3×3女子日本代表 ブラジル戦 試合分析レポート

日本代表の批評

高田: 全体通して、高田がエースもしくはスコアラー的な存在が目立っていた。
シュートセレクションやスペーシングセレクションはよく、決定率も比較的高いとみられた。
ただし、一度ディフェンス放棄が見られたことと、大事なオフェンスの場面で決定打が欠けていることはみられた。しかし、全体通して最も動いており、バテる様子もなく、終始健闘していた。
そのことから、コート内において、高田の存在は大きかったと見られる。最後に、高田のマッチアップ相手がSFの可能性があり、仮にSFだった場合はオフェンスでは翻弄できたが、ディフェンスではミスマッチが生じていた。しかしながら、ディフェンスでも相手をタフショットにしており、ディフェンス力も高くなっていたのではないかと考える。

中田: 全体通して、高田との二人バスケが目立った。宮下が十分使われていないことがよく目立っていた。
中田のボール持ちは良いが、ルーズボールを顕著に狙われることが多く見られた。
→これは、3人だけもあって、スタミナ低下といった関係もあり、集中力を維持(下がっていた?)、強い忍耐があったと思われる。
そして、潤滑油的な献身的なプレーが見られた。例えば、高田とのスクリメージ、P&Rハンドラー・ロールマン、効果的なスペーシング、タフなディフェンス、ヘルプディフェンスなどといったプレーが多く見られた。しかしながら、問題点では、リバウンドの際に競り負ける場面が多かった。具体的にスクリーンアウトが全くできておらず、リバウンドの際にフィジカルで押し込まれ、リバウンドがしょっちゅう取られ気味だった。
課題としては、リバウンドにおける徹底したスクリーンアウトが1番の課題である。
課題ではないが、ボールを追う姿勢または意識が人一倍強かったため、潤滑油的に存在としては、非常に良いと考えられる。

宮下: 早い段階から、スタミナ切れが目立っていた。序盤から高田・中田主体のバスケになっており、相手からすればディフェンスがしやすい状況だったと考えられる。終盤になってくると宮下自体が積極的にボールを追う展開になっており、3人バスケがやっと形になってきたと見られる。
しかしながら、序盤〜中盤まで宮下が全く使われていない状況が目立っていたため、この状況は今後あってはならないと考える。3人バスケが事実上、2人バスケになっていた。
この状況は、相手にとってやりやすい展開になるため、避ける必要がある。

今後、つなげるべきポイント
運動量の増加(体力トレーニング)、ディフェンス放棄の減少、2人バスケを極力減少、潤滑油的な存在があると試合がうまく回る(中田がうまく実践)、リバウンドの際のスクリーンアウトの練習、リバウンドのポジショニング(中田は実践)、SFの活用(個人の意見)。

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