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リソ刷り会でリソグラフの魅力に触れた話

こんにちは。週末に紙小物のデザインを楽しんでいるAgatheです。

リソグラフのデザインと印刷に初挑戦したので、制作過程をまとめました。これからリソグラフで印刷してみたい方に読んで頂けると嬉しいです。

リソグラフ体験会

吉祥寺のBOOK CLUTURE CLUBさん主催ののリソ刷り会に参加させて頂きました。リソグラフの印刷機の使い方を学べる会で、1人1回まで参加できる企画です。その後は会員になると、セルフサービスでリソグラフを刷れます。

リソグラフってなあに?

小学校や中学校にある印刷機です。アート向けにリソグラフを導入したスタジオでは、インクの色が黒以外にも複数用意されていることが特徴です。

リソグラフの魅力

リソグラフに興味を持った理由は、ゴールド蛍光色なども、その色のインクで印刷できるためです。スタンプや版画のように、インクの色をそのまま紙面で味わえるのに、高速印刷できるのです(例:1分あたり190枚)。

リソグラフの注意点

一方、多色刷りの時には多少ずれます。そのため、ずれてもかわいいデザインにしたり、ずれに強いデザインにするのも一案です。

印刷してみた!

左にはゴールド、右には蛍光オレンジを使用しています。画像だとこの2色は分かりにくいのですが、現物を見ると、紙の印刷物ならではの強みと魅力を感じました。

左:バーガンディー&ゴールド
右:ブラウン&蛍光オレンジ

以下は、版ずれに対応しやすいイラストと、版ずれに対応しづらいイラストの例です。

バイオリンの弦をゴールドで、暗い背景色の上に印刷したかったのですが、左右のイラストで版ずれの影響が異なります。

以下は2つとも、バーガンディーに重ねたゴールドの印刷位置が横方向に同じだけずれて印刷されています。左のイラストでは、ゴールドがバーガンディーから外れた一方、右のイラストでは、印刷がずれてもなおゴールドがブラウンの上にとどまっています。

左:横方向の版ずれに弱いイラストの例
右:横方向の版ずれに強いイラストの例

(余談ですが、イベント直前にペンタブを買って一晩で描いたため、手が慣れず線が震えています。右は届いた当日の夜、左は翌朝に描きました。)

分版を考えるのが楽しい

絵を2色に分解する過程が楽しかったです。分版のコツが、レトロ印刷さんの入稿データの作り方というページに紹介されています。
井上のきあさんの「入稿データのつくり方」の書籍版も参考にしました。

紙を選ぶのが楽しい

今回試した3種類のOA用和紙の中では、画仙紙がインクの吸収もよく、ゴールドもしっかり色が紙に乗ったように個人的には思います。

配色を考えるのが楽しい

日頃フルカラーの印刷物に慣れている中、あえて2色で印刷することが新鮮でした。リソグラフのインクの色味が想像できなかったので、あらかじめレトロ印刷さんで単色の色見本を購入し、考えることにしました。

どの2色を選ぶか絞り込む過程では、60色のクーピーが、蛍光色も金銀も、バーガンディーやティールグリーンのような中間色も入っていて、イラストを描きながら色の雰囲気を考える際に役立ちました。

リソグラフを印刷できる場所

リソグラフを印刷できるお店(スタジオ)にはいくつかタイプがあります。

  • 今回のように会員制のセルフサービスのお店

  • 対面でスタッフさんと打ち合わせしながら印刷してもらえるお店

  • オンラインか郵送でデータを入稿して印刷物を送付してもらえる通販型のお店

リソ刷り会では、現地への往復を無理しないで、楽に印刷できる方法を探すことも、長く楽しむコツだと教えて頂きました。

利用者目線で教えてくださって、ありがたかったです。頂いたアドバイスを踏まえると、私は2番目3番目のタイプのスタジオに依頼すると無理なく楽しめそうと思いましたが、ぜひまたBOOK CULTURE CLUBさんの日記やZINEイベントに参加させて頂きたいと思う1日でした。

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