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『レッツトライ・シアツ・オブ・イービル』

◆はじめに◆

この記事は、ニンジャスレイヤーTRPGのソロアドベンチャーをプレイしたものを纏めたものです。

今回使用させていただくシナリオは、ラブサバイブ=サンの『忍殺TRPGソロシナリオ【ニンジャとマッサージ】』です。この場でお礼申し上げます。
使用するニンジャはソウカイヤ所属ではありませんので、内容を改変する為に事前にシナリオに目を通しています。プレイリポートではありますが、完全初見ではございませんのでご了承ください。

また今回はPC側が不利な状況に陥ってしまった為、いくつかPC側に有利になる補助を行っております(それでもギリギリのイクサになりました)こちらも併せてご理解いただきますようお願い申し上げます。

◆今回のニンジャ◆

◆コクエン・モクモ(種別:ニンジャ)所属:鉄道会社
カラテ     3  体力    3
ニューロン   4  精神力   4
ワザマエ    3  脚力    2/N
ジツ(カトン)  1  万札    13
近接/射撃/機先/電脳  3/3/4/4
回避/側転/発動      4/3/4
   緊急回避ダイス  2
     即応ダイス  4

◇装備や特記事項
装備:チャカガン、フェイスガード、レガース
生い立ち:○手先が器用(錠前破り)
ジツ/スキル:✩カトン・ジツLV.1、◉シャープシューター、◉スリケン乱射
◉知識:鉄道(大型兵器)、◉知識:カチグミエリア、◉交渉:接客(卑屈)、◉知識:サラリマンの流儀(前回でも持っていたが記述忘れ)

◆忍◆ニンジャ名鑑#XXXX【コクエン・モクモ】
本名:茂雲 黒煙
古めかしい旅客鉄道会社に勤務する機関車運転士の中年。職務は真面目にやっているようでこっそりサボっている。
ある日300万円を貰えるというチラシを見つけ、同様にチラシを見た大学生二(三)人と一緒に探索したが
それは卑劣なニンジャ・クランチの罠であった。クランチに捕食され命運尽きたと思われた時ニンジャソウルが憑依、
仲間と共に命からがら逃げ延びた。ニンジャソウル憑依後も生活は変わらず、
いつも通り会社で寝泊まりしながら機関車を運転している。◆卓◆

前回の話で得た余暇は三日。最初の二日間は通常出勤と読み替えたシノギを行い、最後の一日で余暇でソウルの力が明らかになってカトン・ジツを習得しました。

今回はどこかに不法侵入するのではなく、普通にとあるシアツ店に行った時の話です。

◆オープニング◆

「モクモ=サン、オツカレサマデス」「オツカレサマデス」運転を引き継ぐ部下のクロガネに、コクエンは死んだマグロめいた目で返事をした。
「いつにも増してお疲れに見えますよ」「この頃仕事が増えたんです、ありがたいことですが。」

コクエンがニンジャになってから、彼に課せられた運行の数がさらに増えた。寝台列車を一人で運転した後に、次の折り返しの列車を運転するなどチャメシ・インシデントだ。会社に自分がニンジャであると申告したわけでもないのだが。

コクエンの勤務するヒビク・キテキ社はカチグミ向けの旅行プランを提供する為、決して事故は許されない。その為にどうしてもベテランに仕事のしわ寄せが行きがちなのである。コクエンは勤続20年以上のベテランな上に常人を超えた超人、ニンジャだ。常人では無茶に見える運行スケジュールでも、耐えることは可能だろう。

しかし、休みなしに働き続けるのには限界があった。コクエンの死んだマグロめいた目が如実にそれを示している。このまま運行を続ければ集中力や注意力に欠け、大事故を引き起こしてしまうことは容易に想像できるだろう。

「ジャ、ガンバッテ」「ハイ!」
コクエンが駅のホームを抜けて仮眠室へやってくると、先客の若い駅員二人が話し込んでいた。二人は入ってくるもう一人の存在には気が付いていないが、それがコクエンには好都合だった。あまりにも疲れて過ぎてアイサツをする余裕がない。

「最近肩が凝ってさ、どこかいいシアツ知らね?」「それならパワー・チャンだな。安いし腕もいいし。」「キャブチャ・ストリートの?」「そう、この俺ブラスダからの推薦だ。どうだフレダ=サン?」「へえ、今度の休みに行ってみようかな。」

(シアツねえ、たまにはいいじゃねえか。明日の昼までは予定はないし、キャブチャは行ける距離だからひと眠りしてから行ってみっか)
コクエンはベッドの上でアイマスクをして仮眠をとった。目が覚めたのは草木も眠るウシミツ・アワー。制服から普通のビジネススーツに着替えたコクエンは一人キャブチャ・ストリートへ繰り出していた。

ストリートのうすら寂しい交差点に差し掛かった時、コクエンのニンジャ視力は、雑居ビルの猥雑なネオン看板に照らされた奥ゆかしい装飾の看板を捉えた。「あったぜ、ここがパワー・チャンだな。」

「パワー・チャン」「シアツ・マッサージ」「一時間980円」

ビルの4Fまでエレベータで上がり、入口のノレンをくぐると、ハーブや柑橘類の香りが君を出迎えた。見れば、スズメが描かれた美しいビヨンボ(原注:日本の邸宅に見られる蛇腹式の仕切り)の前にアロマデフューザーが置かれている。強めに焚かれた香油がゼンめいて精神をリラックスさせるのだ。

それだけでなく室内は室温や湿度も適度に調整されており、ごく小さな音量でゆったりと流れる音楽も心地よい。重金属酸性雨が降り注ぎ排ガスや腐ったスシの悪臭が立ち込めるビルの外とは文字通り雲泥の差だ。

(良いゼン、だな。リラックスできそうじゃねえかこれは?)

「いらっしゃいませ。今日はどうされましたか」

君の前に現れたのは、施術衣に身を包んだ大柄な男だった。口元は布地……おそらく施術マスクで隠している。間違いなくシアツ・マイスターだろう。彼はメニューを見せた。通常の施術料金は一時間あたり3000円だが、その上に大きく×が書かれ、「980円」のショドーが躍っている!

「へえ、これは安い」
(安かろう悪かろうか?いや、シアツマニアとして社内で有名なブラスダ=サンが言うんだ。腕はいいのだろう)

「現在サービス期間中でございまして。一度体験して頂ければ、その素晴らしさがわかります」

「オネガイシマス」

君はカネを払い、更衣室でロッカーに荷物を預けると浴衣に着替え、施術ベッドにうつ伏せになった。すぐにマイスターがやってきて君にタオルケットをかける。

「スペシャルなシアツ・テックによって、しっかり健康になってくださいね。それでは始めさせていただきます」

マイスターの声が聞こえる。シアツ・マッサージの始まりだ!

◆マッサージ◆

最初にマイスターはコクエンの背中、肩、腕と全体をさするようにマッサージしながら、身体の凝りをレーダー探知機めいて探る。同時に掌の心地よい圧力が筋肉の緊張をほぐし、リラックス効果をもたらすのだ。

「ンン……これだけでも、良い……」マイスターが3周ほど体を摩った頃には、すっかりコクエンの体は脱力しきっていた。さらに巡りが良くなった事で体温が上がり、心地よい眠気が訪れる。

「触ってみた所、お客様は全体的にこう、かなり凝ってますね。さぞお疲れでしょう?」「ですね」コクエンの脳裏に二週間連続激務の日々が過ったが、すぐに眠気が掻き消していった。「背中からマッサージしていきますね。」「オネガイシマス」

「ではほぐしていきます。痛ければすぐに言ってくださいね」マイスターは君の肩甲骨に指を添えた……。

コクエン 背中(ワザマエ判定):3d6>=4=(6,1,6:成功数:2)
精神力0→1
ワザマエ3→4(一時的に)

「フンッ!」「アアーッ!」マイスターの両親指が、君の筋肉を揉みほぐす! 更にその刺激が神経を刺激! ニンジャの肉体が活性化した!

「フンッ……!」「ン、アアーッ!」初めのマッサージで筋肉の緊張がほぐれているためマイスターのシアツが抵抗なく身体に沈んでいき、ツボを奥深くまで徹底刺激!コクエンは背中全体に広がる予想もしない快感に悶える!

「フゥー……」「いかがです?」「これはスゴイ。背中がスッと軽くなった」「それは良かった」コクエンは身体の閉じられた血流の関所が次々と開通していくような爽快感を感じていた。「では次は腕を揉んでいきます」「オネガイシマス」(今日はここに来て正解だったぜ……!)

「ではほぐしていきます。痛ければすぐに言ってくださいね」マイスターは君の前腕に掌を添えた……。

コクエン 腕(カラテ判定):3d6>=4=(5,3,4:成功数:2)
成功
精神力1→2

「フンッ!」「ウッ!」マイスターの両掌が、君の筋膜をもみほぐす! カラテでダメージを受けた筋肉の疲れが取れていく!

「いかがです?」「ンンンー……」マイスターはコクエンの両腕を挟むように掴み、柔らかく加圧していく。最初こそくすぐったく感じたが、マッサージにより腕の凝りが取り除かれ、神経がブレなく鮮明に通っていく。「腕のこわばりがなくなってきました」「それは良かった、では肩と首を揉んでいきますね」「はい」

「ではほぐしていきます。痛ければすぐに言ってくださいね」マイスターは君の肩に親指を添えた……。

コクエン 首・肩(ニューロン判定):4d6>=4=(2,5,2,3:成功数:1)
成功
精神力2→3

「フンッ!」「ンアアーッ……」僧帽筋をマッサージした時の刺激がじんわりとニューロンへ到達し、目の奥に凝り固まった疲れをほぐしていった。徹夜続きでコクエンの頭に張り詰めていた緊張が緩み、リラックスしたニューロンには再び眠気がやってきていた。

首と肩の筋肉のマッサージを終えたマイスターは、君の身体から手を離して言った。「ウーム、お客さん、特に凝っているところはありますか? 少々、強めに揉んでみようと思うのですが……」君は少し考え、答えた。

1.背中を重点【ワザマエ判定】
2.腕を重点【カラテ判定】
3.首・肩を重点【ニューロン判定】

「背中で」「背中ですね、かしこまりました。」マイスターは再びコクエンの背中に両親指を添えた。

背中を重点 (ワザマエ判定):4d6>=5=(3,2,4,1:成功数:0)
失敗!
体力3→2

「フ……ンッ!」「アバーッ!?」「オット、痛かったですか?」ゴギリッ、という音とともに君の筋肉はダメージを受けてしまった!

「フ……ンッ!」「そういえばついでに腰も」「お客様、動かないで!」「アバーッ!?」コクエンが後ろを振り返り体勢がズレた事でマイスターの親指の位置もズレてしまい、本来押すべきではない箇所を強く刺激してしまったのである!ナムサン!

「いってぇ……」ゴキリという音とともにコクエンの筋肉はダメージを受けてしまった。「お客様、ダイジョブですか?」「あ、ああ」「背中は中止して、腰のマッサージに入りますね」「オネガイシマス……」コクエンは大人しく腰のマッサージを受けた。「アー、キク、キク」腰についていた重しが取れるようであった。

◆スペシャル・マッサージ◆

「ンンン、お客さん、実に凝ってますねえ……これは是非ともスペシャル・プログラムを体験していただきたい」ひととおりのマッサージを終えたシアツ・マイスターは、君の全身を観察しながら言った。「もちろん、料金はいただきませんからご安心を……」

「へえ、それはスゴイ」「ええ、お客様は特に腰の凝りが根深いので」

スペシャル・プログラム! それもサービスに含まれている故、実質無料! なんたる優良店か。了解の合図を送る君に、シアツ・マイスターは頷く。そして両手を君の腰へと……

いや待て! 彼の両手が異常に脈動している! ナムサン! うつ伏せ体勢の君には見えぬが、いつの間にか彼の口元を隠すのは施術マスクではない! メンポ(面頬)である! シアツ・マイスターはメンポの下で邪悪な笑みを浮かべた! アブナイ!

【ニューロン:Hard】で判定を行ってください。この判定では『精神力成功』を使用できます(【精神力】を1支払うことで、判定を自動的に成功にできます)

コクエン ニューロン:4d6>=5=(4,3,5,5:成功数:2)

君のニンジャ感覚はマイスターの奇妙なカラテの流れを感じ取る! そう、このマイスターは……ニンジャだ! 彼の名はイビルヒーラー、組織に属さぬニンジャである!

ひとまずは何も起きません。警戒しておいてください。

(なんだこの妙な感覚、まさかこいつニンジャじゃねえだろうな?)コクエンはマイスターの親指から伝わる奇妙なカラテの流れを感じ取っていた。マッサージのリラクゼーション効果は消え失せ、ニューロンに緊張が走る。

イビルヒーラーは押し当てた親指にさらなる力を込めた。その太い腕に血管が浮き上がり、皮膚を透かして、燐光放つ血流が見えた。「フシューッ……」

イビルヒーラーは捕食動物めいた息を吐いた! 太い腕に血管が浮かび上がる! 血流が燐光めいて輝いた! 邪悪なニンジャは両指にジツを注ぎ込む!

【カラテ:Normal】または【ジツ+ニューロン(【ジツ】値が1以上の場合のみ可能。【精神力】消費は無し):Normal】で判定を行ってください。この判定にはどちらでも『精神力成功』が使用できます。ただしイビルヒーラーの正体を看過出来ていない場合は難易度が上がり、難易度がU-Hardであれば『精神力成功』が使えません。

コクエン ニューロン+ジツ:5d6>=4=(3,1,2,1,2:成功数:0)
コクエン 体力2→1

「エッ!?」「動くな! 鮮度が落ちる!」君は異常に気付いたが、もう遅い!「イヤーッ!」「アバッ!?」「イヤーッ!」「アババババーッ!?」君は苦痛に仰け反った。彼自身の生命力が体内を異常循環していた!

「イヤーッ!」「イ、アバッ!?」「イヤーッ!」「アババババーッ!?」
コクエンはジツに対してジツで対抗しようとしたがコンマ1秒出遅れた!コクエンの生命力、すなわちカラテ熱エネルギーがイビルヒーラーのジツにより超高速異常体内循環、体温の急上昇がコクエン自身の体力を削っていく!

「ハアーッ、ハアーッ、何が、スゴイアツイアババババーッ!?」再びイビルヒーラーによる無慈悲なエネルギーの超高速異常体内循環!不浄な緑エネルギーが室内を照らし、ナムサン!親指を通してカラテ熱エネルギーがシアツ・マイスターの体へと流れていく!

「ヌゥ? これは……貴様、さてはニンジャか?」君の生命力を吸い上げるイビルヒーラーは訝しんだ。今だ!

生き残ったら【カラテ】【ワザマエ】【ニューロン】のいずれかで難易度:Normalの判定を行ってください。

コクエン ニューロン:4d6>=4=(6,2,6,6:成功数:3)

「イヤーッ!」ジツを再び発動しようとするイビルヒーラー!「イヤーッ!」だが君は振りほどくことに成功! 敵ニンジャに対し、アイサツを行った。

「イヤーッ!」「イヤーッ!」「ヌウーッ……」イビルヒーラーの力が一瞬緩んだ隙をついてニンジャ筋力で強引に身をよじり、コクエンは致命的なジツ発動前にイビルヒーラーを振りほどいた!施術台を飛び跳ねるように脱出し、イビルヒーラーにアイサツをした。

「ドーモ、コクエンです。このクソ三流シアツ者が……」

「ドーモ、イビルヒーラーです」イビルヒーラーは君にアイサツを返す。君は親指を立ててイビルヒーラーを挑発!「俺が三流シアツ者だと!? おのれサンシタめ! この俺のエナジードレイン・ジツで今度こそ生命力を吸い付くしてやろう!」ニンジャ達はカラテを構えた。イクサの時間だ!

◆VSイビルヒーラー◆

注意事項

今すぐ戦闘開始!といきたいところですが、ここで今の状況を整理します。
まずイビルヒーラーのステータスはこちら。

体力:    6 
精神力:   3 
カラテダイス:4 
回避ダイス: 3 
イニシアチブ:3 
スキル: 『ベア・ハッグ』: 【近接攻撃】命中後、相手を『拘束状態』にする。 
相手を『拘束状態』にしている間、イビルヒーラーは『回避行動』を行えない。 
『エナジードレイン・ジツ』: 自動的に発動する。
『拘束状態』にしている敵へ【体力】ダメージを与えたとき、 
その数値と同じだけ自身の【体力】を回復する。

そして今のコクエンは体力が1、精神力が3。この状態で体力が6もある相手をコクエンはどうやって倒せるのか。このままだとまず勝算はないでしょう。

なのではじめにでも書いたように、コクエンに対して有利になるような補助を付けます。
具体的には、開始2ターンはターンの初めに以下のイベント表を振ります。

1.「グワーッ!アツイ!」
イビルヒーラーの顔が紅潮し、腕も熱湯で茹でられたタコめいて赤くなる!
イビルヒーラーに2ダメージ

2.「丁度いいところにチャがあんじゃねえか!」
ホット・ムギチャ・ポットを発見!
ポットに隣接して攻撃フェイズに飲むことを宣言すれば体力を1回復できるようになる。
ただし2ターン連続の使用不可、合計で3回まで。

その他にも状況を見ていくつかサポートをしています。それをご了承いただいたうえで戦闘開始となります。

戦闘開始

1ターン目

イベント:1d2=(2)
2.「丁度いいところにチャがあんじゃねえか!」
ホット・ムギチャ・ポットを発見!
ポットに隣接して攻撃フェイズに飲むことを宣言すれば体力を1回復できるようになる。
ただし2ターン連続の使用不可、合計で3回まで。
コクエン連続側転:4d6>=4=(1,4,2,4:成功数:2)
ムギチャ回復
コクエン体力1→2
イビルヒーラーカラテ:4d6>=4=(5,2,3,3:成功数:1)
コクエン回避:6d6>=4=(4,3,5,6,4,6:成功数:5)
カウンター!
イビルヒーラー回避:3d6>=4=(1,1,2:成功数:0)
イビルヒーラー体力6→5

コクエンのニンジャ視力はイビルヒーラーの背後にあるムギチャと書かれたポッドを発見。
「丁度いいところにチャがあんじゃねえか、イヤーッ!」コクエンはポッドまで跳躍し、紙コップにホット・ムギチャを注いで飲んだ!

「店の物を勝手に飲むな!イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」見咎めたイビルヒーラーは己の恵まれた体格を頼みに突進するが、コクエンはこれをケリ・キックで迎撃!イビルヒーラーの胴体にケリが刺さった!

2ターン目

イベントの残り発生
1.「グワーッ!アツイ!」
イビルヒーラーの顔が紅潮し、腕も熱湯で茹でられたタコめいて赤くなる!
イビルヒーラーに2ダメージ
イビルヒーラー体力5→3
コクエン側転:4d6>=4=(6,3,3,5:成功数:2)
カラテ:3d6>=5=(2,1,6:成功数:1)
イビルヒーラー回避:2d6>=4=(6,6:成功数:2)
カウンター!
コクエン回避:2d6>=4=(6,4:成功数:2)
イビルヒーラーカラテ:4d6>=4=(4,5,3,2:成功数:2)
コクエン回避:4d6>=4=(3,6,3,1:成功数:1)

「グワーッ!アツイ!」 ケリを受けたイビルヒーラーの顔が紅潮し、腕も熱湯で茹でられたタコめいて赤くなる!イビルヒーラーの体温が急上昇、その温度は60℃を越えようとしている!「これがお前のジツか……!」「へへへっ、ザマミロ!」コクエンはキツネサインをイビルヒーラーに掲げた!

コクエンは憑依ソウルの影響で血中のカラテエネルギーが高温の熱を帯びるようになった。それが異常循環すれば憑依者のコクエン本人もダメージを受けるのは読者の皆様も先ほどご覧になったことだろう。

熱にある程度の耐性ができる憑依者ですらこうなのだ。ましてや憑依者ではない、それもエナジードレイン・ジツで膨大なカラテ熱エネルギーを体の中に取り込んだイビルヒーラーが無事で済むだろうか、否。より激しい体温上昇を招き、エネルギーを得るどころか逆に消耗する結果となってしまった!

「おのれコシャクな!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」イビルヒーラーは高熱によるふらつきをものともせず、コクエンの蹴り上げをガードしてその足に掴みかかる!コクエンは強引に足を引いて反撃を防いだ!

ダイジェストな

3ターン目
コクエン側転:4d6>=4=(1,6,5,5:成功数:3)
カトン:5d6>=5=(6,3,3,4,5:成功数:2)
コクエン精神力3→2
イビルヒーラー回避:2d6>=4=(5,4:成功数:2)
カラテ:4d6>=4=(5,2,3,3:成功数:1)
コクエン回避:6d6>=4=(4,2,4,5,4,1:成功数:4)
カウンター!
イビルヒーラー回避:1d6>=4=(6:成功数:1)

4ターン目アトモスフィア上昇
コクエン側転:4d6>=4=(5,6,1,4:成功数:3)
カラテ:3d6>=5=(5,1,4:成功数:1)
イビルヒーラー回避:3d6>=5=(4,4,6:成功数:1)
イビルヒーラーカラテ:4d6>=4=(5,5,2,3:成功数:2)
コクエン回避:6d6>=5=(3,5,5,1,3,4:成功数:2)

5ターン目
コクエン側転:4d6>=4=(1,3,2,2:成功数:0)
カラテ:3d6>=5=(3,4,4:成功数:0)
イビルヒーラーカラテ:4d6>=3=(4,4,1,4:成功数:3)
コクエン回避 緊急回避ダイス1個使用:5d6>=5=(5,4,2,6,1:成功数:2)

6ターン目
コクエン側転:4d6>=4=(5,5,2,3:成功数:2)
ムギチャを飲む
コクエン体力2→3残り1回
イビルヒーラーカラテ:4d6>=4=(4,5,1,4:成功数:3)
コクエン回避:6d6>=5=(2,4,1,4,4,3:成功数:0)
コクエン体力3→2

7ターン目
アトモスフィアUH
コクエン拘束解除即応ダイス4個使用:7d6>=5=(2,6,6,3,6,6,2:成功数:4)
カラテ:3d6>=5=(4,1,5:成功数:1)
イビルヒーラー回避:3d6=6=(3,4,6:成功数:1)
カラテ:4d6>=4=(6,4,2,2:成功数:2)
コクエン回避 アドレナリンブースト+緊急回避ダイス1個使用:
5d6>=5=(5,4,1,5,2:成功数:2)
コクエン精神力2→1

「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」
ニンジャ二人の間で壮絶なカラテの応酬が繰り広げられる!「イヤーッ!」「グワーッ!」これを制したのはイビルヒーラーであった!

タックルでコクエンを弾き飛ばすと、すぐさまその体を拾って締め上げる!屈強な体格による危険なベア・ハッグだ!「この熱エネルギーも慣れれば無問題、エネルギーを吸収せしめ殺す点には変わりない!」

不浄の緑がイビルヒーラーの両腕を透かした!ナムサン、またしてもエナジードレイン・ジツの餌食となってしまうのか!?「イヤーッ!」「グワーッ!」コクエンはイビルヒーラーの脛を強く蹴り、ひるんだうちに拘束から脱出した!

8ターン目
コクエン側転:4d6>=4=(4,1,4,5:成功数:3)
ムギチャ回復
コクエン体力2→3もう無い!
イビルヒーラーカラテ:4d6>=4=(2,1,2,1:成功数:0)
9ターン目
コクエン側転:4d6>=4=(1,6,1,2:成功数:1)
カラテ:3d6>=5=(2,2,4:成功数:0)
イビルヒーラーカラテ:4d6>=4=(5,4,6,4:成功数:4)
コクエン回避:6d6=6=(2,3,3,4,6,6:成功数:2)

コクエンはイビルヒーラーから素早く距離を取りながらムギチャを飲む!「ああ?もう空かチクショ!」「貴様、図々しいにもほどがあるわ!」「うるせぇ!」コクエンは紙コップを投げ捨てイビルヒーラーにカラテ!「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」再びカラテの応酬が始まった!

10ターン目!

極限のアトモスフィアに晒されたことでソウルからカラテが溢れ出、コクエンの体内を高速循環する……!

コクエンのカトン・ジツレベル上昇:1d2=(1)=1
カトンが戦闘終了までLV.2に
コクエン側転:4d6>=4=(6,5,3,3:成功数:2)
カトン・ジツ:5d6>=5=(1,1,3,2,5:成功数:1)
コクエン精神力1→0
イビルヒーラー回避:3d6>=5=(1,6,1:成功数:1)
カラテ:4d6>=4=(2,1,1,3:成功数:0)

「ハアーッ、ハアーッ、ちょっと遅いが調子が出てきたぜ!イヤーッ!」コクエンの瞳が橙色に燃える!イビルヒーラーに掴みかかり、超高温の熱エネルギーを注がんとする!「これはまずい、イヤーッ!」しかし体格の差は大きく、注ぎ込む前に振りほどかれる!「クソ……!」

11ターン目!
コクエン側転:4d6>=4=(2,2,5,3:成功数:1)
カラテ:3d6>=5=(4,4,1:成功数:0)
イビルヒーラーカラテ:4d6>=4=(2,4,4,6:成功数:3)
コクエン回避:6d6=6=(2,1,5,5,2,1:成功数:0)
コクエン体力3→2

12ターン目
コクエン脱出判定:3d6>=5=(6,5,3:成功数:2)
カラテ:3d6>=4=(1,5,1:成功数:1)
イビルヒーラー回避:3d6=6=(2,2,4:成功数:0)
イビルヒーラー体力3→2
イビルヒーラーカラテ:4d6>=4=(1,4,6,4:成功数:3)
コクエン回避:4d6=6=(3,1,5,5:成功数:0)
コクエン体力2→1

「イヤーッ!」連続側転からケリ・キックを繰り出すコクエン!「グワーッ!」しかし狙いは外れて施術台に突っ込み、うつ伏せに倒れ伏した!

「自ら寝てくれるとはいい客だな、イヤーッ!」「グワーッ!」イビルヒーラーは腕を振り下ろし、コクエンの背中を殴打!そして掴みかかった!「イヤーッ!」「グワーッ!」コクエンは寝返りの反動でイビルヒーラーの側頭部に蹴りを食らわせた!だがイビルヒーラーはひるまず、コクエンを施術台から持ち上げ、締め上げた!

「ちょこまかと動き回りおって!俺のエナジードレイン・ジツで貴様の生命力を吸いつくしてくれるわ!」イビルヒーラーの両腕が不浄の緑に輝く!「クソ……」ベア・ハッグの力は今までよりもずっと強く、コクエンに抵抗する余裕はない!絶体絶命か!?

13ターン目

コクエン ニューロン判定:4d6=6=(6,1,4,4:成功数:1)
成功
今ここでカトン・ジツを使えばイビルヒーラーは避けられないのでは?
精神力1回復
コクエンカトン・ジツ:5d6=6=(2,4,1,6,2:成功数:1)
ダメージは固定値の2ダメージを適用
イビルヒーラー体力2→0

「これで貴様も終わりよォーーッ!」イビルヒーラーの両腕の輝きが最高潮に達した、その時!「なら存分に吸い取りやがれ」コクエンの双眸が再び燃えるような光を宿した!「出来るもんならなァーーッ!」「何、アババババババーッ!」イビルヒーラーの両腕が橙色に染まり、炎があがる!カラテ熱エネルギー注ぎ込みに今度こそ成功したのだ!

「アバ、アババババババーーーッ!?」イビルヒーラーはたまらず締め付けを解除し、床に膝をつく!イビルヒーラーの眼窩や耳、メンポの隙間から橙色の炎が噴きあがる!

「そのままジゴクに落ちちまえ、クソッタレ!」コクエンは施術台に仁王立ちし、イビルヒーラーに向かって親指を立てて、下げた。同時に炎が巨大化し、イビルヒーラーの全身を包み込んで燃える!

「アバヨ!」「アババ、ババ、ババババババーーーッ!?」炎は天井を焦すほど燃え盛り、直後、ゴウッ!と凄まじい熱風が吹き、周囲のビヨンボやアロマディフューザーをなぎ倒していった!

……風が止むと同時に、イビルヒーラーを覆っていた炎は消えた。イビルヒーラーがいた場所には、燃え滓と思われる黒い灰が散らばっていた。

◆戦闘終了◆

◆エンディング◆

「へっ、とんでもねえ店だったぜ。」コクエンは施術台を降り、更衣室でビジネススーツに着替えた。

ふと見ると、イクサで倒れたビヨンボの裏に複数の死体が転がされている。うちの1人はシアツ施術衣を着ている。恐らくはこのパワー・チャン本来の経営者であろう……。

コクエンは死体を見て事の顛末を察し、気不味そうに咳払いをした。そして経営者らしき死体の側にしゃがみ、話しかける。「……殺されて店ごと乗っ取られちまったって訳か。アンタのシアツ、ウチの社員が良いって褒めてたぜ。慰めになるかは知らねえがな。」コクエンは財布から3000円分の現金を取り出してレジのトレイに置き、パワー・チャンを後にした。


今回の報酬

万札3+6=9、名声+1、余暇2日、伝統的ニンジャ装束

今回はかなりギリギリなイクサとなりました。様々な補助を設けましたが、ここで報酬を渋ると成長が遅くなってしまうので報酬は通常通り獲得させていただきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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