FF14黄金のレガシー、クリア後感想(ネタバレあり)

書いた人

新生からの老ヒカセン。
オフゲーもソシャゲも、アクションもストラテジーも何でもやる。

総評

80点くらい。正直あまり期待してなかったので期待以上ではあった。

良かった点
・物語のプロット
・FF14のゲームシステムと体験の連動性
・新エリアにおいてのビジュアルなど含むユーザー体験

いまいちな点
・一部キャラクターの設定や表現

ストーリーを順に追いながらの感想

はじめる前

暁月は後半ずっと泣きながらプレイしたけど一旦ストーリーとしては完結したので、今回は独立した物語だろうしそこまで期待せずに気楽に遊んだ。

継承の儀編

トラル大陸に渡るやいなや、兄弟同士による王位継承戦!というなんともありきたりでつまらなそうな話が始まってしまう。
だがウクラマトと一緒にトラル大陸に生きる人々の文化や歴史を知る、というプロセスがプレイヤー側の冒険の体験と上手く重なって、良い意味で予想を裏切られた。

このプロセスは新生を始めた時の体験に近く、ここ最近のパッチでは意義が薄くなっていた体験でもあり、満足度としては非常に高かった。
「衝撃のストーリー展開」のようなものを期待する人には退屈なパートだったかも知れないが、本来こうした体験こそがFF14だったな、と思い出したパートでもあった。

あとウクラマトは6.5時点での印象がかなり悪かった(大部分はリセのせい)が、14に出てくる多くの女性キャラとは違い行動原理が整理されていて、成長していく様を気持ちよく見ていられた。

アレキサンドリア編

この辺りからのストーリー展開は面白かった。
ここはおそらく万人が評価する点だと思う。
今回は単発の物語なので、新たな登場人物と舞台の説明から、伏線を張って回収までを全てやる必要があったが、なかなか見ないくらい綺麗に作られていた。

ビジュアル的にもトラル大陸のファンタジー的世界と、アラグ以上の近未来的な技術が融合する光景は中二心がめちゃくちゃくすぐられた。
こうした世界を表現し、その中を冒険する体験ができるのはやはりゲームならでは。

残念だったのはスフェーンで、抑揚のある「アニメ的な演技」をしすぎているのがかなりノイズで、没入感を大きく損う要素になっていた。
(声優さんのせいではなくキャラ設定やディレクションの問題)

例えばニッダーナは「見た目が象なのに声がめちゃくちゃ可愛い」という面白枠だったが、今回はゾラージャとスフェーンという物語進行上の中心キャラであれに近いことをやられてしまった感が強い。

一方、ウクラマトの演技は各シーンに程よくマッチしていた。
ウクラマトのCV担当は映画の吹き替え中心に仕事されている声優さんで、リアリティを求められる作品では物語上の重要キャラに「アニメ的な演技」をさせるべきではないなと強く感じた。
これは宮崎駿監督が声優を使わない理由に近いと思う。

黄金郷編

最後にここでクルルや出会った人たちの伏線が回収され、プレイヤーのカタルシスも頂点に達するという、プロットとしては完璧と言っていい流れ。

カフキワはじめ永久人たちは一般的な死よりもずっと幸福な最期を迎えたと私は感じたので、喪失感はほとんどなく心地良いシーンだった。

スフェーンはちょっと行動原理が怪しくて最後まで感情移入できなかった。
例えば守ろうとする対象が恋人や自分の子供だったら全然理解できるしもっと感情を揺さぶられる話になったと思うけど、対象が何百年分の多数の国民ではそうはならんやろと。
なのでどちらかというと「悪を倒した」みたいな感覚で終わった

クリアまでの総括

ゲーム体験としては過去パッチと比べても一番と言っていいくらい面白かったし、ストーリーも展開そのものは面白かった。
SF好きなので、特にアレキサンドリア以降の世界のビジュアルもめちゃくちゃ良かった。

やっぱり毎回問題になっちゃうけど、キャラクター周りがね…
この点に関してはこれまでも14は評価を落としがちな部分なので、もう少し最近のコンテンツにおけるキャラクターの作り方を参考にしても良いんじゃないかと思った。

他、気になった点

アルフィノにどこか途中で話しかけると「エメトセルクはこれを認識して見ておけと言ったのか…?」みたいなセリフ言うけど、これ私も気になってる。
あのレベルの「世界を繋ぐ力」はアシエンとしても見過ごせないはずで。








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