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AI云々とか政治云々とか見ればわかる通り、ヒートアップした心は視野を狭めるから気をつけた方がいいって話

タイトルに書きたい事を全て書いてしまいました。

1.はじめに

最近は色々と騒動が多くて物騒な世の中ですよね。colabo騒動、生成AIを巡る対立、そして何より私と弟の喧嘩など。後昔からある話なら転売云々の話もそうですし、最近とも昔とも言いにくいですがワクチンの陰謀論だとかもありますね。
こういう時、対立構造が生まれるものです。それに伴って人が陥りがちなのがこの主張は正しいのでこっちの行動は必要なこととして正当化される、みたいな考え方です。

2.バカじゃねぇの?

そのような考えに至るのはそこまでおかしい訳ではありませんが、それによってもたらされるるのは異常な行動です。
所謂"ツイフェミ"的な人間による自分の好きなコンテンツへの攻撃について訴え、そしてそのような人間が関わる団体について追及している人が自身に否定的な考えを持つ人の趣味を攻撃するのはどう考えても異常な行動ですし、二次創作での規約違反行為を行っている人がそれを棚に上げて著作権周りでの規制を訴えかける、というのも少なくとも健全ではないでしょう。
もちろんそれらについては立場逆にしても成り立つでしょう。勝手に加筆されたのに対してキレる〜とか。いろいろありますね。
自分が熱くなっているなと感じる時、同じ意見の人に甘すぎないかは考えておく必要がありそうです。

3.クズだけを殺せ!

そして対立構造にはもう一つ思考への危険な影響があります。
相手を全否定するような状態に陥りかねない事です。
そしてそれはやはりダブスタに行き着いてしまうでしょう。
物を安く買って高く売る事自体を否定してしまえば商売自体が否定されてしまいますし、生成AIによる学習自体を規制するとChatGPTなども使えなくなるかもしれません。ほとんどの場合、転売ヤーだけ弾いたりイラストだけ保護したりするような都合のいいことはないでしょう。
実際に問題として扱う点とそうでない点を分けることも重要です。
例えば転売ならホームレスに金を渡して並ばせて列を占有する行為を規制する、といったように不正な買い占めを規制するとか。イラストAIをどうにかするならディープフェイク生成や児童ポルノ生成についての締め付けだとか。これなら巻き込まれるのはAIを使ったデマ拡散などだけになる可能性が高いです。イラストをi2iして送りつけつつ煽るような嫌がらせ行為は酷いなら訴えて裁判に持ち込めそうですし前例を作るのもいいかもしれません。
範囲を絞れば不可能な事もある程度可能になるかもしれませんし、それにより問題の本質的な解決が望めるかもしれません。
全てに否定的なスタンスだと無理な主張を通そうとして失敗してしまう可能性が高くなるかもしれない、ということは頭に入れておくべきでしょう。

4.最後に

視野を広く持つ事、一旦落ち着く事、そして何よりも対立する意見だとしても正しい点と間違った点を整理する事。これらは恐らく情報化社会を生き抜く中でとても重要なスキルになるでしょう。
正直言って私も気に入らない事なんて沢山あります。一部の娯楽品を買うのがとても面倒になりましたし、pixivで好きなキャラのイラストを漁る時にそんな好きじゃない絵柄の似たようなイラストが出まくっていたりするのも正直嫌だなーってはなります。でも割り切る事も重要です。無理矢理潰そうとしてそれ以上の弊害が生じるならばそれは潰すべきではありません。悪い事は悪い、良い事は良い。どうにかできる事はどうにかできる、どうにもならない事はどうにもならない。絶対にどうにもならない事は少ないですが、割と身近にあるものです。それらとの付き合いを考えつつ、許されない事は許さない。それが最も正しい関わり方なのではないでしょうか。

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