【映画感想】トランスフォーマー/ビースト覚醒【ネタバレなし】

総括

「トランスフォーマー/ビースト覚醒」観た！
良いところは部分的にあったものの全体的に、焦点がぼやけていて、どれもが中途半端な印象の作品でした。
特にキャラクターに関して描き方がうまく行っておらず・・・オートボットも人間もなんでココにいるかの説得力がないまま終わっちゃうのはもったいない。
新たなユニバース作りたそうにしてるけど・・・早々に足引っ掛けて転んじゃってない？ってかんじです。

感想

今作は実写トランスフォーマーシリーズの第7弾。
マイケル・ベイ監督が今までの歴代作品を扱っていたが、今作は「クリード 炎の宿敵」を撮ったスティーヴ・ケイプル・ジュニア監督に変更。
また、歴代のシリーズとは基本的に繋がっておらず、でも設定はもらいつつリブートってほど気合い入れてないけど再スタートしたいな・・・。
みたいな作品の立ち位置になっています。
時代設定が90年代になっている・・・けど感じづらい。
NY警察のパトカーぐらいでしか時代感を汲み取れなかったな。
全体的に、人物の説明を怠っており、なぜこのキャラクターがこの選択をしたのかとかがピンとこない。感情移入もできないし、場面的にも唐突にしか映らない展開が非常に多い。
オートボットたちの戦闘自体は見ごたえはあるものの・・・過去作全体から見るとスケールダウンしかしていないし、アベンジャーズみたいなことしたそうだったけどキャラの描き方が失敗してるので、他人事で頑張ってくださいって気持ちになる。
あと、勝った理由、負けた理由も明確にしないためボス戦のカタルシスがない。
特訓パートかパワーアップパートないと飲み込めないんだよなぁ。
正直、人間側に関して・・・なんか余計なドラマ性いれるんじゃなくて・・・やっぱ中古車かったらオートボットでしたぐらいの巻き込まれ具合が一番いいとおもうわ。
なぜ、主人公じゃなきゃいけなかったのかって理由がないし、また特性も描かれてないのは可哀想よ。
しかも、それが新しいユニバースの軸になる感じも飲み込めないのよ。

そんなわけで、褒めれるところ３割、なんだかなぁが７割の作品でした。
個人的にトランスフォーマーってタイトルはアベンジャーズみたいな集合作品として扱って、「バンブルビー」みたいにオートボットのそれぞれに焦点あてて作品作ったりしたほうがイイんじゃないかな。
オートボットがデカいから、平原か砂漠でしか大激突できないじゃん？街中はカーチェイス取りたいし、水上バトルは機械だから難しそうだし。
個人的には、ナイトライダーとかみたいな、機械と人のバディものにして、それぞれで冒険だったり、スパイだったりそういうのやってアベンジャーズみたいに集合とかにしたほうがいいんでないかな。
とりま、不満がたらたらで全取っ替えを希望したくなるぐらいにはコレジャナイ感満載な作品でした。
でもロストエイジ、最後の騎士王よりは面白かった気もするよ。

(43点/100点満点中)