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孤独のMtG(パイオニア)~懐かし不死鳥の照り焼き、燻る温玉添え~

お前もパイオニアをやろう。せっかくのショックランドがもったいないじゃないか。


友人に強く勧められて俺はカードショップに来ていた。統率者がマンネリ気味だったこともあったし、テーブルに新しい刺激が欲しかった。
スタンダードはいつの間にかやらなくなって久しい、資産はラヴニカ期のものがほとんど。
「ハイドロイド混成体」や「スカルガンのヘルカイト」のシングル価格を見るといつも胸が少し苦しくなる。

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漠然とイゼットフェニックスをやりたい気持ちがあった。スピーディーなデッキが好きだ。負けるときも早いから。
フライデーナイトマジックで3回連続フェニックスを踏まされたあの常連さん、元気だろうか。潰れたお店の跡には何かの事務所が入っている。
パイオニアで呪文を何度も唱えるならやはり、アレが欲しい。

「すいません、「氷の中の存在」ください」
「ごめんなさい、在庫切れなんですよ」
「ガーンだな、出鼻をくじかれた」


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これぐらいくじかれた。

厚かましい借り手……って気分じゃないんだよな。スポイラーの時から好きじゃなかったし、アリーナの演出でさらに嫌いになった。
とは言え「弾けるドレイク」だけというのも少し寂しい。

Vtuberとプロの対戦、結構よかったな、終始グダグダな感じだったけど、それが気楽なカードのしばきあいみたいに味があって。
仏頂面のヤソにソリンを名乗らせるって誰のアイデアだったんだろう。
ゲートルーラーやってたときのほうがまだ楽しそうってくらい顔が疲れていたな。
……そういえば「くすぶる卵」があったな。

「あのー、「くすぶる卵」ってありますか?」
「4枚ご用意できます!」

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やったぜ。

ありがたい。「ゴブリンの電術師」もずいぶん世話になったが、さすがに今回はお役御免だナ……。
ドロースペルはいつだって悩ましい。「苦しめる声」や「発見/発散」をありがたがっていた自分に「表現の反復」は刺激が強すぎるだろうか。
まあいい、強いカードには違いない、色が出なかったら笑って誤魔化すさ。
あとは上手ぶりたいとき使える「イゼットの魔除け」……「約束の終焉」も1枚ほしいな……。

ウーン、なんだかすごいことになっちゃたぞ。

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ずいぶん構築から遠ざかっていたからサイドの取り方もピンとこない。
なまっていたんだ。

軽く一人回ししてみるか。
アンタップアッピキープドロー。
ハハ、思ったよりも動き出しが鈍い。1マナ呪文はもう少し必要だったか。
くすぶる卵は思ったより変身が遅いな、「スプライトのドラゴン」でもよかったのか。なんだ、意外と調整案が出てくるじゃないか。
火力もドロースペルも正解が分からないぞ……マジックって、難しいな……。

音楽でもかけるか。


忍術、増えるといいなあ……。



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