最低賃金と介護

介護業界と最低賃金の関係はかなり強いと感じている。今でこそ介護の現場は低賃金でちょっと前の言葉でいうと3Kである。ただ10数年ほど前は介護はまぁまぁ高かった。

僕自身、学生時代は夜勤一回(7時間)で2万ほどだったので仲間内では結構もらっていた方だった。ヘルパーの資格があれば社員の方は手取りで40万以上もらっている人もいたし、学生の僕にとっては「おいしいバイト」だった。

ただ介護報酬は徐々に下がっていくなかで会社の収支が圧迫されヘルパーに対する要求も多くなっていった今は、ヘルパーは割に合わない仕事なってきている。さらにヘルパーの価値を下げるのが最低賃金のアップがあり、ヘルパーをやってもコンビニの給料とさほど変わりがなくなってきた。

冷静に考えてお風呂やトイレの介助をするのとコンビニでレジを打つのじゃ大変さのイメージは全く違う。実際は慣れてきたら結構手際よくできるものだが、仕事を選ぶ段階で大変そうなイメージでかつ給料が変わらないのであれば、きつそうな仕事を避けるのが当たり前だと思う。

今、介護の現場では「客はいるけど、働き手がいない」という状態。

じゃあどうしていくかを考えている。給料で勝てないのであればそれ以外の部分で魅力をださなければいけない。まずすぐにできることは働きやすい環境を作る事。僕が考える働きやすさはまた別の日に書きたいと思うので今回は割愛。

また収入を増やすことが重要。当たり前だけど。福祉の精神をもって仕事を行う事を否定するわけではないが、売り上げから自分のお給料が出ている事を疎かにしている人があまりにも多い。また売り上げを気にさせない経営者も多い。

話が脱線してしまったので戻ります。介護報酬は国が決めているものなので国として介護の仕事をどういう位置付けにしたいかでその職業の価値は決まると思うのだけど少し前みたいに「おいしいバイト」のような状態になれば嬉しいと思う。

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