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RSGT2023ふりかえり(DAY2-3)

はじめに

RSGT2023に今年も全日参加したので雑多にふりかえる。DAY0とDAY1のふりかえりは別投稿を参考にして下さい。

DAY2(1/12)

DAY2に参加したセッションとふりかえりを以下に残す。
DAY0-1のふりかえり記事の最後に書いたが、夜に飲み過ぎて午前の基調講演は聞けていない(猛省

[1300-1345] ログの書き方がチームの生産性を爆上げする話

牛尾さんは私のチームの若手でよく牛尾さんのブログを社内SNSの投稿してくる大ファンがいるのと、私自身も昨年のRSGTのクロージングキーノートで大好きになったので迷わず参加した。
「ログの書き方」や「生産性」というワードがレガシーな企業に勤めているとかなり付き纏うキーワードだったことも興味を持った。
ログもコード同様に人よって書き方がバラバラだし、質も大きく違う。確かに、「この人が展開してくれる議事録すげぇ分かりやすい」ってのもあれば「何だこのドキュメントは?自分用のメモか??これを他の人が読んで再現性あるのか?」とガッカリするものの方が圧倒的に多い。
このセッションでは、ご自身の体験を基に生産性を爆上げするログの書き方のベストプラクティスをドメイン関係なく分かりやすく体系的にまとめて下さっていてとても参考になった。
そして、プレゼン力も高く、昨年同様に惹き込まれるセッションだった。
[発表スライド]

[1400-1500] 品川アジャイルYouTube

朝方、大平さんから「あらうんど83も品アジャのYouTubeに出ないかって誘われてるよ」との連絡があったので、ランチタイムに現地へ向かったところ、14時から15時までの枠のみ空いていたのでそこで30分集まれるメンバーが集まって話そうということになった。しかし、結果的にまさかの1時間も話すことになった。
あらうんど83というのは、浅瀬でパシャパシャ潮干狩りをするような、とにかくあっさーーい内容のラジオを配信している1983年生まれ世代のオジサンたちです。
どんなやつらがどんなラジオを配信しているかは、こちらを聴いてもらえると分かるかもしれません。
ep1【#とにかく前向き83】とにかく前向きラジオ、はじまるよー

1時間、品川アジャイルの方にホワイトボードに話題を書いて下さってそれに助けられながら6人のオジサンたちがゆるく雑談しました。
もし、万が一興味がありましたら、ぜひBGMの、BGM程度で見てくれると喜びます。
1:28:55くらいから始まります。

[1515-1600] 「私考える人、あなた作業する人」を越えて、プロダクトマネジメントがあたりまえになるチームを明日から実現していく方法

同い年の森さんのセッション。
情報量がかなり多いセッションのため、森さんのセッションは3回くらい動画を0.75倍速で見返してようやくわかり始めてくる頃かと思っているので、まだ現地で一度だけ聞いた段階ではかなり薄い話になってしまうが、率直な感想を残す。
"プロダクト開発が進めばプロダクトマネージャーのチーム内の活動は減り、チーム外の活動が増える"
私自身はpocメインのため、なかなかお客様に届くプロダクト開発は携われてないしプロダクトマネージャーではないが、近年自分に危機感を抱いていることがこの後半の部分である。
各地のスクフェスの実行委員や社内でのアジャイルイベントの運営、読書会などの定期的なコミュニティ活動を精力的にやり始めた一方で、一番近くにいるチームとの活動が減ってきている、良い言葉で言うと、自律的なチームのため信頼して任せられている。
私が考え、みんな作業してね!ではなく、みんなで考えてみんなで作業してね!私は知らんけど。になりかけている。危険だ。
今年はもっとチームに寄り添って一緒に活動する時間を増やしていかなくちゃと奮起させてくれるセッションだった。
最後に、事情によりオンラインでの登壇だったので生で見れなかったのは少し残念でした。
あと最低3回は動画を見たいと思う。
[発表スライド]

[1615-1700] The Stable Team - 機能する安定したチームをつくる -

私の会社は、The 流動的なチーム(組織)です。必ず毎年チームメンバーがゴロリと入れ替わりますし、組織の役割もゴロリと変わります。
このセッションの中でも紹介されていた人流を敢えて激しくさせることで多能工を育てたり、マネジメント力を高めさせようとしています。
私の職場に求められるスキルは幅広く、ソフトウェア開発スキルは、その中のごく僅かな部分に過ぎません。
ただ、どんな分野でも共通して実践しているのがモブワークです。1人作業はさせません。
今回、最後にSECIモデルについて説明してくれてた時にモブプロとYOWを紹介されて、YOWをこれから取り入れてふりかえりを暫くやってみようと思った。そして、YOWはセットで考えることが大事ということで、次回ふりかえりまでにしっかりとファシリの準備をしていこうと思う。
チームメンバーの入れ替わりが激しいということは、自分のチームメンバーになる人が多いということ。私のチームメンバーになった人がレジリエンスの高いチームを作るメンバーとなり、違うチームへ異動したら、その異動先のチームを彼らがレジリエンスの高いチームへ育てていく。この循環でネズミ講のようなスピードで、ボトムアップでレジリエンスの高い組織に成長し、それがレジリエンスの高い会社となり、クロージングキーノートで岩瀬さんが仰っていたように、日本を変える会社にしていきたい。その最初のうねりを私が作っていきたい。
[発表スライド]

DAY3(1/13)

DAY3はいよいよ自分の初登壇セッションとOSTのファシリテーション。
朝からどんな感じだったかを生々しくお伝えしたい。
私のセッション概要はこちら
OSTを120%楽しもう‼︎ 誰でも簡単に実践できるtips教えます。

DAY1の反省を活かし、前日は早めにホテルに戻って睡眠。
当日の朝は、配信をしてくれているオレンジボックスさんへの流れをお伝えする資料を作成。
主にZoomへ出力する映像のスイッチングのタイミングや寸劇の流れについてセリフと動きをまとめた。
これが思ったより作るのに時間がかかり、実は8時45分頃に会場入りした時にまだ10時からのスライドは完成していなかった。

[0845-1000] 会場入りからセッション開始まで

まずは会場のテーブルや椅子の配置を確認。想定通りに配置して頂けてスタッフの皆さんには感謝。
その後、朝作成した資料を印刷してオレンジボックスさんへ渡し、流れを説明。実はここで一つやらかしてしまうが、これについては後ほど。
今年はオンラインとオフラインを分離して実施。会場にテーマを貼り出す場所の準備に83メンバーとスタッフの皆さんが動いてくれて完成。
未完成のスライドに必要なテーマ出しと壁へのテーマ貼り出しの写真を撮影し、スライドに反映。
公開用にDocswellへアップロード。
画面共有の確認をして約2分前に準備完了。

[1000-1020] OST直前セッション

[発表スライド] OSTを120%楽しもう‼︎ 誰でも簡単に実践できるtips教えます。
3日目の参加者全員が注目してくれる裏セッションのないセッション。
OSTのオープニングセッションではなく、OSTのオープニングに向けた心の準備を高めることを目的にしたセッション。
私自身が2019年に初参加したOSTで感じたことや、昨年のRSGT2022のオープニングを聞いて、OST初参加の人にはオープニングをさらっと説明をしてもらうだけでは頭の整理もできないまま、心の準備も間に合わない状態でテーマ出しに入ってしまい、テーマが出さずに参加の仕方もわからないと言った現実があると感じてました。
私はRSGTは半数が初参加ということで、そんな初参加のみなさんに、OSTって楽しそう!テーマ出してみたい!って思ってもらいたいと2023を迎えるうえで思いが高まってました。
プロポーザルは通ってから、OSTについて書籍やサイトで調べれば調べるほど、OSTの参加の仕方は参加者の自由なので、私からtipsを伝えるというのはOSTの原則に反するのでは!と感じ始めました。
なので、こうして下さい!ではなく、自分の経験上、こうゆう場面で困ったらこういったことをしてみると良かったよ。と言った温度感で伝えることにしました。
もう一つやりたかったのは、テーマを出し易くするために参加者同士で会話するチェックインを入れたかったので、前半の10分をセッション、後半の10分をワークという構成にした。
結果、会場のアジェンダはテーマで溢れかえるほどのテーマが上がって、やった甲斐があったと感じました。

[1020-1245] OST

[発表スライド] Open Space Technology Introduction

いよいよOSTオープニングです。同時開催のワークショップに参加される方はここで移動。
移動性の法則は、言っていることは分かるけども、初めて聞いた時はあまりイメージできなかった経験から、83メンバーで寸劇をしてみた。
初寸劇でしたが、みんなで力を合わせて準備して、恥ずかしさを捨てて全力で楽しむことができました。
みんなも楽しんでくれてたら嬉しいです。
オンラインもオフラインも良かったところもあればカイゼンした方がよいところも幾つか気付くことができました。
トラブルを解決するためにその場で対策したことなども含めてふりかえり、来年のOSTはもっと進化させていきたいです。

やらかしたこと

やらかしたことですが、OST前の私のセッションの後半にZoomのブレイクアウトルームを作成する予定だったのに、自分がZoomに入ることを忘れ、ブレイクアウトルームの作成を急遽オレンジボックスさんにお願いしてしまったところです。
朝イチでオレンジボックスさんに説明した時に、「私にZoomの共同ホスト権限を付けてもらう」というメモがあったのですが、なぜ自分に共同ホスト権限を付けてもらう必要があったのかをすっかり失念しており、オレンジボックスさんにもオンライン参加の皆さんにも迷惑を掛けてしまいました。でも、すぐにスタッフやオレンジボックスさんが対応してくれて少しのロスで進められたことに本当に感謝です。

[1300-1430] 【クロージングキーノート】なぜ変化を起こすのが難しいのか? - 数年以上に渡って難しさに向き合い考え取り組んできたこと

岩瀬さんのクロージングキーノートは、恐れ多いですが自分と共通する考え方や行動が多くあって、終始首が自然と上下に振られて筋肉痛になるほどでした。
一番共感したところは、自分がこの会社を変えることで日本を変えていくという点。
私自身もきっと誰もが知っているJTCで働いていて、今年勤続21年目で転職経験無しです。
私の会社は世の中に大きな影響力のある会社です。そのため、この会社が変わればどこかの分野では日本を変えることができるかもしれません。
入社した時は、「この会社でこんなことを実現したい!」と言った夢や野望、期待なんてものは無く、「安定した会社だから」という理由でした。
しかし、今は違います。社内のレガシーな文化と、RSGTに参加する人たちからインプットする話とのギャップが大きければ大きいほど、自分の会社は伸び代しかないと思うし、それを変革するチェンジエージェントになりたいと思うようになりました。20年前の自分が今の自分みたいになってるなんて全く想像してなかったと思います。
まだまだ私の会社ではやれることがたくさんあるというのは、私にとっての大きなモチベーションになります。
そして、このアジャイルコミュニティの仲間がいるから心強い。
私も岩瀬さんのように信念持ってこれからも社内を盛り上げていこうと思います。
余談ですが、講演後にお話した際に、まさかの同い年だということが分かりました。恐れ多くも83ラジオにゲスト招待することを了承頂けたので、近いうちにまた勇気をもらおうかと思ってます。
[発表スライド]

最後に

オフラインイベントの賑わいが少しずつ戻ってきて、RSGT2020以来の大盛況な会場の雰囲気だったと感じました。
やっぱりDAY1、DAY2に比べてDAY3は参加者が大きく減っている傾向があるので、DAY3の参加者が増えるようにOSTの価値を発信していきたいと思います。
ただ、中にはDAY3から参加したという方もいらっしゃったらしく、OSTの偉大さをもっと認知してもらえるようになれば良いなと感じました。
個人的には、各地のスクフェスを盛り上げると同時に、社内でもOSTの場を作っていきたい。
そして、あらうんど83のメンバーに感謝!!

あらうんど83

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