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巡禮セレクション 44

2014年11月08日(土)

荒 


昨日、注文していた「京都愛宕山と火伏せの祈り」という本が届いたからか・・・
夕方見ていたNHKのローカルニュースで荒神山が映されていたからか・・・

昨夜、夢うつつの中で思考が廻っていました。

それは、愛宕の火の神と荒神の関係です。
解はまだ得られていませんが、この火神信仰には秘密がありそうです。

愛宕山の麓、嵐山の由来は、
「そこに流れる大堰川と関係があり、その眺めの良さからこの地名が付けられました。

「日本書紀」顕宗天皇三年に月神の託宣によって歌荒樔田を奉ったという、このウタアラスダがこの地名の起こりです。ウタは漢字で書くと、元は「宇田」と書き、「宇」は良い、という意味があり、「田」は昔は地面そのものを指していました。

アラスはこの地域の名称である松尾の古名で、荒洲から来ているようです。
大堰川には中州があり、アラスダはこれを指しています。
松尾地区は古代朝鮮半島から渡来した秦氏が切り開いた土地で、秦氏は故郷の景色に似させてこの地域を切り開き、その時に中州を人工的に造った、と司馬遼太郎氏が著作の中で指摘しています。嵐山の名前は『荒樔田』にある山、が変化した名前なのです。」
http://www.kyototownmap.com/page/arashiyama.html

嵐山の名前は『荒樔田』にある山。
荒洲からきているということ。
やはり荒神の荒と同じなんですね・・・


荒神さまとは、「荒ぶる神、悪神の一種。」とウィキには解説されています。

「荒神信仰は、西日本、特に瀬戸内海沿岸地方で盛んであったようである。ちなみに各県の荒神社の数を挙げると、岡山(200社)、広島(140社)、島根(120社)、兵庫(110社)、愛媛(65社)、香川(35社)、鳥取(30社)、徳島(30社)、山口(27社)のように中国、四国等の瀬戸内海を中心とした地域が上位を占めている。
他の県は全て10社以下である。県内に荒神社が一つもない県も多い。」

「御祭神は各県により若干の違いはあるが、道祖神、奥津彦命(おきつひこのみこと)、奥津姫命(おきつひめのみこと)、軻遇突智神の火の神様系を荒神として祀っている。
神道系にもこれら火の神、竈の神の荒神信仰と、密教、道教、陰陽道等が習合した「牛頭天王(ごずてんのう)」のスサノオ信仰との両方があったものと考えられる。祇園社(八坂神社)では、三寶荒神は牛頭天王の眷属神だとしている。」

「竈荒神の験力によると、生まれたての幼児の額に荒神墨を塗る、あるいは「あやつこ」と書いておけば悪魔を払えると信ずる考え方がある。
また荒神墨を塗ったおかげで河童(かっぱ)の難をのがれたという話も九州北西部には多い。」

「地荒神は、屋外に屋敷神・同族神・部落神などとして祀る荒神の総称である。
中国地方の山村や、瀬戸内の島々、四国の北西部、九州北部には、樹木とか、大樹の下の塚を荒神と呼んで、同族の株内ごとにまた小集落ごとにこれを祀る例が多い。山の神荒神・ウブスナ荒神・山王荒神といった習合関係を示す名称のほか、地名を冠したものが多い。」

「樹木の場合は、地主神、作神(さくがみ)であり、牛馬の安全を守るが、甚だ祟りやすい。
また祀る人たちの家の火難、窃盗を防ぐというから、三宝荒神の荒神と全然別質のものとも言えない。
地荒神にみられる地域差は、その成立に関与した者と、受け入れ側の生活様式の差にあったとみられる。」

「足手荒神(あしてこうじん)は、手足の病気やケガに悩む者が、その快癒を祈願する民間信仰を起源とした神である。
信仰の特徴として、手型や足型を奉納することが見られ、中にはギプスや松葉杖などを奉納するものもある。
他人が奉納した手型、足型で患部をなでる例もある。

信仰される地域は、秋田県、福岡県、熊本県、大分県などで、四国に及んでいるとの報告もある。熊本県嘉島町の甲斐神社(中郡甲斐神社)、熊本県大津町の西鶴甲斐神社や、熊本県八代市の医王寺は、「足手荒神」と通称されている。」

荒(コウ)は、神(コウ)・皇・光・甲・高・昂・幸・香・・・・等と繋がりがあるかもしれませんね。


それと直接関係ないのですが・・・
日神は、天照大御神を代表に、ニギハヤヒ、猿田彦など複数の神が太陽神だとされています。
対する月神は、ツクヨミしか知りません。
これって不思議ではないですか?
月神信仰は、限られた民の信仰だったということでしょうか?

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