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千本桜

娘とドライブをしていると、まずはテーマを決めてstand.fmのラジオ配信の収録になることが多い。

なぜか高確率で「星クイズ」になる。娘は、プラネタリウムによく連れていくが、普段は星の話をダディーとすることはない。おしりたんていとか、最近お気に入りのちびまるこちゃんのマンガの話をしても良さそうなものだが、その手のテーマを振っても断られ、星のクイズになるのである。

おかげで「ブラックホール」だの「宇宙背景放射」だのといった単語が車内で飛び交うのである。父としては至福のひとときである。



車内で娘とのドライブ。次は、ダディーが落語を演じさせられることもよくある。ダディーが家で落語の稽古をするものだから、「与太郎やって」「八っつぁんやって」と、咄を娘が求めるようになってしまったのである。

落語の英才教育をしていると言えるかもしれないが、それならちゃんとした名人の落語を聴かせたほうがよい。ということでいろいろ聴かせてみたが、だれでもウケるというわけではない。今のところ、先代の春風亭柳好師匠がヒットしている。ダディーと好みが合う。

さて、ダディーは与太郎のネタはそんなにいくつも持っていない。同じのを演るうちに、娘のほうがネタを覚える。「寿限無寿限無…」と言える子なら、Eテレやももクロちゃんのおかげでいるだろう。うちの娘は「天井は薩摩のうずらもくでございます」「畳は備後の五分べりです」などと言っておる。父としては誇らしく、至福のひとときである。


ということで、ツーリングやドライブで聴きたい音楽に柳好師匠の『牛褒め』を挙げる・・・というのはいくらなんでもナシであろう。

ということで真打をあげる。



娘とダディーがともに聴いて盛り上がるのは、『千本桜』である。


「三千世界」「断頭台」「花魁道中」といった中二ワードを4歳児がポンポンとテンポよく言うのを聴いているのは、父親としては至福のひとときである。



ドライブをしてつくづく思う。


「こんな娘が欲しいな、と思った通りの娘に育っている〜」


と。


(妻が「通報します」と言っている・・)





こちらの企画に参加しています。

#ツーリングやドライブで聴きたい音楽


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