見出し画像

#34 農家の経営分析。ファーストステップ【農業経営ちょこっとstudy】

こんにちは。
農業経営ブースターアオハルです!

このnoteは主に農家農業経営者向け
農業経営にちょっと役立つtipsや、
農業に関する情報を中心にお届けします!
ネタに困ったら、それ以外も!

アオハルの自己紹介はこちら↓


農家の経営分析をどう進めるか、そのステップを資格勉強のアウトプットがてら、ポイントを整理します。

農家は財務諸表の作成が義務づけされておらず、大多数の農家が青色申告決算書で年度の締めを実施しているかと思います。

青色申告決算書のままでは、経営分析のなかの財務分析ができません。
そもそも青色申告書は所得税法の規定に沿った課税所得を計算する目的で作成されています。
したがって、青色申告決算書を農業法人の財務諸表の様式組み換える必要があります。

▼農業所得用の青色申告決算書
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/yoshiki/01/shinkokusho/pdf/r03/11.pdf

青色申告決算書の特徴
<貸借対照表>
・流動・固定項目の区分表示がされていません。具体的には流動資産固定資産といった区分の表示がされていません。
・借入金についても、その借入金が短期なのか、長期なのかの判別が分かりません。
<損益計算書>
・経費が製造原価と販管費に分けられておりませんので、これらを項目ごとに振り分ける必要があります。これは減価償却費についても同様になります。

青色申告決算書から組み替えの注意事項
<貸借対照表>
・普通預金について、口座残高がマイナスであれば、流動負債の短期借入金に修正する必要があります。
<損益計算書>
・雑収入にはいろいろな項目が入っていますので、項目ごとに組み換えを行う必要があります。
具体的には、
・農作業等の作業、自宅による収入は、売り上げ高の作業受託収入
・農畜産物の価格差交付金、価格安定基金の補填。金は売り上げ高の価格補填収入
家畜共済などの経常的に発生する共済金・保険金については、営業外収益の受け取り共済金
収穫共済等、棚卸資産に対する共済金・保険金は特別利益の受け取り共済金に組み換えます

上記の組み換え事項のポイントを抑え、青色申告決算書を財務分析できる形式に変更し、分析を進めます。


農家だから、財務分析ができないということではなく、青色申告決算書を活用し、わかる範囲での情報から現状把握を進めることが大事になってきます。


今回も最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございました!
また!


農業経営ブースター / アオハルは、
高い目標に向けて突っ走る農家の伴走支援とか、
(農業生産はできません!)
農業スクール事業とか、講師や教本作りみたいな先生業
もたまにやってます。

変なヤツ、面白いヤツとか興味を持っていただけたら
「スキ」「フォロー」もよろしくお願いします!
X(twitter)もやっていますので「コメント」もぜひぜひ、お気軽に!

https://twitter.com/agri_aoharu

お仕事依頼はこちら▼

<HPは絶賛工事中。できたら公開します。>


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?