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遊戯王デッキ紹介記事 -剛腕刑事-【遊戯王 Advent Calendar 14日目昼】

はじめに

 どもども初めましての方は初めましてありおりおです。この記事は刺身さんの遊戯王AdventCalendar2021の記事になります。今までは静かに見る専でしたが今年は初参加という形になります。(ありがとうございます…!)
 僕のことを知らない人も多いと思うので軽く自己紹介をするとカジュアル環境でプレイしている決闘者です。リモート決闘もやってますのでお声がけしていただければと思います。下に今年のアドベントカレンダーの一覧を貼っておきました。



昨日の夜はハル^ヲ^クンが記事を上げてくれました。


カジュアル遊戯王を劇として見てデッキの良さを伝える表現力について研究した記事です。カードを印象に残させるための方法なども書いてあります。

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 さてこの記事はデッキ紹介記事となります。僕が約1年ぐらい使い続け改良したお気に入りです。まずはデッキレシピを。

デッキレシピ

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プランキッズや岩石周り、帝要素もちらほら見えますね。

デッキ紹介をする前に…

このデッキは使いたいカードはあったもののコンボやギミックではなく、思想からはいったデッキになります。順序的にその思想を説明してからデッキ紹介にいった方が分かりやすいなと思ったのでちょっと語らせてください。

コロナ禍でリモートデュエルに明け暮れる日々の中、僕のデッキはあと一歩のところで決闘にまけてしまうことが多々ありました。ここでドロー出来れば勝てるかもしれないのに・・・、あと1枚カードがあれば盤面を突破できるのに。デッキの全力を発揮出来ずにあとちょっとのところで負けてしまう。デッキの全力を出し切って戦うのが面白いのに、その全力を出す機会さえ与えれない自分の構築はダメだなと思っていました。

じゃあ「全力を出し切れる構築」とはどんなデッキなのだろうか?

色々考える内にその1つに「ドロー機会が多いデッキ」が当てはまりました。ドローをすることで選択肢が増える、手数で押せる、デッキの中に眠ってるカードを引ける機会が増える。そうすれば自然に全力を出し切れるデュエル回数も増えると考えました。

では「ドロー機会が多いデッキ」で「全力を出し切れる構築」にするには具体的にどうすればよいか。

 ドローギミックを構築の主の部分に入れ、捲り札(このデッキでは月の書)を入れる。と自分の中で結論付けました。

少し長々と話してしまいましたがこの思想を踏まえた上でデッキ紹介にいきたいと思います。

やりたいこと

 【剛地帝グランマーグ】を強く使いたい!

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 このカード、効果がいぶし銀で前々から使いたいと思っていました。特に追加効果のワンドローがクール。元々アドバンス体の帝は動きとしてはとても前のめりでリソースをたくさん食います。他の上級帝の追加効果がド派手になる中自分の立場を理解してリソース確保に向かう姿勢が好印象。先述したドローの思想にも当てはまります。このデッキでは捲り札にもなる月の書をはじめとしたモンスターセットをするなどの相性の良いカードも多く入れています。

本格的にカードを集めてデッキを組もうと思ったきっかけはKONAMIの岩石推しの時に出たシェルナイトがきっかけです。

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 元々剛地帝グランマーグは岩石の最強サポートブロックドラゴンでサーチができました。しかし、ブロックドラゴンは複数枚サーチができるから強いサーチを何回も頼るブロックドラゴンは重要度が上がりすぎて弱いという考えから、カードを集めて組むまでには至りませんでした。
 しかし、シェルナイトの登場によりブロックドラゴンでグランマーグをサーチするまでの道で他のカードをサーチすることもできるようになりカードを集め始めた次第です。


 ここからはデッキ紹介の大まかな流れとして、序盤(初動)→中盤→終盤とデュエルの流れを追いながら紹介していこうと思います。
また説明に必要なカードは画像でピックアップして、ちょくちょくなぜこのカードにしたのかなどの説明が入っていく形にしてみました。

【序盤(初動)】

 このデッキを組む際初動はどうしようかと悩んでいるところにフォロワーさんからこんな便利なのがあるよと教えてもらいました。プランキッズ1枚からの初動です。

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載せますが少し複雑なのでやってることを要約すると、

プランキッズを回しながら御影志士(ヴェスペネイト)たてて2ドローするよというものです。

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詳しいルート↓

プランキッズから1~4エクシーズ(ランク4バージョン)

プランキッズ(なんでも)

ミューリンク召喚
共通効果でパルスリクルート
ミューとパルスでバウワウリンク召喚
パルス効果でロック落としてロックリクルート
ロックとバウワウでドゥードゥルリンク召喚
ドゥードゥル効果で墓地のロックとパルスを回収
プランク効果でパルス捨ててトークン生成
場のパルスとトークンでアハシマリンク召喚
アハシマ効果で回収したロックと墓地のロックでランク4
間に落としたりリクルートしてるロックとかを好きなレベルのプランキッズにして、ドゥードゥルの回収もそれに合わせて変えれば、1〜4



御影志士からサーチするのはブロックドラゴンが多いです。この初動の強みとしては
・先攻でも後攻でも強い(基本先攻、後攻だとアハシマでバック割れる)
・地属性を多く供給できる(ブロックドラゴンのコスト)
・墓地を肥やせる(シラユキのコスト)
・2枚ドローができる(ロックプランク、ドロー機会が多いデッキの思想)
・防御よりの初動である
・後半でもプランクで戻るため腐らない
があります。特にドローできることが肝心で、このデッキではデュエル中毎ターンプランクでドローしてドロー機会を増やします。

 そしてこの初動について、話しておかなければならないことがあります。プランキッズから1~4エクシーズできるこの初動はランク4に行くためにはプランキッズロックの効果を使わざるを得ません。

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つまり初動で手札のカードを1枚コストで除外しないといけないのです。このデメリットをメリットに変えるべく入れているカード達が混沌のヴァルキリア周りです。

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これでグランマーグ、ジャイアントレックスと相性の良いシラユキを第1、エルドリッチを第2に落としてメリットにかえていきます。他にも帝王の深淵などダブった時にゴミになるようにカードを入れたりしています。


【中盤】

 ここから相手の動きに合わせた小コンボを狙いながら必要なカードを集めてグランマーグを目指します

基本的に初動の盤面は崩されて御影士氏でサーチしたブロックドラゴンが特殊召喚できる状態になっています。このデッキではブロックドラゴンのサーチは基本一回しか頼りません。サーチするのは1ネメシスキーストーン、3グランモール、4シェルナイト。

 こういった2ターン目以降は相手の場が完成して捲り(まくり:妨害を踏んで自分を優位な状態にする)から入るパターンも珍しくないです。ここで冒頭で書いたドローの思想が入って来ます。ドローをすれば手数で押せる、捲り札を引ける可能性が上がる。このデッキでは月の書スタートも珍しくないです。

【小コンボ:化石と召喚獣】

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 先ほど、シェルナイトをブロックドラゴンでサーチすると書きましたがシェルナイトは効果か戦闘で墓地へ送らないといけません。KONAMI的には奇跡の穿孔で落とすのが正規ルートのようです。でも僕は効果で切るのは暴走召喚師アレイスターに任せました。

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融合体が出たら効果で手札を1枚切り、召喚魔術か法の聖典をサーチする効果。ここで化石融合で融合体(大体スカルガー)をだしシェルナイトを切り召喚魔術剛地帝グランマーグ(レベル8岩石)をサーチします。

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そして召喚魔術からはグランマーグと相性のよい召喚獣ライディーン

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リンク素材や融合素材はプランキッズが全てまかないます。プランキッズはリンクで種族属性がバラバラになるので、ライディーンを出すためには風属性のパルスを除外します。(初動で2体は墓地に行ってる)

【小コンボ:スカルデットでドロー】
 プランキッズは初動のところに書いた通りプランクがあれば腐らないです、なので2ターン目以降も使っていきます。プランキッズの縛りがつかない範囲で展開すると盤面のモンスターが数が2枚に増えます。

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これで高リンク体を狙っていきます。ここで手札の情報を隠す&アレイスターを墓地に送る役割としてスカルデットを目指します。

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基本的にスカルデットのドロー効果を使う前にブロックドラゴンのサーチ効果を使うので、選択肢がかなり多い中でスカルデッドで戻すことができます。良いカードを引けばブロックドラゴンでサーチしたグランモールを戻すことも多いです。ここで相手の状況にあったカードを選択し、デュエルスピードの調整を行ったりします。

【小コンボ:化石】

アレイスターとの関係上化石が出てくるのは中盤以降です。化石融合が相手の墓地を素材に出来るためまだ墓地が肥えていない序盤に弱いのでタイミングとしては完璧です。入れている理由としてはアレイスターの誘発ですが、他にもグランマーグやライディーンと組み合わせると一方的に裏にして貫通したり、化石融合は破壊されたら手札に帰ってくるのでセットしてエルドリッチのコストにしたりと他のカードとも相性も良いです。

【メイン:剛地帝グランマーグ】

本命の登場ですね。冒頭で「強く使いたい!」と書きましたが具体的にはどうなのか?

僕はここで「強く使う」=「基本の動き以上の旨みを出す(バリューを上げる)」だと考えました。

じゃあ旨みを出す方法は?

色んな方法があると思いますが、このデッキでは剛地帝グランマーグ「チラつかせる武器」として旨みを出すことを目指します。

【グランマーグはチラつかせる武器】

「チラつかせる武器」とはなんぞや?これはこのデッキの帝関連と関係します。

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剛地帝グランマーグを相手に見せて帝王魔罠をサーチ。ここで連撃の帝王をサーチします。

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カードを1枚魔法罠をセットする

この動きをすることで「相手ターン中にグランマーグが出てくる」ことが相手は知ります。ここでグランマーグが出てくることを相手が知ることが重要です。

相手:「自分ターン中にグランマーグが出てくる」=「バックをセットしたら破壊されてしまう」=「バックはセット出来ない」

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これが「チラつかせる武器」と呼んでいるものです。わざわざサーチし公開することで相手の行動を制限します

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これでグランマーグの効果を使わずに情報だけで剛地帝グランマーグの旨みを出しました(バリューを上げた)。伏せるカードはブラフでもチラつかせる武器の効果はあります。このデッキには荒野の大竜巻が入っているので読み合いになったりします。

モンスターを処理されてもこのデッキはシラユキとジャイアントレックスがいるのリリース要因が居なくなることも少ないです。

剛地帝グランマーグをチラつかせながらデュエルしていきます。

そして基本は剛地帝グランマーグを出さずに他のカードで責めるプレイングをします。伏せた連撃の帝王が割られそうになったり、グランマーグの効果で強いモンスターを倒せる盤面になった時に出すのが基本です。

カードゲームは会話とよく言われますが、僕は相手ターンに動ける妨害という行為も会話だと考えています。見えている情報からの妨害や見えない妨害、遊戯王ならではの相手ターンに動くという行為は心理戦も生まれゲームを面白くしますね。

 実際絵ぐらい悩んでくれる人は初見では少ないです、何戦かした後にデッキの中身やどういうデッキか知った後だと悩んでくれることが多いです。

【終盤】

終盤といってもこのデッキはグランマーグをチラ見せして勝つゲー厶が多いですが

とどめの一撃を放つ

があります。アーケードのドラクエを思い出しますね。遊戯王はどんな時でも捲られることがあります。ここで大事なのが捲られたら捲り返す、そしてとどめの一撃を置くのが大事かなと考えます。捲り返すための札はドロー機会を増やせば自ずと増えてくることは書きました。

ではとどめの一撃とは?今までの盤面に1つトッピングを加えるということです。このデッキは閉ざされし女神の冥神がその役割を担います。

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元々捲り札として優秀ですが、このデッキでは裏守備になるのを恐れて相手がリンク召喚に逃げる場面があります。そこでモンスター数を必要とするリンクモンスターを吸えるサロスは適任というわけです。終盤に出てくることで墓地蘇生を禁止は強いですし。

その他のカード

【地球巨人 ガイア・プレート】

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寡黙の巨人、グランマーグと肩を並べる良き戦士。墓地の岩石2枚除外で手札から出てきて、永続効果の収縮を持ちます。2800/1000と隠れ帝ラインなので深淵の帝王で見せれます。シェルナイトのサーチの際手札にグランマーグがあればシェルナイトの隠された効果でデッキからスっと出てきます。効果を発動出来ないというデメリットがつきますが、ガイアプレートは全ての効果が永続なので問題ありません。発動と宣言しない寡黙の戦士は色んな場面で活躍します。基本的に対象をとる効果のカードが多いので対象耐性持ちはガイアプレートで処理します。ブロックドラゴンと並べるとほぼ最強耐性になります。

【天獄の王】

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強い(語彙力)。ブロックドラゴンを素引きしてしまった時に次に持ってくるカードの候補。グランマーグチラ見せ中に来ると心理戦がなくなるのがネック。下振れ補助として見ています。

【ネメシス・キーストーン】

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ピンポイントリソース回復要員。モンスター数を増やせるのがとても優秀。

【ゼノギタム】

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キーストーンやブロックドラゴンと合わせてⅠ枚でも1試合に2回以上効果を使うことが多い。回収するのは主にグランマーグ。

【N・グランモール】

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展開札として優秀な岩石の番兵も考えたがスカルデッドをよく使う&盤面に岩石以外が常駐することが多かったためグランモールを採用している。相手モンスターをちょっと処理したいときにとても優秀。

【プランキッズ周り】
初動で説明しましたが補足といった感じになります。エンジンを担う部分ですが余程のことが無ければ崩されません。ドゥードゥルが優秀で自身をリリースして墓地のプランキッズを2枚回収できるのですが、拾えるのはモンスターだけという縛りがなく、プランクも拾えるのです。破壊されてもドゥードゥルでプランキッズモンスターとプランクを回収してプランクで拾ったモンスターを捨てトークンを生成すれば、モンスター数を変えずに建て直すことができるのです。妨害を食らうと展開をしづらいという点もありますが、他のカード(化石など)で勝負していけるこのデッキではそこまで困りません。

【鳥銃士 カステル】
このデッキ、場が埋まりやすいです。シラユキレックスや混沌のヴァルキリアで星4が並びやすいので入れてます。裏守備効果もありますのでシラユキと合わせて2回裏側にしてグランマーグの対象を増やしたりしてます。メガトンゲイル対策にもなっており、頼もしいです。

【月の書、皆既月食の書】
冒頭で言っていたドローで引きに行くカード。捲り札にも使いますが、このデッキでは普通以上に色んな役割がありますのでバリューが高いです。対象を取らない皆既日食の書も強いのですが天獄の王の兼ね合いや劣勢時に打つと弱いという経験や基本ガイアプレートで乗り越えれるという理由から今は自由度が高い月と皆既月食しか入れてません。

【荒野の大竜巻】
このデッキの心理戦を深めるために入れてます。グランマーグの時に連撃の帝王があると言っていましたが、割られてはグランマーグを出したいタイミングで出せません。そこで見せるカードです。バックに触れにくくする、読み合いが発生して良きカードです。やぶ蛇とかではないのはグランマーグが自分の場のセットカードも破壊でき、セット破壊を表側のカード破壊に変換できるからです。

【制限カードたち】
ちらほら見えてますね。死者蘇生、おろかな埋葬、ワンフォーワン、封印の黄金櫃。全てに言えるのは手数で押せるという点です。ブロックドラゴンやプランキッズでデッキを圧縮してドローで引き込むというのもあります。ここでサンボルとか入れないの?という疑問が出ますが、サンボルの役目は月の書系で十分である、月の書の方が相手ターンに発動できる、1枚だけで場面を変化させすぎてつまらないという理由で抜けてます。それに加え死者蘇生の方が相手を相手モンスターでトドメをさせれたりとアドリブ力が高く、楽しいので入ってます。正直好みです。

【デッキ名の由来】
 グランマーグが仲間と協力して相手モンスターをセットして破壊してるのが犯人を取り押さえてる様に見える。チラつかせるという睨みを聞かせてプレッシャーをかけてるところが取調べしてるみたいだな~と思って剛腕刑事(ごうわんデカ)と呼んでます。語呂がかわいい。

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サムネ描いてますます愛着が沸くデッキです

終わりに

以上がデッキ説明になりますがこのデッキ各所で書いてある通り、心理戦が発生する場面が多く遊戯王してるなとよく思います。そしてドロー機会を増やしたことにより最後まで全力が出せるデッキになりました。面白いコンボやカードだけでデッキを作るのでは無く思想から入ってみるのも面白いのでは無いでしょうか。

これだけ説明しても伝わってないところの方が多いと思います。なのでまずはこのデッキとデュエルしましょう!僕はリモートでよくデュエルしてる人間ですので興味があったら声をかけてもらえると嬉しいです。

近々リモートオフも開催してみようと思っていますのでリモートをやったことがない方もきっかけになればと思います。(初めてのリモート的な記事も書こうと思っています。)

長々と書きましたがここまで読んでくださりありがとうございました!

次のライターさんはオオニシさんです。人生において役立つ内容らしいです。気になりますね。


遊戯王AC盛り上がっていきましょう!


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