愛が枯れる
僕は友情が長続きしません。
恋人?いたことないです。
なんというか、最初は仲良くしていて、一緒にいる事が楽しいのに、段々と一緒にいることが面倒になり、終いには苦痛になる。
「あー、こいつしなねぇかなぁ」
なんて。
その人に向ける気持ちが目減りしていく、と言って、伝わるのでしょうか。
器に穴が空いているように、気持ちが溢れていき、最後には無くなってしまうのです。
どうしてみんなそんなに長いこと仲良くできるのだろう、なんて考えもしなかったのは、僕の僕らしさですね。
蛇足。
最近ネットサーフィンしてて知ったのは、この気持ちが薄れていく、という現象がそこまで特異、というか、普通じゃないことではないらしいですね。
愛、言い換えるなら関心は慣れれば薄れていくもの。
誰も彼もが同じ情熱を抱き続ける事は出来ない。出来なくて当たり前。
なるほど?
じゃあ夫婦とか親友とか長続きする関係がなんなのかと言えば、愛以外の何かが育っているのだそう。
例えば信頼。
例えば義理。
例えば利益(?)。
もしそれが正しいのなら、僕は愛情が足りないのではなく、愛以外の何かが足りないんでしょうね。
感情の育て方が分かってないのかもしれません。
そも、感情を知覚するのが苦手な僕です。そのまま根腐れさせててもおかしくない。
自虐。
なんの巡り合わせか、僕が小学校の時に作った友達は、一年と経たずにいなくなりました。
死んでないです。転校しただけ。
3人とも、転校しただけ。
その転校して行った友達にも、全く思い入れがなかったなぁ、と。それも、何かが育っていなかったからなのかもしれないなぁ、と思いました。
感情がわからないやつは、人と関わろうと思っちゃダメなのかもしれませんね。
人間は人間同士、仲良くするように出来てるんでしょう。
友達が欲しい、なんて気持ちだけ自覚して。
人を好きになりたい気持ちばっかり自覚して。
損した気分です。どうせなら知ることで幸せになれるような感情を知りたかった。
愛が枯れても寂しさは募るばかりで、じゃあここから何かを育てていかなきゃどうにもならないんだなぁ、と。
いやでもさ、雪が積もってたら芽は出ないんじゃ……?
とか、多分考えてはいけない。