夢小説のアンソロ製作をしたときの話①(企画概要とスケジュール策定まで)

3月に、いつも仲良くしてもらっている夢小説書きさん達7人でアンソロを発行しました。

私が担当したのは主に「スケジュール管理」「本文データ作成」「入稿作業」「経費精算」です。

過去にもアンソロ、合同誌に参加させてもらったり製作側になったりしたこともあるので、今後また関わらせてもらえることになった時用に色々と書き留めておきます。

多分今回も、すでに色々忘れてそう。


プロセス1  企画概要の検討

硬い。相変わらず硬い。

詳細は伏せますが本職が割とこういうプロセスを踏んでプロジェクトをまわしていく仕事なので、どうしても私の能力的には概要とか使っておく必要があるんですよね……。
感覚でやろうとすると抜け漏れがすごくて。

アンソロ作りたい!は前々からメンバーの中で声が出てたのですが、じゃあやろうと声かけてもらえたのは有り難かったです。

過去に他でアンソロ製作をしたことがあったので、とりまとめ作業をさせてもらうことに。

決めること① 本の概要

そもそもアンソロだろうがなんだろうが、本を作るにあたって先に考えておかなければならないことは下記の通りです。

  • サイズ(A5、B5、A6など)

  • 印刷は白黒かカラーか

  • 本文以外の構成(扉、目次、奥付など)

  • 付帯物をつけるか(カバー、帯など)

【サイズ】
今回は小説のみのアンソロだったので、A5かA6(文庫サイズ)が候補でしたが、文庫サイズになりました。
ちなみにA5だと1ページを上下に分けた2段構成。A6は1段構成が読みやすいでしょう。

【白黒かカラーか】
本文は白黒印刷、表紙はカラー印刷で、プリントオン様の「わくわくドキドキデザインセット」を使用することにしました。

→オーダーシートを書くと、デザイナーさんが表紙のデザインを作ってくれる夢のような商品です。
装丁(紙の種類や加工)もやってくれるので、単価は高いですが特に文字書きの方は余力があったらぜひ使ってみてほしい!

いつも自分で表紙を作っている人も、自分には無い装丁のアイディアがもらえるのでお勧めです。

【本文以外の構成】
目次は主催Aさんがやってくれることに。ありがたい。
扉と奥付けは私が作ることにしました。
この時点で、章扉は全体のページ数を見てつけるかどうか考え中でした。

最終的には、ディビジョン(3人ごとのチーム)ごとに章扉をつけました。

決めること②  アンソロの概要

これは他の書き手さんたちが先に決めておいてくださいました!

  • 誰がどのキャラクターのお話を書くか

  • 一話あたりの文字数目安

  • 発行日(今回はWEBオンリーがあったのでそこで)

プロセス2  スケジュール策定

本の概要が決まったら、発行日から逆算して各作業の締め切りを設定していきます。

必要な作業は以下。

  1. お話を書く!(一番大事。これないと本できない)

  2. 本文ページの作成、段組作業

  3. 校正、誤字脱字チェック

  4. 本文以外のページ作成

  5. 入稿用データ作成

  6. 入稿

  7. 費用精算

  8. 納品→頒布

わくドキセットは表紙や装丁をデザイナーさんがやってくださる分締め切りが早いので、この時点でそれほど時間的にぐーたらしている余裕は無かった気がします。

てなわけでざっくりとしたスケジュールを引き、もくりでのアンソロ会議に集まれない人もいたので資料を作って概要と一緒に書き手さんたちに周知しました。

参考(になるかわからない)用ですが、
私の作ったアンソロ向け概要資料を抜粋して以下に貼りました。

すぐスライドを作りたがる。
すぐアジェンダを用意したがる。
実際にはこの後各工程に締切日を設定してます。
本文データの提出方法は統一した方が、
編集する人は楽です。
合議で仕様を決めてもらうために
事前確認してましたね。
今回のジャンルはチーム&番手があるおかげで
掲載順が決めやすかった。
必要作業をざっくりと。
あとで変更があった時用にメモページも作ってたけど
特に意味はありませんでした笑



これは私が個人的に資料作るの好きマンだから作っただけのスライド一部抜粋です。

でも後で仕様の振り返りができるメモがあるといいと思う。
Twitterに流しただけとかだと、あとで探せないので……。

しかし各作業には若干のバッファを設けたつもりでしたが、実際にはデータを集めてから段組して誤字チェック用のPDFを配布するのがカツカツでした。

確かこの時ちょうど、推しディビのステ映画(わかる人にしかわからない文字列)が上映されてたんですよね。
通ってました。はい、言い訳です。

プロセス3  費用感の確認

複数人が関係するプロジェクトアンソロなので費用に対する事前合意も重要だと思います。

上には載せませんでしたが、予測される最大値のページ数であらかじめ見積もりを取っておき、参加人数で割った一人当たりの金額で合意をとりました。

もしノベルティをつけるならここで一緒に見積もりを取るべきでしょう。
我々はこの本にはノベルティはつけなかったので本の制作代だけでした。

※今回はBOOTHで頒布したので実際にはあとから梱包資材代が加算されています。
本の冊数が多い場合資材代も大きくなるので場合によっては先に計算に入れておくべきかも。

プロセス4  原稿に取り掛かる!

ここまでくればとりあえず参加者各位に原稿に取り掛かってもらえます。

自分の原稿と戦いつつ、データ受け取り締め日に向けて先に段組を軽く作っておくと後が楽ですが、自分の原稿を優先するのもアリ。

原稿が集まってからのことはまた次の記事にまとめようと思います。
長いので。



次回!

小口を辞書の見出しみたいなデザインにしたい私vsMS Word(ちゃんと勝利で終わりますのでご安心を)

以上。

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