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ポッドキャスト#011収録しました

女友達エミリーとはじめたポッドキャスト。「#011_恐れを現象化したもの、それはゴキであり社長。」を収録しました。

住みはじめて13年目にしてはじめて我が家に現れたゴキちゃん。実はその数日前、ごちゃついた我が家の状態を嘆いてため息をついていたのでした。

ゴキブリが出てくる場所というのは、不衛生とか整理整頓されていない状態を表すもの。潜在意識の中で「うちって汚いよな」という思いがゴキちゃんを呼び寄せてしまったのではないかと思うのです。

SNSや「おうち時間」に託けた片づけ術の特集記事などを見ていると、物のほとんどない、整理整頓され、清掃の行き届いた、スッキリした白い部屋の写真ばかりを目にするようになりました。スマホ画面から少し目を外し、目の前の散乱したクッションや床に転がるちびた鉛筆、開けっ放しの引き出し、脱ぎ散らかされた靴下、飲みかけのコップ…を見ていると、こうも他所様のお宅とは生活スタイルが違うものかとパラレルワールドを認識せずにはいられません。

生活感のない部屋に憧れを持ちつつ、わたしも夫も生活感しかない家庭でそれぞれ育っていることを思えば自然と諦めのような気持ちが湧いてくるものです。生活しているのだから生活感が出るのは当たり前。ミニマリストたちの徹底した生活スタイルを実現するには、作りかけの布マスクの布切れややりかけの刺繍、読みかけの本の重なり、いつか描いた油絵のキャンバスが無造作に置かれるなどということがあってはならないはず。それを思うと、好きが散らばってしまうわたしの思考はああいうスッキリ感とは無縁なわけで、「生活感のない部屋?何それ?」というのが実際のところ。

ゴキちゃんの登場によって「家が汚いんだよ!」と決定づけられた反面、部屋にある物が1つでも出しっぱなしになっていることを許さない徹底した意識ってわたしの生き方とは絶対的に違うんだろうなーということを実感したのでした。最初から完璧主義のキレイ好きさんだったらわかるけど、ある日突然、お母ちゃんが物をバンバン捨てはじめたら家族だってたまったものじゃないだろう。物にあふれた部屋でそこそこ気持ちよく暮らしてきたのだから、これからもきっとそうやって暮らしていくんだろう。

♪これでいいのだ〜

ってとりあえず、バカボン歌っとくか。

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