることは少し難しいのですが要するに「大学は研究やその技術などからベンチャー企業の設立が活発になりつつあるが、まだまだ起業家を育成する文化や環境は整ってないよね」ということ。
これからの起業家育成を考えたとき、個人が所属するコミュニティや通う大学の違いで、例えば将来の活動が制限されてしまったり、あるいは選択肢が減ってしまったりするのはもったいないのではないでしょうか。AgVenture Labはスタートアップの成長支援、育成を行う「JAアクセラレータープログラム」や、起業を目指す学生や社会人、起業して間もない会社を支援する育成プログラム「GROW&BLOOM」を主催しているため、この分野で豊富な経験と知識があります。それならば、AgVenture Labが学生の起業家育成を支援するプログラム運営することで、その環境や文化を育て、将来の起業家を支援することが出来るのではないかと考えています。
JUMPは、参加する条件に地域の区切りはありません。全国どこの大学でも参加可能です。JUMPへ参加した後に、JAアクセラレーターやGROW&BLOOM(起業家育成プログラム)へ参加するチームもあり、私たちが出来ることとして、事業化する手前の段階からシームレスに起業家を育成する体制を整え、学生の起業家精神の育成から新規ビジネスの創出までを支援することができると思い、学生ビジネスプランコンテストJUMPを開催しています。

これまでの受賞者をご紹介

今期で4回目の開催となる、学生ビジネスプランコンテストJUMP。過去の受賞者をご紹介したいと思います。
Vol.2で優秀賞など3冠を受賞した、「e-Combu(イーコンブ)」。“もったいない昆布を使ったメタン抑制飼料の開発”をおこなう会社として設立し、牛のゲップに含まれる温室効果ガスのメタンを減らそうと家畜飼料添加物の開発に取り組んでいます。代表の大砂さんは北海道出身で小樽商科大学に在籍されていました。地元で海から打ち上げられている海藻を見て、もったいないと感じたことが事業アイディアのきっかけだったといいます。e-Combuは、数々の創業支援、人材育成のプログラムに採択され、多くのメディアにも取り上げられています。文科省が運営するアントレプレナーシップのオフィシャルサイトでも取材を受けており、その圧倒的な行動量と、彼女のまっすぐな熱量で着実に事業が成長してきていることがうかがえます。

e-Combuは、JUMPへの参加でAgVenture Labを知り、そこから自社の事業との親和性をAgVenture Labに感じて、次のステップともいえる(AgVenture Labが運営する起業家育成プログラム)GROW&BLOOMへ参加しています。e-Combuがこれから更に成長し、近いうちにJAアクセラレータープログラムで共創できることを期待しています。

JUMP Vol.2で優秀賞を受賞したe-Combの大砂さん(2023年2月)

e-CombuのようにJUMPをキッカケにAgVenture Labの他のプログラムへ参加しているチームは他にもいます。株式会社 Perma Future(パーマフューチャー)代表の池田さんは、北海道大学大学院に在籍中、農泊プラットフォーム「ののの」を立ち上げ、JUMP Vol.3に参加しています。その後、JAアクセラレータープログラムの6期で採択され、私たちと一緒に事業の開発、促進に取り組んでいます。

農業や食というテーマだけではなく、医療や暮らしをキーワードにしたチームも多く参加し、受賞しています。JUMP Vol.3で参加し優秀賞など2冠を受賞した株式会社クロスメディスンは、徳島大学に在籍している中井さんが、医学生として病後の医療ではなく、予防医療が大切だと思いアイディアをカタチにしました。中井さんが手掛けるのは、赤ちゃんの泣き声を分析して子育てをサポートし、産後うつを予防するアプリ「あわベビ」の開発。メンタルヘルスの重要性を認識し、Wellbeingの向上を主とする予防医療の実践を現実にするべく事業を展開しており、これまでJUMPの他に、健康や医療分野のビジネスプランコンテストで多数受賞しています。

JUMP Vol.3でプレゼン中の中井さん(2023年2月)

未来の起業家のあなたへ

他にも多くのチームがこれまで参加し、学生ビジネスプランコンテストJUMPを開催してきました。今回紹介したチームは、アイディアをカタチにするため一歩ずつ積み重ねる中で、今のような事業へ成長し、輝かしい結果も残しています。でも、はじめは小さな違和感やキッカケが事業のアイディアに繋がったのではないでしょうか。その違和感やキッカケを見逃さず、受け止め、踏み出したことがスタートだったはずです。
 
“まずは、挑戦してみることから”
 
JUMP Vol.4も、未来の日本を鮮やかに色づかせる可能性を秘めた起業家の皆さんに会えることを、本当に楽しみにしています。募集は11月1日からですので、これからアイディアを検討しても遅くありません。12月8日までに早期エントリーすると、応募書類にJUMP事務局メンバーがコメントバックする特典があります。コメントを参考にプランを修正し、再提出することも可能。とても人気の特典で、昨年は応募した半分のチームが早期エントリーしています。
未来の起業家の、あなたに。JUMPの挑戦をお待ちしています。

【開催概要】学生ビジネスプランコンテスト「JUMP」Vol.4

あらためて学生ビジネスプランコンテストJUMPとはAgVenture Labが、社会課題解決に向けたビジネスの起業・事業拡大を目指す学生のサポートを目的に開催する全国規模のピッチコンテストです。ちなみに「JA×University “MIRAI” Pitch-contest」の頭文字からJUMPと名づけられました。
募集領域は、事業領域が農業・第一次産業、食、くらし、金融、地方創生、SDGs等の分野であることです。優秀賞は賞金総額100万円、JUMP賞はJAアクセラレーター2次選考参加権、ファイナリスト賞は賞金5万円+ラボ1年間利用権、他にもスポンサー賞などを設けています。
全国農業協同組合連合会、農林中央金庫、株式会社岡三証券グループの皆様がプログラムにご理解いただき協賛しています。
さて、応募のスケジュールはこちらです。

 エントリー受付開始   : 2024年11月1日(金)
 事前説明会       : 2024年11月26日(火)
 早期エントリー期限   : 2024年12月8日(日)
 エントリー期限     : 2025年1月3日(水)
 セミファイナル     : 2025年1月下旬
 最終ピッチコンテスト  : 2025年3月1日(土)

専用サイトはオープンしていますが、アイディア募集は11月1日からとなります。今からアイディアを検討される方も、ぼんやり考えていたことがあった方も、まだまだ間に合いますので、ぜひチャレンジしてみてください。

学生ビジネスプランコンテストJUMP Vol.4  挑戦お待ちしています!


 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?