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HYKEのトレンチコートが最高な話

今年の頭に、HYKEのトレンチコートを買いました。

実際に着てみると、あまりにいろいろと最高すぎて(語彙)、もう、とにかく最高なんだよ!!という熱い想いを、初noteにしたためてみたくなりました。

異論もあろうかと思いますが、完全に個人の嗜好とご了承ください。そして、連日35度のクソ猛暑の中、突然コートの話題とか気が触れているとしか思えませんが、まあ、そういうことです。

HYKEのトレンチコート、ここが最高!10選

1. 色がいい!

トレンチコートといえば、ベージュ。でもベージュってすごく難しい。

例えば、バーバリー。ド定番の型「ケンジントン」で採用されているのはかなり黄色の強いハニーベージュです。

白人アングロサクソン向けだからしゃーないのですが、生粋のモンゴロイド、かつ黒光りした不動産屋のわたしが着ると、なぜか肝臓の悪い人っぽく見える不思議(実際悪いのかも)。
 
HYKEのベージュと茶色の中間ぐらいのキャメルっぽい濃い目の色合いは、着てみるとあら不思議。顔をくすませる蛍光灯の下でも、お肌の色をワントーン、パッと明るく見せてくれます。水牛の角から作った黒ボタンと、脱いだ時に見える裏地の黒が映えるのも素敵。

とにかく着てみてほしい。

2. 肩がカッコいい!

トレンチコートは、下にジャケットを着ることを想定して、肩・脇まわりにゆとりがあって腕を動かしやすいラグランスリーブのものが主流です。肩から袖が一体になっているこの形。(首から脇にかけて縫い目があるのわかるかな?)

しかし。

わたしのようななで肩がラグランを着ると、肩が丸まって上半身がダラ~とシマリのない印象になるのが難点。

その点、HYKEの肩の位置がきちんと定まっているセットインタイプ。それだけで肩がカッコ良く姿勢もよく見えるし、肩の位置が脇より内側でコンパクトなので、いかり肩の人でもスッキリ着られます。

ジャケットの上に着用したい人のためにサイズも3種類で展開。

とにかく着てみてほしい。

3. 素材がいい!

少し固めでピンとハリがあるけれども、マットで上品なツヤ感があるというこだわりを感じる布地。しかもポリエステル混なので、座った時あとにおしりがシワになりにくく、しかも暖かい。ライナーついてなくても暖かいし、ファスナーで脱着のしやすいウールのライナーをつけるともっと暖かい。

とにかく着てみてほしい。

4. ベルトがなくならない!

ベルトつきのコートを着ると、結ばないで両端を両方のポケットに突っ込むクセがあるわたし。

おかげでいつの間にかベルトがスルスル落ちて、なくなっていたこと数知れず(学習効果なし)。

HYKEのは背中に取り外しの出来るベルト止めがついているので、ベルトを多少雑に扱っても、落とす心配はありません。

安心して着てみてほしい。

5. 細身でカッコいい!

HYKEのトレンチコートを称して、よく「スッキリとしたシルエット」と表現されますが、中肉中背のわたしでも、何故か着痩せして見えます(当社比)。

どうしてなのかはわかりませんが、きっと元のパターンとカッティングの腕がいいからなのでしょう。

とにかく着てみてほしい。

6. 着丈が絶妙!

パンツに着る時には少し足首を見せるとバランスがよく、ヒザ丈のスカートだとちょうどスカートが隠れるくらいの(コートからスカートが見えるのはカッコ悪い派)、長すぎない、かつ短すぎない絶妙な丈です。

160cmのわたしにサイズ2の着丈98.5mm(ミリ単位!!)がちょうどよかったので、身長が低めの方は、お直しで少し丈詰めをしてもいいかも。

とにかく着てみてほしい。

7. 襟が立つ!

トレンチコートの襟を立てて羽織ると、首まわりがスッキリして、小顔効果があると言われてます(ほんとかどーかはさておき)。

HYKEのは襟の後ろにスロートラッチという、襟元を上からカバーするための雨風避けがついています。

本来の使い方ではないけど、これが後ろについてるおかげで、襟を立ててもペタンと落ちることがなく、立てたままをずっとキープできる!

とにかく着てみてほしい。

8. 言うほど高くない!

81,000円という価格をどう捉えるかですが、トレンチの名作と言われ、飽きのこないデザインを春秋冬のスリーシーズン、何年も着ること、思うと十分に償却の出来る金額では?

しかも、メルカリでそれこそ山のように取引されているので、裏を返せば流動性のあるコートとも言えます。

余談ですが、HYKEの取扱いのないエリアに住んでて、すぐに試着に行けないからと、サイズ確認のためにメルカリでサイズ1,2をそれぞれ値引き交渉の上安くゲット→サイズを決めてから→両方共買った価格よりも高く売り抜け→新品をユナイテッドアローズの通販で買ったという猛者を知っています。

どんな手段を使っても、とにかく着てみてほしい。

9. オシャレな人が着ている!

スタイリストのコーディネート本が大好きです。中でも気に入っているのが菊池京子さん、三尋木奈保さん、村山佳世子さんの著作。

菊池京子「K.K closet 10.01〜」

※「K.K closet 04.01〜」の春夏バージョンにも、HYKEたくさん掲載されてる!

三尋木奈保「マイ ベーシック ノート 2」

村山佳世子「一生もののおしゃれが身につく10のルール 100のコーディネート」

オシャレ番長のお三方、全員もれなくHYKE(もしくはHYKEの前身greenの)のトレンチコートをお召しになっています。

オシャレな人が着るトレンチコート、それだけでもう理由はいりません。

とにかく着てみてほしい。

10. デザイナーがカッコいい!

HYKEは吉原秀明さんと大出由紀子さんというご夫婦が2013年にスタートした比較的新しいブランドです。

1998年からgreenというブランドを代官山で展開されていましたが、2009年に突然活動を休止、お店も閉めてしまいます。理由は、育児に専念するため。その時、すでにトレンチコートの人気ブランドだったgreenを、潔くスパッと辞めちゃうという肚のすわった思い切りがカッコよくて素敵。

復活したHYKEは従業員のワークライフバランスを保つため、商品数も絞って卸しのみ。直営店はなし。そしてブランド名は家族の名前の頭文字を取ったもの。このエピソードだけでも、ワーママとしてめっちゃ応援したいわ。

残念ながらトレンチコートは女性用だけなのですが、デザイナーの様々な思いやこだわりや愛が詰まった逸品。

とにかく着てみてほしい。

そして、秋になってここぞとばかりにこのトレンチコートを着ているわたしを発見した後輩たちよ。

「ひょっとして・・・デベ夫人って?」

などと絶対にヤボなことを聞いたり、声をかけたりせず、生暖かく見守っていただければ幸いです。