見出し画像

【映画感想】窓ぎわのトットちゃん【ネタバレなし】

総括

「窓ぎわのトットちゃん」観た!
前半の涙するほどカラフルな心の豊かさと、後半の涙するほどの心の貧しさを味わって感情がぐちゃぐちゃになりました。
多様化が芽吹き始めた今の時代に、戦争がちらつく今の時代に作られるべき作品でした。

感想

黒柳徹子さんの自伝的小説「窓ぎわのトットちゃん」の劇場版アニメ化作品。
監督は八鍬新之介監督。自分・・・ドラえもんの映画を追ってないので全くご存知ないのよね・・・。
ストーリーは、お転婆なトットちゃんが風変わりな教育をするトモエ学園似通い始める!そんなお話。
まず、トットちゃんが無邪気だけど賢くて可愛いのよ!
好奇心に支配され破天荒のように見えるけれど、自頭の良さを感じさせる発想力と語彙と言葉遣いがマジで最高。
そして、通うことになるトモエ学園が最高なんだな!
ある意味でルールはあるけれど、その中で上手に遊びなさい!という指針があり、それによって子どもたちがイキイキと描かれているのよ。
そして、気を使っていないようで、凄まじい気配りをしている大人たちを映すことが本当に素晴らしい。
今作の、本当に好きなところは、他者と関わることで子どもたちの世界が広がる感覚と体験を通して広がる自由さを素晴らしい映像美と音楽で鑑賞者に味あわせてくれるのよ。
もう、都度泣いた。10分に1回ぐらい泣いてる。ずっと泣いてる。
嗚咽も出そうになって抑えたら、隣の席の女性にめっちゃ顔見られた!
みせもんじゃねぇぞ!!!
映像も素晴らしかったね。
妄想にふけることで広がる世界もトットちゃんが電車で色々なところに連れて行ってもらったからこそ連想される豊かな表現を観ることが出来るし、体の自由さの表現も本当に素晴らしかった。

そして、後半一気に毛色が変わります。
前半が溢れ出るほどのカラフルさと豊かさで満ち溢れているからこそ、後半に向かうにつれ世界の心が、表現が貧しくなっていくのを強烈に感じさせるのよ。
その貧しさこそが正しい!と言われていた時代はあった!知ってる!
でも、トットちゃんが学び感じた豊かさがその時代にあったのだから!
今、多様性が芽吹いて育てようとしてる今だからこそ人としての豊かさを尊重して育みたいよ!!!
って声を大にして言いたくなりました!

ここまで感情動かされたし泣いたし疲れた!
いい作品だった!
2023年の今、鑑賞できて本当に良かった!
(80点/100点満点中)

この作品を見てる最中、自分が小学校の頃。
担任の先生が帰る前の15分間毎日、窓ぎわのトットちゃんを読み聞かせてくれてたのを思い出したわ。
全体は全く覚えてなかったけれど、お弁当の話とか
「あー知ってる」
って懐かしい気持ちになった。
今度、原作もちゃんと自分で読んでみようかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?