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雪女(前編)

小泉八雲
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青空文庫より、作 小泉八雲
田部隆次 訳の「雪女」を
2回に分けて読みました。
その前編になります。

《ふわっとあらすじ》

武蔵の国のある村に
茂作、巳之吉という
2人の木こりがいた。
18歳の巳之吉は、
茂作の奉公人だった。

彼らは毎日、
村から2里離れた森へ出かけた。
その途中には大きな川がある。
渡し船のあるところに
橋もかけられたが、
たびたび洪水をおこし、
橋はすぐ流されてしまうのだった。

ある猛吹雪の晩、
2人は村へ帰ろうと川まで来た。
しかし、
渡し守は船を向こう岸に残したまま
すでに帰ってしまっていた。

2人は、渡し守の小屋で一晩
過ごすことにした。

巳之吉は、夜中に目を覚ました。
雪がたいそう顔に
降りかかっていた。

見ると小屋の戸は無理に開かれ、
部屋の中には白装束姿の女がいた。
女は寝ている茂作に息を吹きかけていた。

その女は美しかった。

女は今度は巳之吉の方に来ると
茂作と同じようにするかと思われたが
「今見たことを誰かに話したら
あなたを殺します」とだけ言いおいて
小屋を去っていった。

巳之吉は夢かと思ったが、
茂作を呼んでも返事はなく、
彼はすでに死んでいた。

翌朝小屋の中で、死んだ茂作と
気を失って倒れている巳之吉を
渡し守が発見した。

小屋での出来事は
決して誰にも言わなかった。

巳之吉は長い間病んだが、
元気になると
毎朝一人で森へ行き、
木の束を作って持ち帰った。
巳之吉の母は、
その木の束を売って彼を助けた。


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音声配信アプリstand.fmにて、
「しんいち情報局(仮)」の
「朗読しんいち」を
担当させていただいています。

しんいち情報局(仮)
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