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超音楽素人ならではの保育士試験筆記音楽突破法

 こんにちはトマト🍅です。
 今回は超絶音楽素人のトマトが保育士試験筆記の保育実習理論にあります、音楽を攻略した方法についてお話しいたします。
 保育士試験、興味あるけど音楽が分からないからなあって方きっと多いはず。
 僕もその一人でした。
 一念発起勉強を開始するも、どの教材も「元々これくらいは知ってるよね」のハードルが高い!参考書、youtube含めて!
 そのためあらゆる教材からわかる範囲だけを引っ張り出してきて、義務教育レベルと繋ぎ合わせた問題を解けるようになるだけの、自分だけの教材を作ることにしました。
 結果、令和6年前期試験において、保育実習理論100点満点中95点を取ることができました。
 音楽の出題6〜7問のうち3〜4問は毎年パターン化されているため、一度解けるようになれば安定した得点源になります。捨てるには惜しい。
 ぜひ本教材を読んで苦手を得点源にしていってください

1.試験概要と音楽の重要性

トマトの試験結果

 トマトは2023年末に第一子が生まれ育休に入った新米パパです。
 息子の誕生を受け、今までやるやる詐欺だった保育士試験への挑戦を決め、2024年1月に令和6年度試験に出願しました。
 そこから約3ヶ月、育児と並行しながら独学で勉強を行い、無事筆記試験9科目一発合格することができました。
 以下、試験結果です。

令和6年度前期試験結果

ギリギリの科目もありますが、最初絶望的だった保育実習理論は最高得点の95点を取ることができました。

また7月31日に結果発表がありました実技試験も無事合格しました!
完全独学での一発合格です。

造形がギリギリすぎる

本教材について

・この教材は以下の点が売りです
1) 音楽の素人目線で分からなかったことを自分が理解できた順番でまとめてある。
2) 実際に試験を突破した、素人としての解き方を解説する。

・利用方法
 お待ちの問題集・過去問を解く際に副教材としてご使用いただき、問題の内容及び解答方法の理解にお役立てください。

・こんな人に読んでほしいです
1) 保育士試験音楽の勉強を始めたけど、解説を読んでも理解できなかった。
2) 音楽経験はないけど音楽を得点源にしたい。
3) ひとまず試験問題が解ければ音楽への正確な理解がなくてもいい。

・注意事項です
1) あくまで音楽素人による解説なので、問題を解くには困りませんが音楽理論として正確な解説ではない可能性があります。ご了承ください。
2) 義務教育で習う範囲のうち、基礎の基礎と思われる範囲の解説は割愛させていただいております。
3) 本教材をマスターすると3〜4問は安定して得点できるようになりますが、教養部分などテクニック外のものは対応できかねます。ご了承ください。

勉強開始時のトマトの音楽力

 僕は授業以外で音楽を習ったことがありません。
 高校一年の授業を最後に楽譜を読むことも、楽器を弾くこともしませんでした。
 しかも高校での音楽のテストの成績はクラスで下から2番目でした。(ビリはいつも寝ていた人)
 勉強開始時に僕ができたこと、理解していたことは次のものくらいです。

・ト音記号の楽譜におけるドレミファソラシドの位置
・f(フォルテ)など簡単な記号の意味
・四分音符等、基本的な音符の意味

 この状況では問題の意味が全く理解できないのも無理はありません(笑)。
 問題集の解説を読んでもさっぱり分かりませんでした。
 逆にいうとここからでもなんとかなるほど、問題がパターン化され対策をすれば解けるようになるということです。

保育実習理論について

 保育実習理論は100点満点(20問で各5点)で、出題内容・傾向としては保育の実践(30%)、音楽(30%)、造形(25%)、言語(15%)となっています。
 合格ラインは60点なので音楽を全部捨てたとて他で得点できれば合格は可能です。
 しかしそうなった場合、70点中60点(約85%)を取るという超高難易度の試験に変わってしまいます。
 一方音楽(6〜7題)のうち3〜4題は毎年同じパターンの問題が出ます。ここが安定すれば、すごく安心じゃないでしょうか。
 また音楽以外の出題は比較的一般常識や他の科目との被りもありますので、解答しやすい方かなと思っています。
 ぜひ、音楽を固めて安定した得点力をつけましょう。

2.必要な前提知識

まずは問題を解くにあたって最低限必要な知識を習得します。

1)ト音記号、ヘ音記号

 保育士試験で出題される楽譜は主に2種類あります。
 ト音記号とヘ音記号です。
 ト音記号の方がメロディーで、ヘ音記号の方が伴奏というイメージで問題ないと思います。
 ただ注意なのが、音の位置が違うことです。その違いは以下図のとおりです。

メジャーなほう


ファに注目

 このとおり、音の位置が違います。
 ト音記号は学校で習うお馴染みのものなので大丈夫かなと思います。
 ヘ音記号はファに注目です。
 ヘ音記号ってFを反対にしたような形をしてませんか?
 丸の部分が乗ってる線がF、ファの線です。
 両方とも一つ分かればあとは数えていけば大丈夫。慣れると速くなってきます。

2)♯と♭

 聞いたことあるけど、勉強始めた当時はどういう意味だっけ?となりました。
 確認しておきます。
  ♯:半音上げる
  ♭:半音下げる

3)度数

 カラオケで歌いにくい時とか、キーをあげようとか、下げようとかなるじゃないですか。そのイメージで、保育士試験では今のままだと歌いにくいから何度上げよう、下げようという問題が出ます。
 そんなに難しくありません。

音をずらす


 図のように右に1音ずれるときは2度上がる、2音ずれるときは3度上がるといった感じです。ドを2度上げるとレ、3度上げるとミですね。

 ただ問題なのは、ずれる時に黒鍵を含むものと含まないものがあることです。
 2度の例を挙げると、ド→レのときはド♯を含めて3つ移動してるけど、ミ→ファのときは黒鍵がないので2つしか移動してないのです。
 そこで長2度、短2度という分類が出てきます。

黒鍵を含むか否か

 黒鍵を含む3つの移動は長いので長2度、黒鍵を含まない2つの移動は短いので短2度となります。

3度も同じく


 3度についても同様で、長い5つの移動が長3度、短い4つの移動が短3度です。

 その他4度、5度とあるのですがここまでやると複雑で難しいので、ひとまずこの2度と3度の理解が重要です。
 試験に頻出の短2度、長2度、短3度、長3度、完全4度、完全5度を覚えましょう。
 短or長or完全何度で何個動くかというところが最も重要です。
 下にまとめておきます。

 短2度 : 2つ
 長2度 : 3つ
 短3度 : 4つ
 長3度 : 5つ
 完全4度: 6つ
 完全5度: 8つ

4)和音

 和音とは高さの違う2つ以上の音が重なったものを言います。
 ピアノ弾いている人って一度に複数の鍵盤を押してますよね。
 あれは当てずっぽうに押しているのではなく、一緒に押して綺麗な音になる組み合わせを押しているのです。
 それが和音です。とりあえずこのくらいの理解でいいです。

5)コード

 一見難しそうに感じますがコードとは和音を英語で言ったもので、和音とイコールです。
 次の図をご覧ください。

なぜかCからスタート

 コードのお話しをするときは英語に変わるので、ドレミではなく英語表記になります。
 そしてその割り振りは上記のとおり。
 ドから、C、D、E、F、Gと続き、ラがA、シがBとなります。
 ド♯はC♯、ミ♭はE♭、といった流れです。

6)コードネーム

 4、5を読んでいただいた上で、満を持してコードネームの登場です。
 和音のうち3つの音からなる3和音と4つの音からなる4和音はよく使うので、各自コードネームという名前がつけられています。
 和音になる組み合わせは最初の音から何番目と何番目というふうに決まっているので、パターン化できるのです。説明ために鍵盤に番号を振りました。

左から黒鍵も含めて数えます。

 主なコードネームを学びましょう。

①メジャーコード(3和音)
書き方:アルファベットのみ(例:C、D、E)
組み合わせ:1〜5〜8(長3度+短3度)

Cのメジャーコード

 最初の音を1としてそこから5番目、8番目の音を加えた3つの音の組み合わせです。
 図の赤字部分はC(ド)を1としたメジャーコード(ド、ミ、ソ)になります。

 最初の音がD(レ)であれば、鍵盤の③、⑦、⑩(レ、ファ♯、ラ)の組み合わせです。以下全てこの1〜5〜8の順番の組み合わせを作っていけば、メジャーコードを作れます。

 最もメジャーなためメジャーコードと呼ばれ、書き方は1に当たるアルファベットで表現します。コードネームの世界ではCとあればCのメジャーコード(ド、ミ、ソ)を意味するのです。
 Dとあれば(レ、ファ♯、ラ)、Eとあれば(ミ、ソ♯、シ)ですね。

 以下、他のコードも順番と書き方がありますので、その違いをしっかり理解しましょう。

②マイナーコード(3和音)
 書き方:アルファベット+m(例Cm、Dm、Em)
 順番:1〜4〜8(短3度+長3度)

Cのマイナーコード

 順番は1〜4〜8の3つの音の組み合わせです。
 図はCのマイナーコード(Cm)で、(ド、レ♯、ソ)です。
 Dmは③、⑥、⑩(レ、ファ、ラ)と、以下同様に続きます。

③セブンスコード(4和音)
書き方:アルファベット+7(例C7、D7、E7)
順番:1〜5〜8〜11(長3度、短3度、短3度)

Cのセブンスコード

 メジャーコード(3和音)に短3度を加えて4和音にしたものです。
 図はCのセブンスコード(C7)で(ド、ミ、ソ、ラ♯)になります。

④マイナーセブンスコード(4和音)
書き方:アルファベット+m7(例Cm7、Em7)
順番:1〜4〜8〜11(短3度、長3度、短3度)

Cのマイナーセブンスコード

 マイナーコード(3和音)に短3度を加えて4和音にしたものです。
 図はCのマイナーセブンスコード(Cm7)で(ド、レ♯、ソ、ラ♯)になります。

 その他、オーグメント(aug).デミニッシユ(dim)、メジャーセブンス(M7)などがあります。問題で出てくるたびに確認して下さい。
 まとめておきますね。

 メジャー : 1〜5〜8(長3度+短3度)
 マイナー : 1〜4〜8(短3度+長3度)
 7             : 1〜5〜8〜11
                   (メジャーコード+短3度)
  m7          : 1〜4〜8〜11
                  (マイナーコード+短3度)
  aug         : 1〜5〜9(長3度+長3度)
  dim         : 1〜4〜7(短3度+短3度)
  M7          : 1〜5〜8〜12
       (メジャーコード+長3度)

7) ⚪︎長調

 なんとか長調とかって聞いたことありませんか?ハ長調とか、イ長調とか。
 どうやら次の順番で当てはめられているようです。

 確かに中学生のとき、音楽の先生がドレミファソラシドの後にはにほへといろはと言っていた気もしました。
 「いろはにほへと」ではない点に注意ですね。
 この規則に従ってドが基調の場合はハ長調、レが基調の場合はニ長調などと名付けられているようです。

3.実際の素人解答法

 では上記の知識をもとに、実際にどう問題を解いたのかを解説していきます。

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