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神様の布団(後編)

下村千秋
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stand.fm「しんいち情報局(仮)」にて
毎週金曜「朗読しんいち」
を担当させていただいています。

青空文庫より
下村千秋の「神様の布団」を
2回に読みました。

《ふわっとあらすじ》
宿屋の主人は夜が明けると
その布団を買った
古着屋を訪ねました。
布団の持ち主をたどっていくと
元の持ち主が
この布団を手放したわけ
を知ることとなりました。

~・~・~・~
病弱だった父母を
次々と亡くした幼い兄妹は、
家のものを1つ1つ売ることで
生き延びていました。
とうとう売るものがなくなると
当然家賃は支払えず
食べるものも
底をついてしまいました。

外は雪です。

最後に残した
掛布団一枚に2人でくるまり
寒さをしのいでいた兄妹のもとへ
家主がやってきました。

無慈悲なことに、
家主はなんと子供たちから
掛布団を奪い取った上に
2人を家の外に
追い出してしまったのです。

行く当てもない兄妹は
そっと家の前に戻ってくると
雪の上で抱き合ったまま
眠りにおちていきました。
~・~・~・~

宿屋の主人はこの話を聞くと
この布団をお寺へ納め
丁寧に供養してもらいました。

それからこの布団は
何も言わなくなりました。
そして宿屋はたいへん
賑わうようになったそうです。


しんいち情報局(仮)
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