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手持ち花火の文化を絶やさない花火師たちの想い

”CAMPING HANABI”を販売している葛城煙火株式会社の岩本様(以下敬称略)にお話しをお伺いしてきました!


ーCAMPING HANABIを作ったきっかけを教えてください

岩本:弊社ではおもちゃ花火(打ち上げ花火、ロケット花火など)を作成するのがメインだったのですが、そもそも花火をする場所がないという課題がありました。手持ち花火はまだできる場所が無いわけではなかったので商売的にはそちらを広げていくべきだという気持ちは元々あったんですよ。
そんななかでコロナが流行し始めたとき、花火業界の売り上げは8~9割減少しました。ですが、手持ち花火の売り上げだけはコロナ禍前と比べて若干上がっていました。
おそらく何もすることがなく、外出ができないためお家で花火をしようかなと考えた人が多かったのかなと思います。

ー確かに身近な場所で花火ができる場所って減ってきていますよね。できる場所がわからないので「花火しようよ」ってなる機会もなくなった気がします。

岩本:できる場所がないということで花火の文化や手持ち花火をする文化を無くしたくないという花火屋としての想いがあるので、70年くらいおもちゃ花火を作っている会社として手持ち花火が必要だなって改めて感じました。私たちがしっかりいいものを発信してもっと手持ち花火をしてもらうということが大事だと思っています。

ー花火ができる場所がないことの原因は何だと思いますか。

岩本:単に火を扱うものなので危ないという意見もあると思います。他の課題が何かと考えた時にごみの問題やマナーの問題が大きいのはないかと思ったんですよね。なのでそういった課題を解決する商品を作らないといけないよねと考えました。

ーどうやってその課題を見つけていったのでしょうか。

岩本:ごみの問題やマナーの問題が嫌なんだろうという想像がついていたのですが、確信的ではありませんでした。そこで、花火好きの方に集まっていただく機会を設けました。
「花火の課題や嫌なところを教えてください」というヒアリングをしていたときに思っていたよりもボロカス言われるわけですよ(笑)ダサいやらなんやら、、、開けにくいや遊びにくいとか、、、いろんなことを言われた中で、お客さんからリアルな声が聞けたので「やっぱりいろんな課題があるんだな」と感じました。
つまり、CAMPING HANABIは昔からの想いだったり、花火をしたい人の想いだったり、コロナ禍のタイミングだったりとかが重なって出来上がった商品なんです。