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老猫介護の日々 ~ 感謝と愛情 ~

今日はわが家の初老猫、還暦みるひ君をご紹介します。

去年11月初旬ころ、急に食欲が増し出し、夜中に何度も何度も餌をせがまれたかと思えば、次の週には、逆に食欲が落ちるなど、その行動に異常が見られるようになりました。

ちなみに、わが家に来る猫はみんな保護猫ばかりです。いわゆる、動物愛護センター(保健所)で「殺処分」寸前の猫たちを、ボランティアの保護主さんたちから、里子に迎えた子たちです。そして幸運にも、みんな医者いらずで元気に育ってくれていたのです。ところが、そのうちの1匹が急に体調を崩し、2、3日のうちに瀕死の重体にまで陥りました。

 目立った症状としては、重度の糖尿と癲癇(てんかん)発作があります。毎日2回決まった時間にインスリン注射と癲癇発作の錠剤を投与します。インスリンも種類があり、その効果も個体差があります。また投与する量も一定せず、多すぎると低血糖で死に直結する状態になったり、少なすぎると血糖値が上がるので、そのインスリンの種類と投与する量を決定するにも数日を要しました。そして決定された後も、その管理が本当に大変でした。なにせ、0.1ミリ単位で日々症状が左右されるのですから。 

インスリン

正直、私にとっては困惑の日々でした。

夜中も1~2時間おきに起きて血糖値を測り、朝は職場に出勤する前に動物病院に猫を預け、昼にも帰宅して様子を見て、更に会社が終わって動物病院にまた直行する毎日。
 
ただ唯一の救いが、こちらの動物病院の先生方やスタッフのみなさんがとても良い方たちで、本当に親身になって下さり、治療費のこと、お薬のこと、今後の治療方針のことを何でも相談できたので本当に助かりました。そして、職場の同僚たちや上司の理解もあり、何とか今までやってこれました。 

下の写真は、退院したみるひ君です。

みるひ君の引き出しベッド

2週間ほど入院していたので、この頃にはすっかり筋力も落ち体力も無かったので、自力でベッドに上がれませんでした。元気なころは、2メートル以上もあるキャットタワーに毎日駆け上るほどの元気猫で、入院前まで私と一緒にベッドで寝ていたものでしたが。。。 

ちょうど良い具合に、ベッドには収納引き出しが付いているので、急遽、そこに入っていた洋服や物などを引張り出して、みるひ君用のベッドを即席で作ってあげました。 

まだ、鼻にカテーテルを入れている姿が痛々しいですが、喜んで入って安心して眠ってくれていました。その時の写真を掲載しました。表情がなんだか喜んでいるように見えていて、私のお気に入りの一枚に仲間入りです。ご紹介し忘れましたが、みるひ君の名前は「君」までが名前なのです。 

おしめみるひ君

退院後、暫くずっとオムツ生活でした。尿意をもよおしても、すぐに立ち上がってトイレに行くことが出来ないので、ほとんど粗相の毎日でした。なので猫用オムツはたいへん重宝しました!この頃は、厚手の毛布、シーツ、布団、マットレスなど毎日洗濯する状態。なぜって、猫のオシッコは尋常ではなく臭いので、数分でも放置することが出来ないのです。そんな状態でしたから、猫用オムツには本当に感謝でした!そして今後もまだまだ通院生活が必要ですが、今ではだいぶ元気になりました。 

今年に入りコロナ騒動が影響し、会社がテレワーク化されたことは私にとっては救いでした。正直、毎日病院と会社と自宅の三角往復には体力的にきつかったですから。 

こんなに小さな動物でも介護は本当に大変です。ましてや、ご自宅や病院にかかわらず、ご家族の介護をされている方々、また過去に介護をされていた方々のご苦労を思うと、大変な思いをされた方々には、本当に頭が下がる思いでいっぱいです。 

ただ、これだけは言えます。あの時、命を諦めなくて良かったなと。一時は獣医師さんからも「そろそろ諦める決断をする時期」と言われ、最後の手段で輸血を試みました。幸い、わが家のもう1匹の猫と血液型が合致したので、命を救われたのでした。 

一緒に闘病の日々を送る中で、以前よりもみるひ君からの愛情を感じられるようになりました。猫なりに何か感じるものがあるのでしょうか。最近はじ~っと私を見つめてくる時間が長くなった気がします。 

今回、もしみるひ君の病気による介護を経験しなかったら、これほど周りの人たちに対する感謝の念を感じることも無かったと思います。きっと、目に見えない存在によって、「まわりに感謝をしなさい」と教えられているような気がします。

  
そんなみるひ君の近況動画を別の投稿記事中でアップしています。 
よろしければ、どうぞ覗いて行ってください!m(__)m

以上。老猫介護の日々 ~ 感謝と愛情 ~という話題でした。

今日も最後まで読んでいただきまして、どうもありがとうございました。♪

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