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たまらなく愛おしい瞬間

好きなモノや人の見方について、斜め45度からがいちばんよく見えるとか、色んな切り取り方があると思うが、僕はこと人において、最も自分の好きな瞬間を発見した。これまでにこの瞬間に遭遇したことは2回しか思い当たらない。それには無意識状態からあるルートをたどる事でしか遭遇出来ないと現時点では考えている。何故ならば、意識的にやってしまうと相手に意図が伝わってしまうだろうし、何よりそれに出会った時の喜びは半減してしまうだろう。そして何より無意識→意識のタイミングを一致させる必要がある。それほどまでに繊細な過程をくぐり抜けると自分と相手にしか見えない緊張感がうまれる。以前ノートに書き記した時は時系列でしか説明出来なかったこの状況だが、いつかカメラの画角を駆使してこの愛おしい瞬間を表現出来たらと思う。


ちなみに、今この瞬間をカメラに収めるとしたら立ち去る被写体の背中を切り取るだろう。髪の毛の先まで行き届いたその神経はきっとレンズの奥まで届き得るに違いない。

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