【映画感想】グラディエーターⅡ【ネタバレなし】
総括
「グラディエーターⅡ」観た!
歴史スペクタクルとして素晴らしく、精密に構成された映像は素晴らしいの一言。
ただ、全体的に主人公の説得力が欠けていてハラハラ・ドキドキが薄く、そして予想をする通りにきれいに収まっていくのが・・・物足りなさを感じる仕上がりになっている気がします。
感想
今作は2000年公開の「グラディエーター」の続編。
監督は、引き続きリドリー・スコット監督。
ストーリーは、前作から数十年後。
主人公は南アフリカの街で幸せにくらしていたのだが・・・そこにローマ帝国が侵略してきて奴隷となり・・・そして剣闘士の道を歩むのだった・・・。
そんな感じ。
主人公のポール・メスカルも素晴らしいんだが・・・デンゼル・ワシントンがダブル主人公のように活躍するのは最高だったね。
この両者を比べて対比する構造も多いし、映像的で意図的な色分けもふくめ非常に面白い工夫に溢れてた。
また、コロシアムでの戦闘はグレードアップ。
地上戦もあれば、水上戦もあり、前作とはまた違うアクションを楽しめます。
ただ、今作主人公の説得力が足りてないと思うんだよね。
特に、指揮や兵法についての説得力が圧倒的に足りてない・・・。
というか、映像では描いてはいるんだがどの程度才力があったのかという描写が薄すぎる。
ある意味で、見え方が悪いが血筋のおかげにちかいような変な説得力を持っているような状態。
なんかすごいよね~なんだけど血筋の話がメインになってくるので説得力に欠けてる状態でもきれいなところに収まっちゃったのよ。
無駄なシーンはなかったとは思うんだけど・・・アクション的な見せ場ではなくストーリー的見せ場が薄かったのかも。
あとは、登場人物たちだけでお話がサクサクすすんでしまっていてリアクションをする聴衆が非常に雑っていうのも説得力にかける要因かもしれない。
なんか、いろいろ書いたけど面白いのよ。面白い。
ただ、前作は傑作だったから今作は変に見劣りするのよね。
でも、間違いなく良作です!
(72/100点満点中)