京都特別公開 大雲院 祇園閣    2024年7月12日から9月30日まで6年ぶりの公開


祇園閣は、大倉財閥の創始者大倉喜八郎の別邸で、息子の喜七郎はホテルオークラの創始者です。
京都を訪れる人がいつでも祇園祭を楽しめることができるように外観は鉾の形をしており、高さ36m、建築家は、西本願寺伝道院、築地本願寺、湯島聖堂など石造りで古くて有名な、、という建築物はだいたい手掛けている伊東忠太です。私は気が付きませんでしたが、内部は、伊藤忠太が好きな妖怪が電気の球をもち照らしています。また敦煌壁画の模写がされており、よく考えると妖怪と敦煌壁画の取り合わせって不思議。一番上の階の壁には、おそらく平等院の摸刻であろう雲中供養菩薩が掛けられています。上からの眺望を勿論楽しめますが上を見れば下もみるもの、眼下にある八角形の不思議な屋根の建物についてボランティアさんに伺ったところ、応接間でボランティアさんもまだ足を踏み入れたことがないそうです。
もともと大倉家の別邸である祇園閣の建つ土地に、お寺が移転してきて現在大雲院となっていますが、正親町天皇の命で織田信長、信忠親子を弔うために、貞安上人が烏丸二条南の地にお寺を開いたのが始まりだそうです。その後豊臣秀吉が寺町四条(高島屋付近?)に移転させたが、昭和48年、商業地から移転したそうです。敷地に入ったときにお寺という感じがしなかったのはそういった理由からなんですね。

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