マガジンのカバー画像

【試し読み】1日3時間だけ働いておだやかに暮らす

16
大反響記念!書籍全文を公開しています! -- 考えることこそ最強のスキルである 令和時代の生き方・働き方をぎゅっと凝縮した一冊です。
運営しているクリエイター

2019年5月の記事一覧

はじめに|考えることこそ最強のスキルである【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

たくさんの方に手に取っていただいた『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』(プレジデント社)。大反響を記念して、コロナウィルス時期の自粛期間に限定して公開します。引き続き「はじめに」と「おわりに」のみ公開します。令和時代の生き方・働き方をぎゅっと凝縮した一冊です。 <以下、冒頭部分>-- はじめに 本を読まなくなって久しい。  ウェブで細切れの情報が氾濫し、仕事や家庭に追われて本を読む時間が取れなくなっている。本をじっくり読むための集中力もじわじわと失われて

1-1|思考は情報に勝る【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

「なぜ、大半の高層ビルはガラス張りなのか?」  素朴な疑問だが、その答えを知っている人は少ない。ガラス張りはデザイン的に良いからなのか、いつでも取り替えられるからなのか。いずれも間違いではないが、本当の理由はもっと単純で、ビル全体を軽量化できコストを下げられるからだ。 … ✁ ----- たくさんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。コロナウィルスの影響で活動が制限される期間に限定して全文公開しています。令和時

1-2|考えるとは何か?【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

 AIやロボットの台頭によって、我々人間は何をすれば良いのか、人間の本源的な価値はどこにあるのか、改めて問われる時代がきている。  ある人は原始的生活に憧れ、ある人はシステムやテクノロジーに便乗する、そしてある人は悟りや宗教に道を見出すかもしれない。  そんな中、私は考えること〝のみ〟を職業の中心に据えている人を「ブレイン・アスリート」と呼んでいる。  糖質制限ダイエットや筋トレブームの昨今、「考える力」を鍛える人が増えている。早朝ヨガやランニングなどを通して身体を鍛える3

1-3| なぜ考えるのか?【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

考えるという作業は、情報の波に逆らう行為である。  一見苦しく見えるのになぜそうまでしてするのかと言えば、考えることは、最も効果的な行為だからだ。あらゆる物事に対して使える最強のスキルとも言える。 … ✁ ----- たくさんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。コロナウィルスの影響で活動が制限される期間に限定して全文公開しています。令和時代の生き方・働き方をぎゅっと凝縮した一冊です。 圧倒的に稼ぐ人が実

1-4| 考える真の目的とは何か?【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

 ここまで書いたように、考えるメリットは無数にある。  では一体、何を考え出せば「本当に考えた」と言えるのだろうか。  考える目的を端的に言えば、「代替案を出すこと」「具体案を出すこと」「全体像を明らかにすること」「本質を見抜くこと」の4つである。 ✁ ----- たくたんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。コロナウィルスの影響で活動が制限される期間に限定して全文公開しています。令和時代の生き方・働き方をぎゅっ

2-1|日々、どのように考えれば良いのか?【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

 では、思考力を鍛えるためには何が必要かと言うと、「考える」「書く」「話す」の3つのサイクルの確立である(図14)。 … ✁ ----- たくさんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。大反響を記念して、8/14限定で全文を公開します! 令和時代の生き方・働き方をぎゅっと凝縮した一冊です。 思考力を鍛える「3つのサイクル」 まず思考力を鍛えるうえで意識したい習慣は、「考えることにコミットすること」だ。物事には常

2-2|物事を考えるのに役立つ4つのツール【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

 単に意識をコントロールして縦横無尽に動かし、俯瞰・抽象化せよ、と言ってもメタな視点を持っていなければ仕方がない。そこで出てくるのが物事を考えるための補助線となるツールである。具体的に言うと、物事を分解するためのツールと、物事の関係を考えるためのツールである。 … ✁ ----- たくさんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。大反響を記念して、8/14限定で全文を公開します! 令和時代の生き方・働き方をぎゅっと

2-3| 未来をも見通す思考の哲学【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

 先ほど、物事は有機的につながっていると伝えたが、私の考え方の根本にあるコンセプトは、「すべては分かれているように見えて、有機的なつながりを持っている」ということ。  ワンネス(全一性)の証明がライフワークだと思っている。 … ✁ ----- たくさんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。大反響を記念して、8/14限定で全文を公開します! 令和時代の生き方・働き方をぎゅっと凝縮した一冊です。 すべては分かれ

3-1|アフターオリンピックの世界【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

ここまで、「考える」ということについて論じてきた。  本章では具体的なテーマに焦点を当てて、その変化の本質を考えてみたい。テーマとするのは、読者の生活やキャリアに直接関わる2020年以降の社会・お金・仕事・個人の意識変化の本質である。 … ✁ ----- たくさんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。大反響を記念して、8/14限定で全文を公開します! 令和時代の生き方・働き方をぎゅっと凝縮した一冊です。 20

3-2| お金はこの先どう変化するか?【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

 ここからは具体的にお金・社会・仕事・個人の変化について述べていこう。  まず、お金が今後どのように変わっていくのかを考えていきたい。  2018年は仮想通貨が大きな盛り上がりを見せた。それによって損した人も得した人もいるだろう。だがそんなことは大した問題ではない。ことの本質は、お金のそもそもの定義が問い直されたことである。 … ✁ ----- たくさんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。大反響を記念して、8

3-3|経済にお金は必要か?【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

 時間がお金になると聞いてもピンとこない人も多いだろうが、実は個人の時間は、本質的に通貨として適している。 … ✁ ----- たくさんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。大反響を記念して、8/14限定で全文を公開します! 令和時代の生き方・働き方をぎゅっと凝縮した一冊です。 お金で買えないもの・作れないものを時間がカバーする お金は水などの日用品を手に入れるには便利だが、一定のモノやサービスにしか使え

3-4|社会は溶け去り、マルチコミュニティの時代へ【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

お金が信用という本質に回帰するように、社会もまたその姿を変えつつある。それは社会の最小単位である小さなコミュニティ(共同体)への回帰である。「ソサエティからコミュニティへ」。それが一つの標語となる(図31)。 … ✁ ----- たくさんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。大反響を記念して、8/14限定で全文を公開します! 令和時代の生き方・働き方をぎゅっと凝縮した一冊です。 マイノリティこそ活躍できるよう

3-5|2020年以降、「仕事」はこう変わる【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

ソサエティ(社会)からコミュニティ(共同体)へシフトする中で、私たちの働き方や仕事はどのように変化するのだろうか。  仕事の変化を一言で言えば、それは労働から貢献へのシフトということになろう。 … ✁ ----- たくさんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。大反響を記念して、8/14限定で全文を公開します! 令和時代の生き方・働き方をぎゅっと凝縮した一冊です。 仕事は労働から「貢献」へ  それは何か時間を使

3-6|日本の産業はロボティクスに注力せよ【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

日本のモノづくりについては、モノづくりの礎が「禅」と「アニミズム」にあることを再確認しよう。 … ✁ ----- たくさんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。大反響を記念して、5/5限定で全文を公開します! 令和時代の生き方・働き方をぎゅっと凝縮した一冊です。 禅とアニミズムという原点に戻るシンプルを基本とした無印良品やiPhoneはもともと禅の精神からきている。一方、パナソニックの「Let's Not