受け取ること

なんでもだけれど、受け取ることに慣れてはいけない。
悪意も、優しさも、慣れてしまえば当たり前になってしまうから。

自分が酷い扱いをされる、自分が自分に酷い扱いをする。それを受け取って慣れてしまえば、〝当たり前〟になる。
だから、自分はわたしは、そう扱われて当たり前なんだとか、酷いことをされているとも感じなくなる。だって、〝当たり前〟だから。
周りから心配されてもわからなくなる。
嫌だなと思うけれど、それでも愛されてることをしっているから。あの人が本当は優しいことをしっているからって。
酷い扱いを受けてることを自分では自覚できないのだ。わからないから。普通だと思っているから。

優しくされることも、受け取ることに慣れてしまえばそれは〝当たり前〟になる。
当たり前になればどうなるかといえば、その人が優しくしてくれないと裏切られたような気持ちになるのだ。
いつもならこうしてくれるのに、普段ならこんな言葉をかけてくれるのに。ひどい。どうして、と勝手に期待して裏切られた気持ちになる。
優しくしてくれるのは当たり前じゃないよ。その人の〝善意〟なんだよ。
優しくしてくれて〝当たり前〟だと思わないで。

あなたに酷いことをする人を〝当然〟だと、〝当たり前〟だと思う必要なんてない。
あなたがあなたに対して酷い扱いをしたとき〝当たり前〟だと受け取らないで。
べつに全てを否定して嫌う必要もないけれど、そういう人なんだと受け止めるだけでいい。悪意を受け取る必要なんてないんだ。

優しくしてくれるのを〝当たり前〟だと思わないで。優しくしてくれるから〝何をしても何を言っても受け入れてくれる〟と思わないで。
それは当たり前じゃないから。優しくされたら〝ありがとう〟と言ってくれればもっと嬉しい。
感謝を伝えて欲しくてやるわけではないけれど、それでも伝えてもらえたら嬉しいものだよ。


なんでも受け取ることに慣れないで。当たり前だと思わないで。
当たり前なんて存在しない。愛は無限に存在しない。

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