マガジンのカバー画像

30代実家暮らし、働かず家にいる男の日記(あぎるnote)

著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)、文学、美術、ジェンダー、語学 などに関…
月に4記事以上投稿しています。1記事の文字数は1000~1500字ぐらい。社会に適応できない人間の…
¥500 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

#ジェンダー

女性の服がうらやましい男性の思い 2024年7月【2】

私は38歳の男性だ。いつの頃からか、女性の服がうらやましいと思うようになった。話は少年時代にさかのぼる。 *** 思春期を迎え、異性への関心が強まっていった。それをはっきりと自覚したのは小学5年の頃だ。スカートを穿いた女の子がやたらに気になる。ズボン姿の時は何も感じないのに、スカートになっただけで魅力的に見える。 その年、長野から大阪に引っ越した。大阪の女の子はスカート率が高かった。たまに穿くのも含めると、半数以上だった。 長野ではずっと少なかった。何しろ4年間も住ん

駅のトイレ・池袋散策 2024年6月【1】

あちこち適当に出かけて、ただブラブラすることが好きだ。しかしそれは正当な趣味とは言えない。出不精を極められない体質から生ずる、言わばやむを得ざる外出なのだ。ひきこもり過ぎたことに対する反動に過ぎない。能動的行為というより、心身の自動反応に近い。 もう夜の8時過ぎ。郊外に行くことは考えられない。闇の中を歩いてもつまらないからだ。それがかえって面白いこともあるが、今夜はそこまで酔狂ではない。電車に乗って、池袋に行くことにした。家の最寄駅からは、だいたい30~40分ぐらい。 せ

国立西洋美術館と空想エッセイ《3》 2024年3月【4】

今回もまた、絵画を観て心に浮かんだことを書いていく。 【前回記事】 *** ノースリーブを着た女性に、私は心を奪われる。あらわな肩と二の腕。腕を上げれば脇がのぞく。 脇という部位は常時見えているわけではない。腕の上げ下げによって見え隠れする。そこに私の心は惑わされる。彼女たちは日常的な動作をしているだけだというのに。 女性の左肩に茶色の線が見える。何だかブラジャーの紐みたいだ。拡大してみる。 茶色の線は脇から始まり、弧を描いて背中に到達する。影だろうか。しかし普通

五美大展と空想エッセイ 2024年3月【1】

2月29日、国立新美術館(港区)で五美大展を観てきた。5つの美大の卒業制作の展示だ。この記事では、気に入った作品をいくつか取り上げる。 ただし作品の紹介ではない。作品を観て私が思い浮かべたことを書く。主体は作品ではなく私。レビューではなくエッセイ。それを了承の上、読み進めてもらいたい。 林美桜「白昼夢」。なんていい表情なのだろう。彼女たちの内面を想像したくなる。ずっと見つめていたいし、ずっと見つめられていたい。お互いがお互いの目を見つめて、お互いの心を探り合うのだ。言葉は

アクティブニート美術館めぐり 理想の女性を探し求める 2024年1月【4】

【1月5日】 国立西洋美術館(台東区)の常設展を鑑賞。昨年9月以来、4ヶ月ぶり。今回はグイド・レーニ「ルクレティア」(制作年、1636~1638年頃)が心に残った。この表情、この乳房、この白い肌。美しい。心惹かれる。 それからマリー=ガブリエル・カペ「自画像」(制作年、 1783年頃)。なんと自信に満ち溢れた表情。快活で饒舌な人だったのではないか。胸にも目が行く。心惹かれる。 西洋のドレスは胸が大きくあいている。谷間まで見せても下品ではない。このあたりが不思議だと常々思う

年末年始から逃げよ 2024年1月【1】

新年あけましておめでとうございます。2024年になって初めての投稿です。昨年に引き続き、今年も読んでいただけたら嬉しいです。 *** さて本題に入る。私は上記のような挨拶が長いこと苦手だった。実は今でも抵抗がある。基本的に年末年始が嫌なのだ。クリスマスはいいのだが、年末年始がダメ。単純に美的な好みの問題が大きい。 クリスマスは心が躍る。西洋から来たお祭りだから、何だかオシャレに感じる。日本では恋愛と結びついて、シングルの人は嫌がることが多いようだが、私は意に介さない。ロ

ファッションと社会への抗議 2023年11月【5】

ここ数年レディースファッションに挑戦している。しかし女装しているつもりはない。単にレディースを着ているだけだ。 女装というのは、男性が女性に見えることを目指す。だから少しでも男性の要素が見えたら減点。常に自分の性別を隠し続けなければならない。これは私のしたいことではない。 女性に比べて男性は、簡素で動きやすい服を着る。着飾って動きにくい女性と、簡素で動きやすい男性。私はこの差に苛立ちを覚える。男性が女王様やお姫様に仕える存在のように思えてしまうのだ。女尊男卑の感覚と言える

(男性)レディース服を着ることは社会への抗議 2023年10月【4】

私は男性で、レディース服を好んで着ている。しかし女装しているわけではない。 レディースを着ることと女装は異なる。女性がメンズの服を着たら、それは男装だろうか。そんなことはない。それなら男性がレディースを着るのも同じことだ。男性がレディースを着ただけでは女装にならない。 前回、レディースを着ている時に職質された話をした。 このような話をすると「パス度が低いから職質される」といった反応をする人がいる。ここで言う「パス度」とは「女性に見えるかどうかの度合い」という意味だ。

(男性)レディースを着ている時に職質された 2023年10月【3】

夜10時前、東京都下の駅構内で警察官に呼び止められた。私の服装はレディースのセーターにミニスカート。「失礼ですが男性ですよね?」と質問してきた。私は「はい」と答えた。 続いて、私の服装に対して「趣味で着ているんですか」と問う。私は「着たいから着てます」と返した。 次に「危ない物とか持ってないですよね?」との質問。私は「持ってないです」と回答。 最後に「これから電車に乗られるんですか?」と尋ねてきた。私の返事は「はい」。もう一度「趣味で着ているんですね?」と聞かれたので「

男性がスカートを穿くメリットとデメリット 2023年9月【5】

まえがき私は男性で、レディースのスカートを好んで穿いている。今回は男性がスカートを穿くメリットとデメリットを挙げる。 ~メリット~見た目が魅力的魅力的かどうかは主観になるが、少なくとも私は好きだ。 丈を詰めなくていいズボンを買う時には、よほど脚が長くない限り、丈を詰める必要がある。スカートの場合は、ほしい丈を買うだけでいい。 ウエストさえ合っていればいい私のウエストは63cmぐらい。男性としてはかなり細い。量販店には置いていない。頼んで詰めてもらうか、専門店にアクセスす

メンズファッションから見える社会の抑圧 2023年9月【2】

メンズファッションは暗いファッションのカタログ、サイト、広告等を眺めていると、男女の差に気付く。男性モデルは無表情で、暗い色の服を着ている。一方、女性モデルは微笑んで、明るい色の服を着ている。 もちろん無表情で暗い色の服を着た女性モデルもいる。でも微笑んで明るい色の服を着ている男性モデルは少ない。 私は男性でスカートを穿くのだが、メンズスカートは好きではない。カタログを見ると、どうにもみんな不機嫌そうなのだ。そして黒、黒、黒の世界。見ていて憂鬱になる。 これらの事実は

変なファッションで自由になれる 2023年8月【5】

「ダサい」から脱する方法「ダサい」から脱する方法は、ふたつあると思っています。ひとつはオシャレになること。そしてもうひとつは変わった身なりをすることです。 普通はオシャレになりたいものです。しかしそれはハードルが高い。だってあなたは今までダサいと言われてきたのですよ。つまり基本的にセンスがないわけです。 そこで私は、変な身なりをおすすめするのです。変と言ってもいろいろありますが、たとえば派手なのはいいでしょう。一番手軽です。 ダサいメンズファッションの典型として、しばし

ビキニブリーフ/メンズ体型ショーツ(男性用下着の話) 2023年7月【6】

ビキニブリーフが好き私の下着は男性物か女性物か。基本的にアウターに合わせている。メンズファッションの時は下着もメンズだし、レディースファッションの時は下着もレディース。 メンズの下着は、ビキニブリーフを好んでいる。とにかく形がいい。丈は短いほうがセクシーで素敵。そして素材はポリエステル100%が好ましい。綿は穿き心地はいいのだが、汗を吸った後に乾きにくいのが良くない。 そしてウエストは平ゴムがいい。細いゴムだと肌に食い込む感じがして不快なのだ。 これらの条件をクリアし

肌の露出をどこまで許すか 2023年7月【5】

露出は控えるべきか私は男性。その立場から、肌の露出をどこまで許すかということを考えたい。海外に目を向けると、肩や胸元を露出している女性が多い。私の性的指向は女性に向いているため、そうした服装の女性に惹かれる。 街を歩く女性がそのような格好をしていても一向に構わない。ただその人の話を聞きたい時、露出が邪魔になる。気が散ってしまうのだ。 では肌の露出は控えるべきなのか。そうは思わない。服装は自由であるべきだ。すると「目のやり場に困るからやめてくれ」という願いは引っ込めるべき