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会社HP:https://momo-ltd.com/ 『Agri Palette』…

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(2)いちごの生育ステージ④花芽の発育〜花芽の発育過程〜

こんにちは。 ご無沙汰してしまいました。ワクチンの副反応から復活しました、AgriPalette担当です😥 今回からは花芽の発育についてです! (1)花芽の発育過程・いちごの花器は外側から内側に向かって形成される ・花芽の発育過程は以下のように大別できる (2)第1花房頂花の発育と内蔵葉数 茎頂部には出葉前の幼葉が畳まれて内蔵されており、花芽の発育に連動して内蔵葉は出葉して減少する。 ・花芽が未分化の時:概ね5枚(晩生品種の中には7,8枚のものもある) ・花芽分化

    • トマト編🍅〜栄養成長と生殖成長〜

      こんばんは。 AgriPaletteの担当です😊 いちご編が長くなりそうなので、時々トマト編も挟んでいきたいと思います! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 植物の成長は以下の2つに大別することができる。 栄養成長 :  根や葉っぱ、茎など植物の体を作る成長 生殖成長 : 花や果実をつけるなど、子孫を残すための成長 この2つの成長のバランスで生育状態や収穫物の量が決まり、 どちらかに傾いてしまうと大きく育たなかったり、果実が収穫できなくなってし

      • (2)いちごの生育ステージ③花芽分化要因〜窒素肥料・苗齢の花芽分化への影響〜

        こんにちは😊 AgriPalette担当です! 私はここ最近、毎日暑さで目覚めますが、皆さんはきちんと眠れていますでしょうか?💦 体調管理に気をつけて、暑さに対抗していきましょう😖🌀 今回は前回に続き、花芽分化についてです。ちょっと長かったですが今回で一区切りなので、しばしお付き合いください!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (窒素肥料が花成に及ぼす影響) ・一般に生育が旺盛な株ほど花成分化が遅れる傾向がある ・体内窒素濃度は低いほど低温感

        • 番外編〜海ぶどうの小話〜

          こんにちは😊 今日は番外編です。 今日ツイッターで見かけた『恋も農業も駆け引き』という言葉が刺さりました。Momoのアグパレ担当です。 いやあ、確かに。 結構それなりにうまくいってるけど、もっと良くしようと思って行動したら裏目に出てしまったりするんですよね… あ、育てている海ぶどうの話ですよ…💦 マダイの餌を入れるといいと聞いたので、もっと早く大きく成長させようと欲張ってしまい、勢いよく投入したら…… 半分以下の量になってしまいました。大事に育ててきたのに、大半

        (2)いちごの生育ステージ④花芽の発育〜花芽の発育過程〜

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        • いちご関連
          13本
        • トマト関連
          1本
        • 海ぶどう生育
          1本
        • とうがらし栽培関連
          8本
        • 植物生理学
          7本

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          (2)いちごの生育ステージ③花芽分化要因〜花芽分化と温度・日長〜

          こんにちは😊 前回に続き、花芽分化についてです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・花芽分化は一般に高緯度地帯で早く、低緯度地帯で遅い ・同緯度では標高が高いほど花芽分化は早い ※現在は品種開発と花成促進技術の発達によって地理的作用を実感することが少ないが、かつては北海道9月上中旬、東北9月下旬、関東以西10月上旬に花芽分化するとされていた。 ・イチゴは高温条件下では短日性を示し、低温化では日長に関わらず花芽分化する相対的短日性植物である。 ・5〜10

          (2)いちごの生育ステージ③花芽分化要因〜花芽分化と温度・日長〜

          (2)いちごの生育ステージ③花芽分化要因〜花芽分化期〜

          こんにちは😊 Momoのアグパレ担当です。 前回に続き、花芽分化のお話です! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (花芽分化期)・イチゴの花芽は、自然条件では9〜10月の晩夏から晩秋に分化する  →これは第1果房頂花の分化期に当たる ・イチゴの株はたくさんの小花から構成されており、頂花が分化すると2番花以降は連鎖的に分化して後戻りすることはない。 ・成長点は小さいため、細かな形態的変化を捉えることは難しく、花芽の分化と未分化の見極めには経験が必要であ

          (2)いちごの生育ステージ③花芽分化要因〜花芽分化期〜

          (2)いちごの生育ステージ③花芽分化要因〜花芽分化とは?〜

          こんばんは😊 急に雨が降ったり、湿度が高かったりで大阪はジメジメしております☂️☁️ さて、前回の②育苗に続き、今回は花芽分化についてです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (花芽形成とは) 花芽形成:花芽が形成されること。栄養生長から生殖生長へと移行する最初の過程。栄養状態と栄養状態と気温、日照時間などの環境が大きく関係する。 ・収穫期は花芽分化期に左右される ・収穫期を早めるには花芽分化を促進する必要がある ・早く出荷するほどイチ

          (2)いちごの生育ステージ③花芽分化要因〜花芽分化とは?〜

          (2)いちごの生育ステージ③育苗

          こんにちは。MomoのAgriPalette担当です。 今日から7月ですね😊 昨日、放置気味のいちごランナーのために、ポットを用意しました。うまく発根してくれる事を祈りつつ、経過を楽しみにしています。 今回は育苗についてです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (育苗:高い収量と収益を得るために重要な作業) ・一般に一季成り性品種は採苗を7月に行い、9月から10月に定植する ・育苗の目的は定植まで健康で均一な大きい苗を作ることで、採苗時期は作型で異なる

          (2)いちごの生育ステージ③育苗

          (2)いちごの生育ステージ②ランナーの発生〜ランナー発生と日長・温度/低温要求〜

          こんにちは🌞 MomoのAgriPalette担当です。 ランナー編、少し長くなってしまいそうなので、今日は詰め詰めで行きます💦 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (ランナーの発生と日長・温度)・ランナーの発生する期間は春から秋にかけてのおよそ半年間 ・4月上旬に始まり6〜7月にかけての梅雨時に最も活発に発生する。 ・ランナー発生には長日と高温条件が適しており、もっとも発生数が多いのは16時間長日、20℃という条件 (ランナーは10℃では日長

          (2)いちごの生育ステージ②ランナーの発生〜ランナー発生と日長・温度/低温要求〜

          (2)いちごの生育ステージ②ランナーの発生〜ランナーから子株の形成〜

          こんばんは。AgriPalette担当です。 珍しく、夜の更新です^^ 今回はランナーとは?編に続き、ランナーのお話です。 ・ランナーから子株が形成される。 ・子株の第1葉はりん片葉の構造となりクラウンへと発達する。クラウンの第1葉の葉腋からランナーが再び発生し、その先端に第2番目の子株ができる。 その子も同様の仕組みでランナーが発生して子株が形成される。 ・株は親株に近い側から通常、太郎苗、次郎苗、三郎苗、次郎苗と呼ばれる。 ・シーズン中に1つの親株から増殖できる子

          (2)いちごの生育ステージ②ランナーの発生〜ランナーから子株の形成〜

          (2)いちごの生育ステージ②ランナーの発生〜ランナーとは?〜

          こんにちは。 気づけば6月も残すところあと3日になってしまいました。 2021年の上半期が終わろうとしています。 美容師さんと、『何もせずに終わっちゃいましたよね』『アマプラ見尽くした感ありますよね』みたいな会話になってしまったのが少し切ないです。 そんな中でも、様々な取り組みに挑戦させていただけていることに感謝です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ さて、今日はランナーの生育についてです。 (1)ランナーとは?? ・匍匐茎(匍匐枝)とも

          (2)いちごの生育ステージ②ランナーの発生〜ランナーとは?〜

          (2)いちごの生育ステージ①

          こんにちは。 MomoのAgriPalette担当です。 (この前美味しい夏いちごを頂いたばかりなのに、いちごをテーマに記事を書いているせいか、いちごがのったショートケーキを食べたくて仕方ないです。いちごがとても食べたいです笑) さて、いちごの器官について勉強してきましたが、生育ステージ毎の生理生態について勉強を進めたいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ いちごの1年間は以下のようなステージに大別できます。 ①ランナー発生 ▶

          (2)いちごの生育ステージ①

          (1)植物体の器官④花・果実

          こんにちは。今日も大阪は暑いです。夏を乗り切れるか不安です…💦 さて、いちご編4回目になりました。 今日は花と果実についてです! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・イチゴの花は両性花で、外側からがく片、花弁、雄しべ、雌しべ、花床の順に配置されている。 ・花弁は一般に白色だが、薄赤紫色の花弁も存在する。 ・雄しべは花弁の内側に2- 30本あり、花床を取り囲んでいる。花糸の先端には左右2個の半葯があり、この中に花粉粒が詰まっている。 ・雌しべは半球型の花床の

          (1)植物体の器官④花・果実

          (1)植物体の器官③葉

          こんにちは!株式会社MomoのAgriPalette(https://momo-ltd.com/agripalette/)担当です。 今日はイチゴ編3回目!イチゴの葉についてです😊 じめじめしていて気分も落ち込みがちですが、今日もイチゴを食べたので元気出していきます💪💪💪💪 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・葉序:茎に対する葉の並び方 ・イチゴ2/5の葉序で発生するため、1枚目の葉の上に6枚目の葉が重なる。 ※イチゴは互生葉序(1本の茎や枝から葉が1枚

          (1)植物体の器官③葉

          (1)植物体の器官②クラウン

          今日は『クラウン』についてです。 ・子株の第1から発達した短縮茎のこと。 ・葉はクラウンに互生し、クラウンは葉柄の付け根にある托葉に包まれている。 托葉:葉柄またはその基部につく葉状片。 ・新葉はクラウンから次々と展開する一方、古葉は退色して枯死する。 (古葉が落ちた黒褐色のわさびの根に似た部分を根茎というが、一般にクラウンというときはこの部分も含めて呼ぶ場合が多い。) ・根茎からは1次根が発生するが、長く栽培していると根茎が次第に地上に露出して乾燥し、1次根の発生が悪

          (1)植物体の器官②クラウン

          (1)植物体の器官①根

          こんにちは! Momo(https://momo-ltd.com/)のAgriPalette担当です😊 イチゴについて勉強中ですので、ぜひ一緒に学んでいきましょう! 初回はイチゴの器官についてです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 写真は、勉強用に購入した『よつぼし』です。(早く定植しなきゃ……orz) 根・1次根と側根、側根に密生する根毛からなる ・クラウンから1〜1.5 mmの太い根が発生する→これが1次根で、株当たり30から50本程も出る 

          (1)植物体の器官①根