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ファッション関連の記事

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自分が書いたファッション関連の記事を集めました。
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記事一覧

恋と、性と、メルヘン 2024年4月【1】

あぎる(筆者)「類は友を呼ぶ」とはよく言ったもので、今日はここに、私の分身のような人々が集まりました。どうも夢見る人たちばかりです。話題はいつの間にやら、恋や性に移っていきました。 A氏中世のヨーロッパなんかを想像してください。私は貧しい木こりです。どういうわけか今日はお城から偉い人が来るようなんです。私は華やかなのが苦手ですから、遠くからそれを眺めています。 従者が馬車の扉を開けます。すると中から、真っ白なドレスを着た女性が出てきました。きっとお姫様です。遠くてお顔まで

国立西洋美術館と空想エッセイ《3》 2024年3月【4】

今回もまた、絵画を観て心に浮かんだことを書いていく。 【前回記事】 *** ノースリーブを着た女性に、私は心を奪われる。あらわな肩と二の腕。腕を上げれば脇がのぞく。 脇という部位は常時見えているわけではない。腕の上げ下げによって見え隠れする。そこに私の心は惑わされる。彼女たちは日常的な動作をしているだけだというのに。 女性の左肩に茶色の線が見える。何だかブラジャーの紐みたいだ。拡大してみる。 茶色の線は脇から始まり、弧を描いて背中に到達する。影だろうか。しかし普通

年末年始から逃げよ 2024年1月【1】

新年あけましておめでとうございます。2024年になって初めての投稿です。昨年に引き続き、今年も読んでいただけたら嬉しいです。 *** さて本題に入る。私は上記のような挨拶が長いこと苦手だった。実は今でも抵抗がある。基本的に年末年始が嫌なのだ。クリスマスはいいのだが、年末年始がダメ。単純に美的な好みの問題が大きい。 クリスマスは心が躍る。西洋から来たお祭りだから、何だかオシャレに感じる。日本では恋愛と結びついて、シングルの人は嫌がることが多いようだが、私は意に介さない。ロ

【あぎる】2023年の振り返り・2024年の抱負

まえがき2020年初頭にコロナの流行が始まった。それからしばらく、ほぼ近所だけで過ごした。2023年に入り、世の中の規制が緩和されていくのを見て、外出を再開した。 観光私は埼玉県所沢市に住んでいる。まずは近場の川越を観光した。電車で20分ぐらいで行ける。それから池袋や新宿など、都内の繁華街を散策するようになった。 その後は博物館、美術館めぐりにシフト。無職でお金がないので私立は無理。公立でも企画展は難しいので常設展や公募展にしぼっている。 ファッションファッション面での

ファッションと社会への抗議 2023年11月【5】

ここ数年レディースファッションに挑戦している。しかし女装しているつもりはない。単にレディースを着ているだけだ。 女装というのは、男性が女性に見えることを目指す。だから少しでも男性の要素が見えたら減点。常に自分の性別を隠し続けなければならない。これは私のしたいことではない。 女性に比べて男性は、簡素で動きやすい服を着る。着飾って動きにくい女性と、簡素で動きやすい男性。私はこの差に苛立ちを覚える。男性が女王様やお姫様に仕える存在のように思えてしまうのだ。女尊男卑の感覚と言える

(男性)レディース服を着ることは社会への抗議 2023年10月【4】

私は男性で、レディース服を好んで着ている。しかし女装しているわけではない。 レディースを着ることと女装は異なる。女性がメンズの服を着たら、それは男装だろうか。そんなことはない。それなら男性がレディースを着るのも同じことだ。男性がレディースを着ただけでは女装にならない。 前回、レディースを着ている時に職質された話をした。 このような話をすると「パス度が低いから職質される」といった反応をする人がいる。ここで言う「パス度」とは「女性に見えるかどうかの度合い」という意味だ。

(男性)レディースを着ている時に職質された 2023年10月【3】

夜10時前、東京都下の駅構内で警察官に呼び止められた。私の服装はレディースのセーターにミニスカート。「失礼ですが男性ですよね?」と質問してきた。私は「はい」と答えた。 続いて、私の服装に対して「趣味で着ているんですか」と問う。私は「着たいから着てます」と返した。 次に「危ない物とか持ってないですよね?」との質問。私は「持ってないです」と回答。 最後に「これから電車に乗られるんですか?」と尋ねてきた。私の返事は「はい」。もう一度「趣味で着ているんですね?」と聞かれたので「

男性がスカートを穿くメリットとデメリット 2023年9月【5】

まえがき私は男性で、レディースのスカートを好んで穿いている。今回は男性がスカートを穿くメリットとデメリットを挙げる。 ~メリット~見た目が魅力的魅力的かどうかは主観になるが、少なくとも私は好きだ。 丈を詰めなくていいズボンを買う時には、よほど脚が長くない限り、丈を詰める必要がある。スカートの場合は、ほしい丈を買うだけでいい。 ウエストさえ合っていればいい私のウエストは63cmぐらい。男性としてはかなり細い。量販店には置いていない。頼んで詰めてもらうか、専門店にアクセスす

メンズファッションから見える社会の抑圧 2023年9月【2】

メンズファッションは暗いファッションのカタログ、サイト、広告等を眺めていると、男女の差に気付く。男性モデルは無表情で、暗い色の服を着ている。一方、女性モデルは微笑んで、明るい色の服を着ている。 もちろん無表情で暗い色の服を着た女性モデルもいる。でも微笑んで明るい色の服を着ている男性モデルは少ない。 私は男性でスカートを穿くのだが、メンズスカートは好きではない。カタログを見ると、どうにもみんな不機嫌そうなのだ。そして黒、黒、黒の世界。見ていて憂鬱になる。 これらの事実は

変なファッションで自由になれる 2023年8月【5】

「ダサい」から脱する方法「ダサい」から脱する方法は、ふたつあると思っています。ひとつはオシャレになること。そしてもうひとつは変わった身なりをすることです。 普通はオシャレになりたいものです。しかしそれはハードルが高い。だってあなたは今までダサいと言われてきたのですよ。つまり基本的にセンスがないわけです。 そこで私は、変な身なりをおすすめするのです。変と言ってもいろいろありますが、たとえば派手なのはいいでしょう。一番手軽です。 ダサいメンズファッションの典型として、しばし

ビキニブリーフ/メンズ体型ショーツ(男性用下着の話) 2023年7月【6】

ビキニブリーフが好き私の下着は男性物か女性物か。基本的にアウターに合わせている。メンズファッションの時は下着もメンズだし、レディースファッションの時は下着もレディース。 メンズの下着は、ビキニブリーフを好んでいる。とにかく形がいい。丈は短いほうがセクシーで素敵。そして素材はポリエステル100%が好ましい。綿は穿き心地はいいのだが、汗を吸った後に乾きにくいのが良くない。 そしてウエストは平ゴムがいい。細いゴムだと肌に食い込む感じがして不快なのだ。 これらの条件をクリアし

肌の露出をどこまで許すか 2023年7月【5】

露出は控えるべきか私は男性。その立場から、肌の露出をどこまで許すかということを考えたい。海外に目を向けると、肩や胸元を露出している女性が多い。私の性的指向は女性に向いているため、そうした服装の女性に惹かれる。 街を歩く女性がそのような格好をしていても一向に構わない。ただその人の話を聞きたい時、露出が邪魔になる。気が散ってしまうのだ。 では肌の露出は控えるべきなのか。そうは思わない。服装は自由であるべきだ。すると「目のやり場に困るからやめてくれ」という願いは引っ込めるべき

「おじさん叩き」に立ち向かえ 2023年7月【3】

「自称おっさん」に抗議する男性が自分自身を「おじさん」「おっさん」と呼ぶ行為が昔から嫌いで、見聞きするたびに不快になります。 私は37歳の男性です。別の37歳男性が「俺はもう37のおっさんだから」と言ったとします。本人は自分のことを言っているつもりですが、それを聞いている私も含んでしまうのです。世界中の37歳男性を含んでいるのです。「自称おっさん」はそれを自覚する必要があります。 同世代と数時間つるんでいたら、おそらく誰かが「俺らおっさん」などと言うでしょう。巻き込まない

母親の目を気にして好きな服を着られない男性 2023年7月【2】

母の好みに逆らえない私は男性で、来月38歳になります。数年前からファッションに興味を持ち始めました。オシャレになりたいというより、自分の「好き」を追い求めています。 ファッションに対する関心の薄い人間でした。20代の頃の写真を見ると、どうしてここまで無頓着だったのかと不思議な気持ちになります。 その頃の私の服装からは、母の影響を強く感じます。30歳を過ぎた頃から、それが嫌になり始めました。 ファッションについて、母に否定されるのがとても嫌なのです。「おかしい」「似合わな