日本の農産物供給と食料自給率に絡んだ植物由来製品の原料調達に関する豆知識情報(ガッツリ農業編やります)

植物由来食品 → 植物由来のプロテイン、ソイパテ、大豆健康食品
食に関する意識の向上と健康意識に伴う食の需要の高まり
日本の植物由来食品の供給または原料調達は2通り。
1. 国内供給
2. 海外調達
これは、日本の食料安全保障にも非常に関係する話。

例:植物由来の食品→ソイパテ、ソイプロテイン食品

日本の食料事情では、国産大豆における田んぼの畑作転用施策が敢行されており、国産大豆の生産量を伸ばしてきている状況ではあるが、畑作面積における単収収量が低い背景がある。
農業豆知識では、大豆の生育で泥質の土地では育ちがあまりよろしくなく、収量が低い傾向にある。日本の大豆用生産土地は、もともと田んぼだった土地を大豆生産用に転用している土地が多いことから、全体の単収は低い傾向ではある。
主に大豆生産地は北海道の十勝地域といった、大豆生産に適している冷涼気候の土地で生産されている大豆の割合が比較的高い傾向にある。(日本の食料事情)
しかし、日本の国産大豆に対する需要(健康意識と国産意識)が年々高まっており、需要に沿った安定供給が日本の食料安全保障の分野では、大きな課題となっている。
日本の国産大豆は収量だけでなく、質も求められていることから大豆の研究が進められている。
日本の食に対する安全志向の高まりにより、日本では遺伝子組み換え作物の普及は進められていない。
これは、輸入作物も同様に、日本では遺伝子組み換え作物に対する需要が皆無に等しいため、輸入においても遺伝子組み換えでない作物が主流である。しかしながら、海外の生産地域では、遺伝子組み換え作物が主流で需要も高いことから、日本と海外の隔たりが大きいことも最近では、発生している。
そのため、遺伝子組み換えでない大豆の海外調達は、実は非常に困難になりがちになっている。

大豆の海外調達先には、主にブラジルやアメリカが挙げられている。

ブラジルは日本の食料安定供給先でもある。そのきっかけは、日本政府による海外ODAによる生産地の開拓や生産地域の拡大が挙げられる。日本による農業開発が過去に進められていたことから供給先としては真っ先に挙げられる。
しかしながら、近年干ばつや天候不良によって、収量が落ちていることもあり、調達先に関してはさらに拡大し、探す必要性も出てきている。

続いて、食料自給率の裏側について紹介する。
日本のカロリーベースの食料自給率は38%程度とされ、危機感を抱いている人は多くいるのではないでしょうか?
実は言うと、食料自給率は生産額ベース食料自給率という表示もあります。
カロリーベースは一言というと、食べたごはんの食べ物のカロリー計算で表示されます。生産額ベースは農産物の付加価値または値段などでの生産額計算が表示されます。
日本は、野菜の生産額が高く、生産量も多いです。しかし、野菜のカロリーは非常に低く、カロリーベース食料自給率にまったく反映されません。
また、カロリーベース食料自給率の場合、都道府県別だと米どころがやはり100%前後もしくはそれ以上になっているケースが多いです。
カロリーベース食料自給率は、日本人が食べているご飯の量も関係されており、日本人の一人当たりの平均カロリー消費量も年々落ちていることから、カロリーベース食料自給率は段々と低くなっている傾向がある。
ちなみに、生産額ベース食料自給率は63%程度です。
それと欧米人と日本人とのカロリー消費量が比べ物にならないほど隔たりがあるため、欧米のカロリーベース食料自給率と一緒に考えると思考が破綻します。(例:アメリカ人は、朝からフライドチキンやカロリーが高いものをたくさん食べる傾向があります。)
仮に日本人の一人当たりの平均カロリー摂取量がアスリート並みになれば、食料自給率も必然的に上がります。とはいつつ、日本は野菜と果樹の生産大国であるため、カロリーベースだと反映しにくいです。

以上で、説明終わりますが、理解が深まりましたでしょうか?

作成者:Heybow

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