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【映画感想】シン・仮面ライダー【ネタバレなし】

総括

「シン・仮面ライダー」観た。
久しぶりに、寝るかと思いました。
特撮愛と称してもいいが、オマージュでしかなく新しい映像はない。
テンポが良いと称してもいいが、全体がぶつ切り。
「シン・」というシリーズとしては失敗した作品だと思います。

感想

今作は、庵野秀明監督の新作。
監督が違う作品もあるが、「シン・」シリーズに連なる作品。
古いIPを現代的に再構築するというのが個人的にはシリーズの価値だと思っていたんだよね。
今作は、初代「仮面ライダー」を元に作られた新作。
R12指定でグロテスクさも使いながらの仮面ライダーを描いていきます。
俳優陣の演技は素晴らしく、池松壮亮はマジで演技上手い。
設定周りも、専門用語が多いが、すんなりと飲み込める語りはすごい良かったね。
ただ、語り部が用済みになるとすぐ死ぬ感がすごい。
基本的に本郷猛(池松壮亮)と緑川ルリ子(渡辺美波)だけが世界を左右するというセカイ系に仕上がってるのもあり、起こる事象が全体的にあっさりしてるんだよなぁ。
段取りとして必要なので場面をいれてあります!みたいなシーンが多いし、語らないで場面展開するからテンポはいいが目が滑る。
特にサソリオーグ・・・あれ・・・なんだったん。
ハチオーグの段取りとかも含め、本当に過不足はないが意味もないシーンが多い。
あと個人的に、画質の悪くて手ブレのドアップ撮影が嫌いです。
とくに、戦闘などの動きの多い場面で観づらさを引き立たせてます。

正直、大衆受けはしない作品です。
じゃぁ理解ある人がおもろいかというとそうでもないと思います。
本当に初代仮面ライダーがすきだった人が、オマージュをたのしむ接待作品にしあがっていると思います。
グロテスクさも、去年の「仮面ライダー BLACK SUN」がやっているし、新鮮さがない。
現代の、「仮面ライダー」、「戦隊」、「ウルトラマン」が特撮の可能性を広げようと努力し続けている中で、過去のオマージュをしがんでるだけじゃ・・・駄目じゃない?
「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」の出来を考えると樋口監督の重要性を認識してしまったよね。
樋口監督ってストーリーテリングがうまくなくて、庵野秀明が必要なのかなと思っていたけれど、特撮の映像や演出に関しては正直樋口さんがいたほうがドラマチックですばらしいものができるのかなって思ってしまったよね。
まぁにわかが何言っても仕方ないですがもっとエンタメに落とし込んでくれよ!!!!

(100点満点中/41点)


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