画像1

画の悲み(後編)

国木田独歩
00:00 | 00:00
stand.fm「しんいち情報局(仮)」にて
毎週金曜「朗読しんいち」
を担当させていただいています。

青空文庫より
国木田独歩の「画の悲み」を
2回に読みました。

《ふわっとあらすじ》
川向うにある水車を描こうと
草原に下りると
そこには既に志村がおり
熱心に水車を写生していた。

彼のその姿は画になった。
自分はそっと遠くから
志村を描くことにした。

描いているうちに彼を
疎ましく思う気持ちはなくなっていた。

志村は描き終わったようで
突然立ち上がって振り返ると
自分に気づきにっこり笑った。

この出来事を機に2人は親友となった。
そして、中学に入っても変わらず
2人連れ立ってよく画を描いたものだ。

志村は事情があって中学を中退し
自分は東京に進学すると
互いの間に音信はなくなっていた。

久しぶりに故郷へ帰った
20才の時である。
志村は17の歳、すでに
病で亡くなったのだと聞いた。

自分は画板を鉛筆を携えると、
あの頃、志村とよく写生に来た野末に出た。

故郷の風景は以前のまま輝いていた。


しんいち情報局(仮)
広島県福山市新市町の情報をお届け!
https://stand.fm/channels/623f0c287cd2c74328e40149

しんいち情報局(仮)
国木田独歩「画の悲み Vol.2」
https://stand.fm/episodes/6319a9bf0ec8163012b03184

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?