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”変な大人”と武器【カルバノグの兎編2章感想】

この記事は、カルバノグ2章を読んで感じた”変な大人”と作中の武器について自分なりにまとめたものになります。それに加えて物語全体の感想なんかも書けたらなと思います。

!この記事では以下のネタバレを含みます!
・Vol.3 エデン条約編
・最終編
・Vol.4 カルバノグの兎編









”変な大人”とは

物語中の先生=”変な大人”は「子供たちに責任を取らせること=子ども達自身の考えで決断をしてもらうこと」としてFOX小隊に認識されていたと思う。そして、その決断の末、失敗した時の責任は大人が取るものだということを、作中の先生は一貫してSRTの生徒たちに伝えていたと思う。

結局、最終編まで通して読んできた読者にとって、この先生の態度にはとても説得力があるものに映ったと思う。

推測になるが、逆にFOX小隊にとっての「普通の大人」とは、カヤと手を組んでいたジェネラルや、カイザーコーポレーションの大人たちではないだろうか。下の武器についてでも触れるが、その「普通の大人」はFOX小隊に対して「武器であれ」と言い続けていたのかもしれない。

武器について

最初から推測を含んでしまうが、武器と先生以外の大人についてまとめてみる。
ジェネラルは、特殊部隊は自分の信念と違っていても命令を遂行すべきだ(武器であるべきだ)ということを前編で語っていた。
そして、ジェネラルと手を組んでいたカヤの命令を遂行していたFOX小隊はその「武器であるべき」という信念をもって動いていたと考えられる。

そのことに違和感を持っていたか、持っていなかったかは作中ではわからなかったが、特にFOX小隊ではユキノがその信念を強く持っていたように見受けられた。

しかし、後編でのニコの言動には先生に一縷の望みがあるように見えた。先生にいなり寿司を差し入れし、RABBIT小隊の居場所を話した後、ニコはこう続けた。

それに先生があの子たちを変えられるなら、いつかは私たちも……

ブルーアーカイブ Vol.4カルバノグの兎編 2章 より

この物語では黒を「武器であることを望む」、白を「自分が決断を下すことを望む」とすると、ユキノやカヤ、ジェネラルが黒、RABBIT小隊が白で、ニコはグレーの、中間の立ち位置だったように思う。実際に中間の立ち位置にいたかどうかは正直推測でしかないが、兎に角ニコはFOX小隊の皆を「人々を危険にさらすような任務を遂行している現状」から変えてくれる存在を捜していたんじゃないかと思う。物語の最後には、RABBIT小隊の存在と、先生の言葉によってユキノも白になることを決める。

感想

で、感想。私はUsagi Flapというあの曲が本当に一番大好き。結局後編では、エピローグのミヤコからニコへの手紙で、RABBIT小隊が公園に戻ったということが語られるシーンであの曲は流れ出すけど、さすがに声を我慢できなかった。
あぁ、、、、これがRABBIT小隊なんだ。。、。。。ってなるシーン。すべては丸く収まったけど、前より確かに前進しているRABBIT小隊の皆を感じることができた。https://youtu.be/toPWvdaC84w

正直感想が書きたくてこの記事書きました。記事にするときはいつも、自分の中で納得に時間がかかった部分とか、理解が難しかった部分を言語化するために書いているのですが、今回のストーリーの本筋は割と分かり易かったと個人的に思ってます。変な大人と、武器については少しまとめたいなぁと思ってたぐらい。
今回書かなかったSRTの正義や、FOX小隊の過去の過ちなんかは、先生の一貫した態度でFOX小隊の皆を導いて上げてていいな!って思った。度々、ユキノたちが自分たちが大人だというような主張をしていたけど、さすが先生。そこはちゃんと皆は子どもだよってことを伝えてあげてて安心した。

ユキノたちは過去にしてしまった任務のことと、SRTのことを、自分たちが自爆することで消し去ろうとしていたけどそこに、次がある、子ども達にはチャンスがあるんだと教えてあげる先生は、エデン条約編から一貫していてとても良かったと思う。

あとはFOX小隊の皆の深堀りがもう少し欲しい!結局皆がどう考えていて、先生に出会う前までに一体何があったのかが全く分からない!ので上記の武器についても推測するしかない!といった感じ。「SRT」と「正義の持つ本質」が紐づいて、それに固執していたせいでカヤの訳のわからない命令に従っていたのかなぁとか考えています。が、分からん。もともとSRTの教訓が「武器になれ!」みたいな感じだったのかな。
結構綺麗に収まった感じはあるんだけど、そこの深堀りって期待できるのかな?それとも、これまでのストーリーで私が取りこぼしてる部分から分かったりするんだろうか。ユキノが何故武器になることに固執していたのか、ニコはなんで中間みたいな立ち位置だったのか、分かってる人がいたら教えてください…。まぁでも、今回カルバノグの兎編だし、RABBIT小隊が主役であることは間違いないので、別の章とかで期待できるかもですね。

キリノとカンナの関係もメインではなかったけど本当に良かったな!!!!カンナの言葉を受けてキリノが生活安全局に残ることを決めるのもアツすぎるし、キリノが自分で決めてる感が色濃く出ててメインストーリーの本質にも絡んでる感じがして、本当に最高だった。

今書いていて気づいたんだけど、この2章のタイトル「We Were RABBITs!」って、そういうことか。一度FOX小隊の勧誘を受けてみたものの、自分たちは武器であることを望まないことに気づいたRABBIT小隊の皆は再度公園に戻ることを決める。もうその時点で前とは違った。だからこういうタイトルなのか。加えてFOX小隊にとっての「明日」となったことも含まれてそう。

こんなに読んだ後気持ちいい物語他にありません。全部含めて。ありがたいです本当に。




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