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💚強調構文(it分裂文)の解説をしてみました。(aan,sja009)ショート動画も投稿してます。

日本語読み上げのショート動画も投稿してます。


以下に挙げた英文はいずれも 強調構文 (it分裂文)です。
文頭にある "it"人称代名詞関係代名詞("who","that")の先行詞になります。


➋"⒮it is ⒞{not } (s←rc){who ㋒} ⒞{but ㋑}" タイプ。
"It is not thou who mockest me, but the roof on which thou art standing."
 『儂を馬鹿にしたのはお前ではなく、お前が立っているその屋根なのだ!』


➌"⒮it is ⒞{ {not ㋐} {but ㋑} } (s←rc){that ㋒}" のタイプ。
"It is not how rich you are but how happy you are that counts."
 『重要なのは、どれだけ君が金持ちかではなく、どれだけ幸せかだ!』


➍"⒮it is ⒞{not ㋐} (s←rc){that ㋒} ⒞{but ㋑}" のタイプ。
"It is not what you say that matters but how you say it."
 『重要なのは、君が何を言うかではなく、君がどうやってそれを言うかだ!』


🟡➋と➍は 文末重心+文末焦点のルールで {but ㋑} が末尾に移動しています。
🟡it分裂文は "⒮it is (s←rc){that ㋔}" の形で を強調/焦点化しています
🟡上の英文はいずれも ㋓ の中に "not ㋐ but ㋑" 構文が置かれて、㋑ を強調/焦点化しているのですが、この構文では "not ㋐" が目印になっていて、明らかに ㋑ が対立しているのが文面からわかる場合には "but"が省略されることもある、とのことです。
🟡英文はブロック単位で好き勝手(?)に前後に移動しまくるので、いかにちゃんとブロックを見分けられるか/聞き分けられるかが肝心だという事ですね。

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➋"(S2)It (Vi)is (C){ (gcA){ (pAdv)not (nc)thou } (rc){(S2←S_REL)who (Vt)mockest (O)me} ,
  (coA)but (gcA){ (ar)the (n3)roof (rc){(Mva){on (n3←pO_REL)which} (S)thou (Vi){(a)art (ving)standing}} } }.”
㊁"(S)It (Vi)is (C){ {not ㋐} {who ㋒} , {but ㋑} }."
 『㋒儂を馬鹿にしたのは ㋐お前ではなく、㋑お前が立っているその屋根なのだ!』
📓"that"は主格の関係代名詞で先頭の(先行詞の)"It" を修飾しています。
※(名)"sirrah":「おい!、こらっ!(怒りや軽蔑を示す呼びかけ)」
※(他)"mock ➊":「(馬鹿にして)➊をからかう、➊の真似をする」
※(接尾辞)"-est":「(古語)thou に伴う動詞の語尾」
※(代)"thee":「(古語・人称代名詞"thou" の目的格)あなた を/に。汝 を/に(=you)」
※(代)"thou":「(古語・人称代名詞・ 二人称単数主格)お前 は/が(=you)」
※(助)"art":「(古語)"be" の二人称単数現在形(=are)」
⏩⏩ (S)主語 , (C)補語 , (O)目的語
⏩⏩ (coA)等位接続詞 , (gcA)等位接続詞"coA"の作用範囲
⏩⏩ (rc)関係詞節
⏩⏩ (S_REL)主格関係代名詞 , (pO_REL)(前置詞の)目的格関係代名詞
⏩⏩ (Vi)述語動詞(自動詞) , (a)+(ving) で進行形
⏩⏩ (Mva)述語動詞を義務的に修飾する副詞句
⏩⏩ (pAdv)直後の節/句/語を修飾する副詞 , (nc)人称代名詞主格

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➌"(S3)It (Vi)is (C){
     (gcA){ (pAdv)not (Mv){(AdvINT)how (adj)rich} (S)you (Vi)are}
(coA)but (gcA){ (Mv){(AdvINT)how (adj)happy} (S)you (Vi)are} }
  (rc){(S3←S_REL)that (Vi)counts}."
㊂"(S3)It (Vi)is (C){ {not ㋐} {but ㋑} } {that ㋒}."
 『㋒重要なのは、㋐どれだけ君が金持ちかではなく、㋑どれだけ幸せかだ!』
📓"it counts.""It is important."「それは重要です」の意味
📓末尾の関係詞内の動詞が "counts" と三単現の"s"が付いているのが、"It"が先行詞である証拠なのだとのこと(英文法講義,p772)
⏩⏩ (AdvINT)疑問副詞(直後の形容詞を修飾) , (adj)形容詞

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➍"(S4)It (Vi)is (C){ (gcA){(pAdv)not (nP){(O_INT)what (S)you (Vt)say}}
   (rc){(S4←S_REL)that (Vi)matters} (coA)but (nP){(Mv_INT)how (S)you (Vt)say (O)it} }."
㊃"(S4)It (Vi)is (C){ {not ㋐} {that ㋒} {but ㋑} }."
 『㋒重要なのは、㋐君が何を言うかではなく、㋑君がどうやってそれを言うかだ!』
📓"it matters."「それは重要です」
📓関係詞内の動詞が "matters" と三単現の ~、以下略。
⏩⏩ (nP)名詞句/名詞節
⏩⏩ (O_INT)疑問代名詞(目的格) , (Mv_INT)疑問副詞(修飾語 枠(?))

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大見え切って解説してみましたけれど、全くの見当違いだったら嫌だなぁ。
(現時点では「これで絶対間違いなし!」って思ってはいますけれど…(誤字は除く))


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