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【映画感想】ボブ・マーリー:ONE LOVE【ネタバレなし】

総括

「ボブ・マーリー:ONE LOVE」観た!
物語を語る焦点が絞れてなくて、全体的に浅瀬でチャプチャプしているような印象を受ける映画に仕上がっていたね。
わかりやすくサクセスストーリーにもしてないし、内面を掘り下げるでもない・・・心象風景を多用して全体の輪郭がぼんやりしてるのよ。
音楽はいいけれど・・・楽曲の思想を思うともっと違ったアプローチができたんじゃなかろうか・・・。

感想

今作は、ボブ・マーリーの伝記映画
監督は「ドリームプラン」のレイナルド・マーカス・グリーン監督。
物語は、ジャマイカでの事件がおこりその後、ロンドンに拠点を移してからの話がメイン。合間合間に幼少期や心象風景が挟まれる感じ。
本当に知識がなく行ったのが悪いんだけど、何がどう世間にウケたのかも含めて勉強しに行こ!って気分で行っちゃったのよ。
そしたら、成功してるところからスタートで飲み込むまでに非常に時間がかかったね。
そして、成長パートを飛ばして、文化的背景もサラッとしてるの。
そして、伝記映画のよくある成功と失敗やらがありきたりに描かれていくのが超微妙。
結果的に思想に関しては描けているけどパーソナルな部分が全然描けてないせいで主人公が魅力的じゃないのよ。
あと脇を固める役者陣の演技はいいのにキャラクターが活きてないから非常に空虚なんだよね。
個人的には、レゲェという文化がありつつ、そのなかでなにが世界にアプローチできたのかとか白人がどうボブ・マーリーに関わったかを描いてくれたほうがわかりやすかったと思うんだよな。
本当に全体の焦点がボケててなにがどうなって成功してるのかがマジでわからない。
あと、心象風景が・・・同じものをつかいながらチープ感が溢れたうえで最終的にどういうこと?って腑に落ちない感じも全然納得いかない。

こんなにボロクソ言ってるけど、別に退屈ではないんだよ。
楽しそうに音楽してるし、サッカーしてるし、ジョギングしてるし。

正直、音楽関連の伝記映画が非常に良作が多かったから期待値高かったのはあるかなぁ。個人的に、知識がないなら見に行かなくてもいいんじゃないかな。
これで知ろう!もできないし・・・これは誰に向けた映画なんだろうね。
おそらくWikipediaをなぞったら知れるレベルのないような感じがめっちゃする。
新宿ですら初日でスクリーン数少なくて・・・そんなに?っておもったけど正しい判断って感じる作品でありました。
(39点/100点満点中)



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