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熟れすぎた闇

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いかなる確かな約束も無く、日々、陽は沈み続ける。
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2014年5月の記事一覧

探りだす光景と拙い言葉を映して。

探りだす光景と拙い言葉を映して。

求めた静寂がモノクロでもなく鮮烈な色彩を持った日常でもなかった。

雨音がやんでいる。途端に冷蔵庫やパソコンのファンの音で空間が騒がしくなった。窓の外は静寂だろうか。耳を済ませていると猫の鳴き声がどこかから聞こえてきた。誰かを呼ぶような優しいものではなく、訴えかけるような厳しさ。

横になって目を瞑ると誰かの姿が見える。陽が沈む頃、河川敷をいっしょに歩いていた。「スニーカーなんて持ってない」と口に

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2013年1月、地元の、城山の駐車場から、雲を撮った写真をイジった画像です。
冬の、さみしい時間でした。
帰るたび、向き合って来たつもりの光景なのに、未消化なものばかりで、もう打つ手が無いようにも思えます。もういいよ、誰かに言われれば、その言葉を引き受けてしまいそうで、怖い。

非力

非力

自分や近しい人の命を想うとき、振りかざした拳がどこまで通用するのか、息荒く懸命に走った末に目指したものに手が届くのか、果たして、今世界のこの位置にいる自分の力が目に見える通り、その近しい人との距離なのかどうか、僕にはわからない。そこには人の思惑と表現される以上の、高度な政治、高度な経済が存在するからだ。原発の存在もそう。一気に電気自動車に替わらないのもそう。食品の成分表を見ても政治と金が絡んだ思惑

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愛子

愛子

『小学』

 「あいつ、昨日、またいたんだぜ」
 「誰だよ」
 「ほら、三組のさあ。みんな噂しているヤツだよ」
 「ああ、知ってる、知ってる。またいたって、砂場?」
 「そうだよ。俺、見ちゃったよ、昨日も」
 「おまえ、わざわざ見に行っているの? 毎日?」
 「ああ。行ってるよ。おまえも行けよ」
 「嫌だよ。気味悪くねえ?」
 「そりゃあな。でもよ、病みつきなんだよ。いつも迷うんだけどよ、行っちゃ

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今年1月頃の写真。うちのアパートと日没後の世界。遠くに沈みゆく富士。

まだまだここに住み続けたい。

今日も地元の、2013年1月のものを。
少し色合いを変えてあります。僕の心とのギャップがあって。

柿。カラスはどうしちゃったのかな、こんなに残して。
でも、勿体無いという言葉を使っていいのか、僕にはわからない。

人だから悩むのでしょう。
真実が見えない。

ここは福島。

2013年12月10日。iPhone4にレンズを付けて試しに撮影しました。遥か遠く、薄っすらと見える山影が三浦半島なのか伊豆半島なのかわからない。今こうして見ると、人間味が、、無いな。ただの光景。レンズとセットで雲台に取り付けるスマホ用の挟むやつが安く手に入ったからよしっ

2012年12月31日の夕陽。アパートのすぐ近くから。
あの年の最後を飾るに相応しい悲惨な色だったと思う。


先日upしたサイパン写真・一部歴史ツアー(100円) https://note.mu/agi/n/neb0e8681a2d3 もよろしくですー。

ただ存在するだけでも人に価値があればいい、と思うことがある。もちろんこれを肯定してくれる人も多くいる。しかし本人は肯定できずに生きることが多いし、生きる糧に乏しく、誰かの歩みを目にする度、孤独という影の上に立っていることを一番理解するのは人ひとりひとりだと思う。

昨夕、iPhoneで撮った写真。iPhoneのは常々アップしていこうと思います。してきましたが。みんなにも見てもらいたい。

おとといの、となり町の夕陽です。

下のサイパン( https://note.mu/agi/n/neb0e8681a2d3 )もよろしくどうぞ。有料部分にも戦車あります。歴史のミニツアーに参加したんです。僕の時は運良く晴れて灼熱地獄でしたが、古いお話を聞くのもいいなと思いました。