【映画感想】NOPE【ネタバレなし】

総括

「NOPE」観た！
不思議な映画だった！
得意なホラー演出を多用しながらも、誰も想像しなかった場所に連れて行かれる。
その連れて行かれた場所が良かったかどうかは結構、人それぞれの印象が違うかな。
自分は、「GET OUT」のときにも感じた割り切りの良さと謎の爽快感が好みでした。
映画の前情報をあまり入れずに、ジョーダン・ピール監督作品だ！という気持ちで観たのもプラスに働いたかもしれない

感想

今作は、「GET OUT」、「Us」のジョーダン・ピール監督作。
ホラー、サスペンス演出が凄まじくうまくて、そしてコメディアン出身ということもあり様々なユーモアを織り交ぜるのが非常にうまい監督さん。
個人的に、この人の作風は世にも奇妙な物語に近い。
可笑しくも、ヒリつくようなシリアス感、また想像の外から追い立てられるような映画作りをする監督だと個人的にも思っていて、今作は飛び抜けて不思議な映画に仕上がっていると思います。
PVでもあるように、主人公の牧場周辺に昔でいうと未確認飛行物体(UFO)、今どきでいうと未確認空中現象(UAP)が現れて、不気味なことも多く起こるけれど、動画に撮って一儲けしたいな！！
っていうかんじで進むストーリーです。
伏線は相変わらず超丁寧。
最初から真相に近いところに気づけるように様々単語を配置してる。
単語を示すとネタバレになるかもしれんからかけないけど丁寧すぎるほどすべての事象説明ができるようにしてるよね。
中盤以降はしっかりと明示し、主人公たちが頑張る構図になります。
ジョーダン・ピール監督作の主人公たちって絶対に、自らの手で迫り来る恐怖に対し立ち向かうのがすごい好き。
その立ち向かい方がホラーから一気に、サスペンスやアクションにちょっとジャンルシフトするんだよね。
ホラー嫌いなんだけど、ジョーダン・ピール監督作は絶対見に行きたいと思ってる。
あと、気になったのは主人公たちが飲んでるビールがキリンの一番搾りであるとか、バイクの止め方がどうみてもあの有名なアニメの止め方とか・・・
謎の日本リスペクト？要素？が散りばめられてるのもマジで不思議だった。
もしかしたら、根源的に日本リスペクトがありつつ制作されたのかなと、かってに想像してしまったよね。

個人的には、ジョーダン・ピール監督作なので、貶すとこはないし、面白かった。
人によって期待するベクトルを間違えると・・・B級作品をみた気持ちか・・・ジャンル違いの作品を引いてガッカリするというような感想も多そうです。
「GET OUT」、「Us」のサスペンス感とはちょっと違うので、監督の手癖というかユーモアや演出が気に入ってる人は是非観に行ってみてください。

(74点/100点満点中)