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雪女(後編)

小泉八雲
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青空文庫より、作 小泉八雲、
田部隆次 訳の「雪女」を
2回に分けて読みました。
その後編になります。

《ふわっとあらすじ》

翌年のある冬の晩、
巳之吉は帰り道で
若い旅の女に追いついた。

彼女は背が高く華奢で
とても綺麗だった。

挨拶を交わすと
彼女は名をお雪だといった。
道中、お互いの身の上を話すうちに
2人はすぐに打ち解け仲良くなった。

巳之吉はお雪に
しばらく家で休んでいくように勧めた。
お雪はためらいながらも
巳之吉の言うとおりにした。

2人が家に着くと
巳之吉の母は
お雪を心から歓迎した。

そして、自然ななりゆきで
お雪と巳之吉は結婚した。

お雪はお嫁としてよく働き
子宝にも恵まれた。

ある晩、巳之吉は
針仕事をしているお雪の
横顔をながめていると、
昔見た雪女を思い出した。

お雪と雪女は
とても美しくよく似ていた。

巳之吉がそうつぶやくと
お雪は詳しく話してくれと言った。
巳之吉は促されるまま、
例の出来事を
お雪にすっかり話してしまった。

するとお雪は縫物を放り出して
巳之吉の前に来ると
「それは私でした」と叫んだ。
「もし子供たちがいなかったら
今すぐあなたを殺すのです」と。

叫びながら彼女は白い霞となり
煙出しの穴を通って消えていった。

それからもう2度と
彼女の姿は見られなかった。


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音声配信アプリstand.fmにて、
「しんいち情報局(仮)」の
「朗読しんいち」を
担当させていただいています。

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