見出し画像

ゆかりん with me?ツアー 遠征録&レポート(福岡)

実録!全力謝罪!!

 なぜかお盆の時期にそれなりに重要な会議があったせいで実家に帰ることもできず(こういうのを「覆水"盆に帰らず”」って言うんでしたっけ?)、普段と同じ日々を過ごして週末を迎える。そして8月19日、”待っているのは、最高の週末だ!”と、まるで8年前のスカパーのキャッチフレーズみたいな気分で飛行機に飛び乗って、福岡空港に降り立った。到着ロビーで何気なくスマホを眺めると、1通のDMが。

「本日の物販には行かれますか?」

送り主は1週間前の奈良の15曲目で色々あった何某さん。どうなるの今後のストーリー。
残念ながら物販整理券を取れなかった私は、物販に行かず16時くらいまで適当に福岡市内を彷徨くつもりで、その旨伝えると、開場後にご挨拶しましょうとのこと。

 開場後、所在なく2階のロビーから1階を眺めていると、「もう入場されてますか?」とメッセージの通知が届く。初めてゆかりんのライブに参加したTC長野から19公演、ここまでぼっち参戦を続け、残念ながら友人知人に王国民がおらず、つい数か月前までTwitter上でもこの界隈をそんなにフォローしていなかったこともあって、ネット上以外では誰とも喋ったことのない私は、内心若干及び腰になりつつ指定された場所に向かう。

 指定場所の近くに行くと、男性2人、女性1人の3人組が。私よりも年上の先輩方で、たぶん拳で戦った場合は確実に負ける。横目に博多湾を望む1階ロビー、元寇に立ち向かう御家人のつもりで近づいていくと、その女性が「その節は~~」と急に結構な勢いで謝罪してきた。たぶん元寇で初めて鉄砲を見た侍はこんな気持ちだったんだろう。「やあやあ、我こそは」なんて名乗っていく隙もない。ちなみにこの時、私の手元で護身に使えそうなものは皮肉なことにペンライトくらいしかなかった、いや、扇子はあったかも(そんな使い方をするな)。

 個人的にはご挨拶できただけでもありがたいのだが、なんとお詫びにと美味しいコーヒー屋さんのギフト券までくださった。私もお土産持ってくればよかった。後日聞いた話によれば、私がTwitterに飯の写真を一切上げていないが故に、何を渡すべきか相当悩んだらしい。食の好き嫌い(というか興味関心)が薄いもので……。あ、一番好きな飲み物はコーヒーです(これは本当)。

 とある方曰く「シューティングスター被告が朝からずっと挙動不審だった」そうだが、まあ私のほうもそれなりに挙動不審だったのではないか。とりあえずこれで無事解決。さて、時計を一旦8月12日の夜までクルクルと巻き戻すことにしよう(別に意識したわけじゃないけど映像コーナーの一幕みたいな表現になっちゃって恥ずかしい)。

東京→福岡移動録&福岡観光


 遠征を控えたオタクにとっては非常につらい話なのだが、職場の飲み会が長引き、すでに時計の短針が12を通り越してしまった。8月19日午前0時、まだ荷造りも終わりきっていない家に帰りつく。”終わりきっていない”とはいえ、多少の賢さを兼ね備えてくれていた8月17日の私が75%くらいは終わらせてくれていて、充電ケーブルを入れて、身分証明書をカバンに入れて準備完了、1時を回るくらいには眠りについた。明日もそれなりに長い1日になる。初手からHPがゼロではたまったものではない。

某駅→羽田空港
 起床事故もなく予定通り朝起きて、XことTwitterを開く。今日は飛行機で福岡に飛ぶのだが、諸事情により予約便が変更可能なタイプの予約を取っていたのだが、まだ少し時間があるのと、早めに福岡入りしている王国民があまりにも楽しそうだから1時間早い飛行機に予約を変えることにした。朝飯を頬張るとすぐに羽田に向けて家を出る。若干の眠気はあるが、まあ飛行機の中で寝ることはできそうだから心配はない。乗り換えもスムーズにいって、1時間に羽田に着く。最後の地方遠征となる今回は1泊2日、荷物もたいして大きくないから預けることもなく保安検査場に直行した。

多分羽田で撮った写真だと思う。海みえてるし。

羽田空港9:40→福岡空港11:25
 ライブに行くにはまさに丁度いい時間の飛行機、搭乗口に行くと王国民の姿も見える。今回のツアーの遠征では、沖縄在住時代を別にすると基本的には新幹線で移動していたから、羽田から飛行機に乗って遠征に旅立つのは少し新鮮な感じがする。時間通り搭乗が始まって、座席に着く。とりあえず安全のしおりに目を通すと、ここ数日の睡眠不足を解消すべく寝る。飛行機に乗るときには機内誌を読むのを楽しみにしてはいるのだが、沖縄時代に貯め込んだマイルを使って来週実家に帰省することにしているから、その時にでも読めばよい。とにかく爆睡を決め込む。
 気が付けば着陸に向けたベルト着用サインが点灯して、もう九州が目前に迫っている。ギリギリ離陸の記憶まではあるが、機内サービスに回ってきた記憶はない。予定通り順調に飛行してきたようで、徐々に高度が下がってくる。福岡空港ほど市街地にある空港も珍しくて、それなりにスリルを感じながら福岡市街地の真上を降りて行き、若干ハードランディング気味に福岡に着陸した。

福岡空港
 颯爽と到着ロビーに出て、エスカレータを登り、”ラーメン滑走路”なるラーメン屋街に向かう。まあ予想通りではあるのだが、結構な混雑で、どこの店にも行列ができている。ここで並んで食べるのもどうかという気がしてきて、とりあえず博多に向かうことにする。

福岡空港11:52→博多11:58
 空港に地下鉄が直結していて、数分で博多までたどり着けるのが福岡の良いところ。少しレトロ感が漂う地下鉄に乗り込む。わずか2駅、博多駅で乗り込もうとする人たちの長蛇の列をかき分け、ホームに降り立つ。案内看板の七隈線乗り換えの文字に少し新鮮さを感じる。前回博多に来たときは七隈線博多開業前だったが、ようやく今年3月に開業したようで、今日あとで天神南までの新規開業区間は乗ることにしよう。

博多駅
 混雑する博多駅をかき分け、博多めん街道を目指す。こちらは空港以上の混雑で、空港で食べておけばよかったかと少し後悔したのだが、美味しそうな店に並ぶ。幸い20分くらいでお店に入ることができ、九州のラーメンを堪能する。

正確にいうと久留米ラーメンらしい。うまい!!! #wm2023_tonkotsu

博多12:50→天神南12:54
 めん街道から真っ先に七隈線のホームを目指す。改札までの道がダンジョンのようで、少し迷いそうになるが、しばらく歩いているうちに辿り着いた。駅全体が白を基調としていて、真新しいことも相まって輝いて見える。構内に入ると、空港線への乗り換えの時に改札を出るなと注意書きのポスターが。どこかNERVを思わせる色調のポスターに笑ってしまう。

工事中なんじゃないかと思うほど綺麗
真新しいホーム。剛体架線が厳つい。

 真新しいホームから七隈線に乗り込む。博多方面行きは混雑しているようだが、橋本方面はそうでもなく、ほぼ貸し切り状態になっている。そのまま博多の地下を進んでいき、数分で天神南に着く。ここから先は昨年乗っているので、降りて天神の地下街をウロつくことにする。

天神地下街
 天神地下街は煉瓦を基調としたどこかノスタルジックで落ち着いた雰囲気がとても好きなのだが、如何せん広すぎて自分がどこにいるのか全く分からない。とりあえず目の前のコンビニで飲み物とのど飴の補充をして、お土産屋を探す。彷徨っているとそれっぽいデパートを見つけて、地下街に入る。偶然九州のお土産コーナーがあって、今回遠征分のお土産を買う。とはいえ、基本的にこの遠征のことはほぼ誰にも話していないのだが。
 まだ時刻は13時過ぎ、少しだけ時間があるから、Googleマップを開いて適当な観光地を探す。雑な理由で大変恐縮だが、近くに大濠公園というのがあって手軽そうだから、とりあえずそこに行くことにした。迷宮 天神地下街の看板に地下鉄空港線の文字を見つけ、駅に向かって歩いていく。

天神13:23→大濠公園13:27
 昼下がりの地下鉄、相変わらず混んでいて、吊革につかまる。ほんの数分で件の大濠公園の名を冠した駅に着く。
 地上に出て、目の前に大きな郵便局が現れる。風格を感じるこの大きな郵便局の裏手が大濠公園らしい。駐車場沿いに歩いていくと大きな”大濠池”が見えてきた。中央には島があって、池の上にはボートが大量に浮かんでいる。灼熱でさすがにボートに乗る気にはなれないが、半分這うような気持ちで観月橋をわたり、少しだけ柳島の森の中を歩いてみる。森の中なら涼しいかとも思ったのだが、まあそういうわけでもなく、暑さに限界を感じたから早々に地下鉄駅へ撤収する。

Nice Boat.
浮見堂というらしい
思ったほど涼しくない日陰に絶望した。あつい。

大濠公園13:55→天神13:59
 素晴らしいことに大濠公園駅の構内には涼しい待合室があって、そこで体を冷やす。ほんの2か月前まで沖縄在住だったのにもう暑さに耐えられない身体になってしまった。
 今日は呉服町あたりに宿を取っていって、ちょうど天神まで地下鉄で行って適当に時間をつぶしながら歩いていったらいい時間になるだろう。そういう雑な計算で地下鉄に乗り込んだ。

天神中央公園
 天神駅から適当に通路を歩いて、アクロス福岡に入ってみる。福岡シンフォニーホールでは小学生の楽団の演奏会があるようで、その関係者の姿も多く見えた。なにか本屋やCDショップのようなものはなさそうで、正面の天神中央公園に出る。旧福岡県庁跡のモニュメントを眺めて、橋を渡って旧福岡県公会堂貴賓館に行く。このフレンチ・ルネサンス様式の木造の建物はなかなかに歴史に翻弄されていて、元々九州沖縄地域の展覧会の来賓館として建てられたが、戦争中には司令部になり、その後は高裁、水産高校、教育庁舎と用途が移り変わった。館内は品位と風格を感じさせるが、当時の皇太子親王のご宿泊に際し追設された風呂場など、用途変遷を感じさせる部屋もいくつかある。この建物が裁判所や学校だったこともあるというのは少し驚きだが、この貴賓館を一通り眺めるといい時間になった。

旧福岡県庁跡。なんでこの部分だけ残したのかちょっと気になる。
こちらは旧福岡県公会堂貴賓館。なんと木造らしい。
こういう洋室で生活してみたい。

スーパーホテルInn博多
 そのまま地図に従ってまっすぐ歩いて行って、スーパーホテルInn博多を目指す。大博通りを渡るとスーパーホテルの文字が見えてきた。ここはスーパーホテル1号店らしい。少し早めの時間だがフロントに行くと、なんとゆかりんの曲(このときはYou&Me)がかかっていて驚く。少し早い時間だが、もう準備ができているからとご厚意でチェックインさせてもらった。本当にありがたい。部屋でシャワーを浴び、着替えてリフレッシュし、福岡サンパレスに向かう。

呉服町15:11→石城町15:18
 適当にバスに飛び乗ると、車内の半分近くは王国民で占拠されている。どこで降りるべきかも確かめずに飛び乗ったからありがたい。しばらく走ると散々ライブDVDのドキュメンタリーで見たあの福岡サンパレスが見えてきた。

福岡サンパレスだ!何回も画面で見たやつ!!

 とりあえず本人確認とスタンプラリーを済ませるのだが、会場付近に適当な涼しい場所がない。日陰を探しつつ海を眺めに行き、適当に時間をつぶして開場とほぼ同時に入場した。入場後に冒頭のくだりと、奈良でお会いできなかったおるさんに挨拶をして、これにて8月13日の”清算”が無事終了。自席に戻る。結構近くの席におるさんが座っててウケる。

海辺。ここまで暑いと海嫌いの私でも入りたくなる。

 今日は追いチケなので2階席、周りはご新規さんもいる模様。右隣の2人組はゆかりんのライブが初めてのようで、楽しそうに会話をしながら開演を待っているのだが、ペンライトは持っていないらしい。これTwitterでよく見るやつだ!と思いながら、自分の鞄から予備を取り出し、「1本しかないですけど、もし良かったら」と差し出す。「田村ゆかりさんのライブは何回目なんですか?」と少しばかり会話が弾む。

ライブの感想

 実家のような安心感、いつものようにFanfareが始まり、ライブが始まったことを実感する。そして続くBejewel Escape。この世界観への旅が始まった。
 最初のMCはこの会場が2年ぶりという話と、ケータリングの話、そして、メイツが出てくると、中央左寄り、ふてぶてしい新人がいるらしい。なんと振り付けのSA.KANA先生が代役として出演している。遠く2階席からもSA.KANA先生らしいオーラが出ているのがすごい。メモ帳をポケットに忍ばせているのはさすがプロフェッショナル。次の曲から早速存在感を出していて、いつもよりも少し自由な雰囲気が漂うステージに。
 QT Two-Face、私だけMissing、BITTER SWEET HOLIDAYとかわいさが加速していく3曲が過ぎ去り、今日のうぃずうぃずはホットケーキの回。たぶんホットケーキの回。
 映像明けのわすれもので会場の雰囲気を一気に持っていくのはずるい。かわいい。続くMCでは「海見たことある?」と弄られる山梨出身のラビさん。そしてTwitterでバーベキューをしているオタクがオススメで表示されるという話に大爆笑していると、アコースティックコーナーが始まる。
 今日のアコースティック日替わり曲はMoonlight Secretとmon cheriの2曲。こういう明るめの曲をアコステアレンジするのが天才なんだよ!!(n回目。個人的にとても好きな2曲が披露されると、アコステ最後の1曲は忘れな月。鍵盤と歌だけで始まり、2番Aメロからドラムやギターが入ってくるところが、徐々に感情が高まっていくように聴こえて刺さってくる。
 映像コーナー明け、ちょっとだけワルイコの次はスイミィスイミィの2曲。このツアーでとても好きになった2曲で、また聴くことができてうれしい。とくにENDLESS MEMORIES。ゆかりんが歌うこういう重めの曲が大好き!!
 Everlasting Voiceで煽られ、2階席後方でもはっきりわかるほど音量が上がっていく36連、残響が気持ちいい。そして何よりもこのEverlasting Voiceは、歌詞がめちゃくちゃ”わかる”のが良い。個人的には今日は最後までラップをやりきれたTrouble Emotionと、相変わらずカッコよくてかわいいエキセントリック・ラヴァーは今日も健在。
 続くRoad to with you。こんな映像あった?と思う場面がいくつかあったのだが、そういえば1週間前はあまり映像を見ていなかったから、ちょっと新鮮な気持ちで映像を見た。
 映像明けはくちびるプラトニック。松井五郎先生が描く主人公をゆかりんが歌うと最高にかわいい。続くMCはケータリングと福岡グルメの話。突然話題に上がったがめ煮(筑前煮)には微妙そうな反応のゆかりんだが、個人的には筑前煮のしいたけが世界で一番美味い食べ物だと思っているので誰か共感してほしい。
 MCの最後には何やらSA.KANA先生を中心に作戦会議。メイツとゆかりんの5人が縦一列、それもゆかりんが前から2番目というアバンギャルドなフォーメーションからLa La Love Callが始まった。その後もfancy baby doll、Tremolo Mellow、うらはら兎のねがいごとと続き、あっという間にゆかりんの地元福岡でのライブ本編が終わりを迎えた。福岡公演に参加するのは去年のSoundrops以来2回目なのだが、普段よりも少し雰囲気が違って感じられて楽しい。
 アンコール1曲目はブルジェオンの薔薇。後ろからだと、サビで一斉にペンライトが上を向くのが綺麗に見える。続くMCでは「グダるのに巻き込まれた」と話すゆかりん。SA.KANA先生の「楽しすぎる」という声が2階席まで届いてきた。続くケセラセラでは2階席まで届きそうな勢いで銀テープが舞い、Super Special Smiling Shy girlが歌われてライブ終了となる。最後のあいさつは「私の地元福岡を堪能していってください」と締めくくった。

 3連締めが行われ、右隣の人から「ありがとうございました、楽しかったです。また来てみたいです。」と笑顔でペンライトが返却され、「またどこかでお会いしましょう!」なんて会話をして会場を出る。

ライブ終了後

打ち上げ
 会場前のバス停で集合して、打ち上げ会場へ。奈良で自然連番していたフォロワーさんこと、ろかるのさんが天神南駅近くの焼鳥屋さんを予約してくださっていて、私を含め4名でライブの感想戦開始!ライブ後に誰かと打ち上げに行くのは初めて、というか王国民の誰かと飲み食いすること自体初で、参加して本当に良かった。すず音おいしい!!

乾杯!!!
豚バラおいしいいいいいいいいい
これはエビ
雲仙ハム。こんな旨いハムある?

打ち上げ→スーパーホテルInn博多
 閉店時間になって店を出る。当然終電なんていうものはもう出た後で、ホテルまで約20分の道のりを歩いて帰る。夜の天神、中洲を歩くのはなかなか楽しくて、路上で楽器をかき鳴らす人や締めのラーメン屋に入っていく人など、さすがは土曜深夜の博多の街、活気と賑わいに溢れている。途中、「ブルマの女の子と飲みませんか~」というキャッチを適当にあしらい、「ホテル戻ってシャワー浴びたら乙女モードの時間じゃないですか?」と言ってそれぞれの宿に散っていく。乙女モードの時間になる前に力尽きたのでリアタイはできず…。せっかくradiko課金してるのにね(沖縄から引っ越して3か月経つのに解約してないだけ)。明日はwmツアー最後の地方公演、大阪。しっかり目覚ましを複数セットして眠りについた。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?