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【映画感想】クリード 過去の逆襲【ネタバレなし】

「クリード 過去の逆襲(CreedⅢ)」観た!
悪くはないが、設定が後付け感が強くて、お話自体も「クリード」シリーズとして蛇足感が強い作品でした。
着地をゆるく設定しているためヴィランの設定が振り切ってないのも要因かもしれん。
今作でシリーズは終わりかなぁ。

今作は、「ロッキー」シリーズのスピンオフで成功した「クリード」シリーズの3作目。
監督・主演をマイケル・B・ジョーダン。来日してジャンプストアいって浮かれてる写真がインスタとかに上がってたね。

ストーリーは、引退をしたクリードのもとに、昔の兄弟分がやってきて後押しをするのだが・・・。
という作品。
非常に、主人公のメンタル部分をフィーチャーした作品に仕上がっていて、過去2作よりもスポ根感は薄くなってます。
ただ、ボクシングシーンの迫力は健在!
面白かったのは、過去2作よりもファンタジックな描写は面白かったし、カットが多いけれど、テンポがうまく作れていたね。
そして、あいかわらずの肉体美による説得力。
マイケル・B・ジョーダンはもちろんだけど、ジョナサン・メジャースの肉体がゴリゴリに素晴らしい。
あと、ジョナサン・メジャースは演技も素晴らしすぎたなぁ。
キャラの設定の内に抱える闇、また愛嬌もあることで今作のキャラクター像を見事に体現してた。

しかし、今作を作る必要性を感じないのよ。
どちらかといえば無理やり続編を作るための設定っていうところから抜け出せてないんだよ。
役者陣素晴らしいし、映像も良いのだけれど・・・そもそも1作目のアポロの葛藤がクリードにとってメンタル的な成長で重要だとシリーズで描いてしまったはずなのに・・・。
こんな設定忘れてた!みたいなことで始まるのは浅い・・・。
終わりをソフトランディングする気を察してしまうほどに敵役が具体的にどう悪いのかの描写が甘い・・・。
反則ギリギリするけど勝ってるんだもん・・・しかも全戦無敗ってことはそのあと防衛してそうだし・・・悪評立つならわかるけど・・・そこにリスペクトあって良くない?
大筋はわかるんだけどディティールが甘いんよ。

そんなわけで、楽しめたが、ツメが甘い。
設定としてもう少し、前作、前前作から引用できなかったかなぁ。
あまりに浮いた設定過ぎたよ。
ただ、マイケル・B・ジョーダン監督の初監督作品としては悪くない出来。
もう少し、アクションじゃないヒューマンドラマとかを撮ってみてほしいかも。
シリーズの終わりを感じます。
(52点/100点満点中)




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